三角コーナードリフト
淡々と降り積もる極寒の中で起きた、一つの小さな心温まるお話をしましょう。
現在私が住んでいる地域ですが、昨日は一日凄まじい雪に見舞われました。
多分ニュースを見ている人であればご存知の方もいたでしょう。北海道がいくら雪国であろうともここまでまとまって降り積もるのはなかなか久しいものでした。
ダイヤモンドダストを思わせるような細かな雪が強風に吹かれつつ延々と降り積もり、袖やポケットから手を出せば忽ちかじかんでしまうほどに寒い。おまけに肝心の積もりに積もった雪は質量を持ちながらも前述のように風に吹かれるほど軽く、握っても玉になることもなく崩れてしまう性質のものでした。
そんな条件が揃ってしまうとなると一体何が起きるのか。わざわざ説明するまでもないかとは思いますが、この白い悪魔が人間社会に真っ先に及ぼす悪影響とは勿論、インフラの大混乱。
いくら雪に対して精鋭揃いの雪国の猛者達であってもトラブルは避けられません。
昨日は悪天候を考慮して早めの帰宅を促されたわけでしたが、帰り道だけでもどれだけ影響が出ているのか目に見えてわかりました。
軽微なものではありますが、あちこちで事故は起きていましたし、大型トラックがスタックしてしまい、道を塞ぐ形で立ち往生し、完全に流れが滞っているという場面もありました。
私の帰路については、幸い渋滞に引っかかることはなく、円滑に家の前まで車を走らせることが出来ました。前もってGoogle Mapで交通状況を見てルートを絞っていたのが功と出たのでしょう。情報社会というものは表裏一体であり、毒にも薬にもなりますが、これほどまでにテクノロジーは進歩しているのかと実感することができました。
で、問題はここからです。
私は駐車場付きの集合住宅に住んでいるのですが、最大の問題は帰り道に渋滞にはまらないかというよりも駐車場に駐められるかどうかということ。
駐車スペースがあるにしても雪を集めるスペースなんてものは到底なく、更にはこんな平日に誰しもが出払っている中をほぼほぼ一番乗りで帰宅したとなるとどうなるか。
皆さんお察しの通り、駐車場が文字通り未踏の地となっていたわけです。
タイヤ痕は疎か、足跡すら見当たらない。近所のドラッグストアに断りを入れた上で駐車し、雪かきができるものかどうか確認に行くもまさかのスネまでの積雪。雪かきどころか踏み歩くのすらままならないフロンティア状態でした。
更に問題となるのは私の駐車スペースが奥側にあるということ。どん突きのすぐ手前です。
もし手前が駐車スペースであったのであれば自分の場所だけでも雪をかいて駐車出来たでしょう。
しかし奥まで積雪が溜まっているとなるとそうはいかない。前輪だけの二駆の愛車からしたら沼へと突っ込むようなものです。
ここから私の長い長い戦いが始まりました。最初のワンパンチで絶望し、途方に暮れながらも徐々に徐々に雪をかいていきます。勿論他の住民の駐車スペースも視野に入れながら、全体の雪をなるべく駐車の邪魔にならない住宅側へと山積みしていき、徐々に徐々に雪をかいていきます。
さて、ここで一つ実践から学んだ豆知識を一つ披露していこうかと思いますが、こういった広域の雪かきをスノープッシャー(名称を調べてきました)一つで行うにはコツがありまして、実はよくやりがちな"底から全てかいていく"という方法だととてつもない力と時間がかかってしまいます。そこでまずは最低限上っ面のみを除けて踏み固められる程度に地面をならすようにして、これを内側から外側へと何回も繰り返して全体を低くしていくのです。
回数こそこなす必要がありますが、力は然程必要とせず、間に合わせの策とするならば最適であると私は思います。
こうして雪かきをこなしていく内に次第に空は暗くなり始め、他の住民も順々に帰宅してきます。
地方といえども他人に干渉するのは嫌というのが人間の本分であると思いこんでいた私は、挨拶を交わしながらも一人黙々と作業をしていきます。
しかし人間捨てたもんじゃないです。黙々と作業をしている私を見るやいなや段々と人が増え始め、駐車の際にスタックでもしようものなら力を合わせ、これまで全く顔も名前も知らなかった人間同士が談笑を交えて何人もの数で駐車場の雪をかいたのです。
時間はかなりかかりました。おおよそ2時間半にも及ぶ作業は一時終わりを迎え、アドレナリンの尽きた体は疲労困憊のサインを全力で出していました。こうして日記を書いている今も肩や背中が痛いです。
体力には自信がある方ですが、ここまでの大作業となると流石に疲れるものです。
しかしながら新たな近所付き合いが増えたということと、これほどまでの雪をかいたという達成感が私を満たしているので、進んで雪かきを行って良かったなと思うよりも何よりもそんなことを書きたくて今回の日記を投稿しているわけではありません！
雪かきを契機としてご近所さんとよろしくやるのは良いでしょう。ですが私の日記はそんな心温まるストーリーを求めていません。恐らくこの日記を読んでいる閲覧者も皆そう思っているでしょう。
今回私が書きたかった日記の題材はこれ！はい！
『ネットで購入したアラームウォッチがイマイチ！』
下衆と皮肉でアフィリエイトを実装していれば今ここでそのアラームウォッチを晒し者にする意味合いで広告として出したでしょう。可能かどうかは知りませんが。
しかしながら私にはまだアフィリエイトの知識が足りませんし、何より開設したばかりの日記で露骨に稼ごうという魂胆を皆さんに見せてはきっとブログの神様に怒られるでしょう。「コラ！」って。
アフィリエイトを実装するのは私に知識がついてから。そしてこの日記が誰かに読まれて面白いものであると認められ、アクセス数が異様に増えてからです。それまではおあずけ！
では今回購入したアラームウォッチの何がイマイチだったのか。
私にも何だかよくわかりませんが、開封して箱の中身が中国語でワッショイしていた時点で嫌な予感がしたのです。
別に中国製だからといって粗悪品であることはありませんが、リチウムバッテリーを内蔵したものであれば何だか発熱したり爆発しそうで怖いじゃないですか。そんな心理的瑕疵が苛む第一印象でしたが、まぁこの時点でこれが爆弾であるかどうかなんてわかりはしません。製造者さんに失礼ですからね。
でも操作性が非常に悪い。説明書が中国でさっぱりわからん。そして何より肝心のバイブレーションアラームが弱い。これには流石の私もビックリでした。
朝に弱い私が朝に打ち勝つが為に購入したアラームウォッチでしたが、朝方、ついついワクワクしてしまってアラームが鳴るよりも早くに起きてしまい、いざアラームが起動するぞするぞと構えるもこの肩透かしですよ。わざわざ振動が伝わりやすくなるように手首の内側に向けて巻いたというのに、実際起動すればどうですか。ﾌｩ-ﾝ…ﾌｩｰﾝ….ですよ。どうせなら爆発するくらいまでしてもらいたかったですね！嘘です！爆発しないでください！洒落にならん！