【まさに濡れ衣】その体臭、本当に自分のニオイ？

2022年7月23日

少し……良いことがありました。

良いことと思えることの尺度というのは人それぞれですが、それが些細なことであっても幸福と思えるのであればそれはとても素晴らしいこと。

そんな些細なことでも見過ごしてしまうかどうかで人生の価値観というものは大きく変わってくるかと思いますが、私にとってその出来事は私自身を笑顔にしてくれる小さな幸福でした。

　

それは一昨日の晩のこと。

私は何故か翌朝の通勤のことを考えており、ふと「あの曲を聴きながら運転したい」と無意識に思っていました。

無意識故に直後にはもう頭から抜けていたでしょう。翌朝、職場へと向かうために車を出すまですっかりと忘れていました。

しかしとある交差点に差し掛かった時、ふと「そう言えば昨日は運転中にあの曲が聞きたいと思っていたな」と思い出したのです。

そしてその直後、カーオーディオから聴きたいと思っていた曲が流れたのです。

　

私は普段ポータブルオーディオプレーヤーをブルートゥースで接続し、中に入っている曲をランダムで断続的に流しています。

オーディオにインポートされている曲の数はざっくり数えて1000曲弱。多くも少なくもないくらいの数です。

しかしその数の曲をランダムで流し、それが15分程度の通勤時間にベストなタイミングで流れると考えたらなかなか狙ってもできないもの。空気を読んだオーディオにちょっとした喜びを感じた昨日の朝でした。

　

ですが話はこれで終わりません。

上記の話を小さな奇跡と例えるならば、その後に起きた出来事はどう形容すればいいでしょうか。

ランダムで流れるプレイリストから聴きたいと思った曲が流れ、その直後にまたしても同じ曲が流れる……空気を読むにしても少々度が過ぎているくらいの偶然に私は思わず笑ってしまいました。

1000曲弱くらい入っているとしてもアルバムごとインポートしている以上、同じ曲が被っていることは致し方ないことです。

しかしそれでもピンポイントで同じタイミングに流れた偶然を考えるとそこまで容易に起こることではないはず。

対象が機械なだけあってそこに作為はないとは思いますが、重なった偶然に思わず人為的な何かを感じ、喜びを覚えた1件でした。

前回の日記の終盤を書いている最中、私は悪臭に悩まされていました。

この記事は朝方に途中まで手掛け、仕事から帰ってから仕上げて書き上げた日記ですが、昨日は外食予定があったこともあり、終盤は着替えた状態で日記を書いておりました。

着替えたと言っても余所行きな仰々しい格好というわけでもなく、具体的に言えばワイシャツをTシャツへと着替えた程度。

先週末に服屋で新しく購入したTシャツということもあり、おろしたての服に袖を通しての高揚した心持ちで日記を書いていたわけです。

　

揚々とした気分で書き進める私。

しかしどういうわけか妙に集中力が続きません。

気持ちを切り替えて記事の内容を書き進めようとしても、何かよくわかりませんがそこはかとなくどこからか悪臭が漂ってくるのです。

私は一度キーボードを叩く手を止め、臭いの原因を探りました。

北の大地と言えどもこの時期はそれなりに暑く、仕事から帰ってきたら汗臭くなるのは仕方のない話。しかしそんな汗臭さとは違った一層不快に思える臭いが鼻を刺激します。

帰宅後は一応ベタベタした体をスッキリさせるためにシャワーを浴びていたので、仮に私自身に体臭があったとしてもこうして日記を書いている時点で集中力を欠くほどの刺激臭を感じることはないはず。

もしかしたら――と思い、私はつい先程袖を通したおろしたてのTシャツの臭いを嗅いでみました。

　

臭い。酷く臭い。

主に脇の辺りから――何というかスパイスの効かせつつこじらせてしまったカレーのような、何とも形容しがたいツンとした悪臭がするのです。

　

――そう、これはワキガの臭い。

人によってはこの悩みに苦しんでいる方もいると思うのであまり悪くは言えませんが、私が購入したTシャツから漂ってきた悪臭は誰かが試着した結果染み付いたであろうワキガ臭。

皆さんご存知の通り、私はそれなりに恵まれた体格をしております。

故に服を買う際は大きなサイズを選ばざるを得ないわけでして、そんな大きなサイズを選ぶ消費者層である図体が大きい人というのは何かと代謝が良い場合が多く、試着もできる服が臭ったということはつまりはそういうこと。

そして購入してから1週間が経過しても尚、臭ってくるということは相当な体臭であったということ。

日記上で不特定多数に文句を垂れるわけではありませんし、理解できる範囲では試着をするなとも強要はしませんが、1週間も残る程の体臭が染み付くくらいに試着をするのは流石に考えを改めていただきたいと思った1件でした。