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ダブルポップサンダー

2023年9月24日


 

おはよう、皆の衆。定次さんです。

 

 

夢の中で私は車を運転していました。

乗っている車は実際に現実でも運転している愛車であって、操作感覚は非常にしっくりくるものでした。

しかし実際に走っている光景は森の中と言いますか、かろうじて平らになっている程度にしか舗装されていない辺鄙なところで、私自身も何が目的でそこを走っているのかわかっていませんでした。

それでも私は車を走らせ続けました。

悪路を走り続け、じきに道という道がなくなりました。それでもまだ私は車を走らせなければならないと思い、草の生い茂る上へとハンドルを切ってアクセルを踏みました。

その瞬間、車体は大きく傾き、足元から掬われるように後ろへと引き摺り込まれていきました。

右側は崖。急流が流れる渓谷の中へと私は車ごと放り出され、一気に川の中へと飲み込まれました。

どんな手段を使用したのか定かではないですが、幸い私は脱出に成功していました。

どういうわけか次の場面では対岸の上から流れゆく愛車を傍観するという光景へと変わっていたのですが、私は下流へと流され、鉄橋の柱に引っかかりながらも徐々に水圧に押しつぶされていく愛車を見ながら、「水の力って凄い」と呑気なことを思っていました。

じきに凄まじい喪失感に苛まれ、「あの時に草の生えている方へとハンドルを切らなければ」と激しく後悔をし始めたのですが、次第にこの世界は夢なのではないかと思い始め、現実との矛盾点に気付きました。

しかしながら夢の中というのは何かと判断力が欠ける場面が多く、矛盾していると気付いておきながらも確証はなく、どうすれば現実世界に戻れるのかを考えるも全く見当がつきません。

ひとまずは「これは夢だ」と強く思いつづけることにしたのですが、気が付くと真っ白な部屋で私は目を覚ましました。

現実に戻ってきたというよりも、あれが夢で良かったという安堵が一気にやってきます。

何もない真っ白な世界にただ一人。より一層非現実的な世界で目を覚ましたそれもまた夢であると気付かず、次に目を覚ますまで私は延々と胸を撫で下ろしていました。

 

――夢というものは一体どこまでが夢で、どこからが現実なのでしょうか?

果たして今こうして過ごしている世界は本当に現実の世界なのでしょうか?


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