【監視社会】あなたは常に誰かに見られている

2022年5月6日

昨日、私は無性に牛丼が食べたくなりましてね。

皆さんもそういった衝動に駆られる経験があるでしょうから十分にわかっていただけると思うのですが、とりあえず私は牛丼を食べたい一心で近所の牛丼チェーン店へと行ったわけです。

時間帯は大体14時頃だったでしょうか。

正午には既にお腹を空かせ、その瞬間にもお腹の中へ牛丼を流し込みたい気分でしたが、私は混み合った店に入るのが好きではなくてですね。まぁ大体の人が混雑を避けて過ごしたいとは思っているでしょうけれども、とりあえず私は空いている時間を狙って14時頃に牛丼チェーン店へと入ったわけです。

案の定お店の中はガラガラでして、GWと言えどもこんな時間に家族客がワイワイと席を陣取っているはずもなく、お店の中は数人の男性客がカウンター席に座っている程度でした。

で、今回私も1人ということでそれにならってカウンターに座ってメニューを見ながら何を注文しようか考えたわけでしたが、最近の牛丼は何か色々とオシャンティーなアレンジが加えられたメニューも多いわけでして。スタンダードな牛丼を目一杯食べようかと考えていましたが、考えを改めてその新しいメニューに挑戦しようと注文をしたわけです。

で、やっぱりこの手の牛丼屋さんというのは注文してから出てくるまでが早いわけでして。スマホを取り出していじろうかなと思い始める頃には既に出来上がった牛丼が目の前に提供されていたのです。

今回注文したものは新しいメニューでしたが、おしゃれっぽさを意識してか、牛丼が乗っかったお盆の上にはご丁寧に金属製のスプーンが置かれていました。

私はスプーンで食べるのも良いかと思いましたが、まず箸で食べようと思うのが心情でして。丼ものをスプーンで食べるのは子供っぽく感じられて抵抗があったのか定かではありませんが、とりあえずは箸を使って上っ面から黙々と食べていたのです。

しかしここで気になってきたのがその丼の傍らに置かれた金属製のスプーンでして。

何が気になるのかと言いますと、そのスプーンは凹み部分を上にして置かれていたのですが、前傾姿勢で牛丼を食べる際にどうしてもその凹面に私の顔が映り込んでしまって非常に気持ち悪かったんですよね。

いやね、私が私自身の顔を気持ち悪いだなんてそんな自虐ネタをするつもりはないのですが、何というか凹面鏡にぬるっと映り込んでくる姿が非常に気味悪かったんですよね。

そして横目でそれを見ると丁度目が合ってしまうんです。まぁこれは当たり前のことかとは思いますが、私は何を思って自分に見られながら牛丼を食べる必要があるのかと思ったわけです。

丼のご飯もしゃばしゃばな層になってきたこともあり、結果として私はそのスプーンを手にとって牛丼を食べたのでした。

食べた牛丼は美味しかったですし、牛丼欲も満たされたので満足ではありますが、