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ちょっとしたダイアリー『なんだかすっごくもやもやするごぜん』

三本の矢もチェンソーの前では無力,事後報告

ちょっとしたDiary.

おはよう、皆の衆。定次さんです。

人間誰しも『何か忘れているような気がする』という気持ちを抱えたまま過ごすと心が悶々とするでしょう。

私とてそうです。何かしら忘れているような気がしたまま日常を過ごした時は釈然としないものです。

特に私という人間はなるべく省エネで過ごすことを意識しながら生きているものですから、日々の生活はなるべくルーティンワークでこなそうと躍起になってばかり。不意のイレギュラーでそんなルーティンが少しでも崩れようものならば、たちまちモヤモヤが生まれてしまうのは言うまでもありません。

 

――先日がまさしくそれでした。

 

このお話は既に数日が経っている内容のため当時の感覚は忘れかけているのですが、どうしてもこの日に生まれたモヤモヤをこうして記事に書き残しておきたいと考えておりました。

――で、あればこうして日を改めて当時を思い返しながら書き殴るよりも、早いところ文章として書き起こしておいたほうが良かったのではないかと思われそうなところではございますが、そこはご愛嬌。私とてブログよりもプライベートを優先にしたい時もあるのです。

まぁプライベートを優先して記事の投稿を後回しにした結果、今週の更新は滞ることとなってしまったのですが。

結果こうして埋め合わせという建前で慌てて記事を投稿する羽目に陥っている今回の記事でございます。

 

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それにしても今回の話の内容が『モヤモヤした出来事』ということだからなのか、今日の私の筆は今ひとつ走っていないように思います。

単に今週の記事投稿を怠っていたが故に腕が鈍ってしまっているのか、はたまた単純にスランプに陥ってしまっているのか……その真相は私自身でもわかりかねるところですが、ひとまずのところ早いところ何がモヤモヤしていたのか――長い前置きはなしにして、早々に本題に入ろうかと思います。

 

――その日の私はいつもよりも早くに職場へと向かおうとしていました。

特別何か理由があるわけでもない――単純にそんな気分だっただけという理由で私は焦り、身支度をし、そして出かけました。

いつもよりも慌てていたこともあってなのかルーティンワークを怠った朝方となり、職場につく頃には何か忘れている気がしてずっと悶々としたまま、ろくに仕事も手につかないまま午前の時間を過ごしていました。

時計が午後を回った頃にはきっとそんな悶々も薄れていたとは思いますが、その日、その朝の私はいつも以上に悶々とした時間を過ごしていたのです。

 

朝、私は布団から起き上がるといの一番にうがいをしに洗面所へと向かいます。

何度も鳴り続けるアラームと画面に表示される3桁の積算を解きつつ、顔を洗うか洗わないか……その時の気分によって顔を濡らしてリビングへと向かうのです。

リビングに向かう途中のキッチンで食パンを用意し、何かを塗る。それはその日の気分。

簡素なグラスの中へ雑に氷を流し込み、UCCのブラックコーヒーを注いでようやくリビングに置かれたテーブル席に腰をかけます。

PCを開いてアナリティクスを確認。もさもさとパンを貪りつつコーヒーを流し込みつつ、スマホをいじってまとめサイトだの、ソシャゲのログインボーナスだの、英会話アプリのノルマをこなします。

そして気が付けば出勤15分前。

糞を放り出してから歯を磨き、顔を洗ってなければそこで顔を洗ってヒゲを剃り、服を着替えて準備完了。

最後に戸締まりと火の元を確認して出勤するまでが私の朝のルーティンだったりします。

 

しかしその日は全てがグチャグチャでした。

うがいをして顔を洗うまでは良いのですが、お茶を沸かすだのグリルで食パンを焼くだのひと手間が増えました。

出勤時間が普段よりも10分15分ほど早くて全体的に前倒し行動をしなければいけないというのに、こういう日に限って妙にひと手間が多い。

コーヒーを注いで飲む余裕はありませんでした。

慌てて食べたサクサクの食パンは今となってはどんな味だったのかも思い出せません。

糞を放り出して歯を磨き、ヒゲを剃って着替えて準備完了。戸締まりと火の元の確認だけは怠らず、特に理由のない焦燥感に駆られながら急いで職場へと駆けていった慌ただしい朝でした。

 

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職場に着くやいなや何か重大なことを忘れている気がして悶々が始まります。

それが一体何なのか……決して思い出せないまま私はふわふわとした手つきで仕事を進めていました。

あれでもない。これでもない。朝の短い時間を脳内で思い返し、やり残したことはないかとひたすら反芻を繰り返しました。

 

結果、一番の不安材料として思い浮かんだのが火の元の不始末。

その日の朝はお茶を沸かしてグリルで食パンも焼いた。しかしきちんとコンロの火を止めたという記憶も残っていますし、最後に確認もしたはずです。

それでも私は火の消し忘れがあったのではないかとただただ不安に駆られ、それからはずっと気が気でない時間を過ごしていました。

その朝はコーヒーを飲んでいないし、英会話のノルマもこなしていない。やり残したことはたくさんあったはずでしたが、何だかそれでもないような気がする……。

まぁそのうち思い出すだろうし、忘れていたところで大事には至らないだろう――そんなことを思いつつ、徐々に悶々とした気持ちが薄れてきた矢先に聞こえてきたのが、大通り沿いを勢いよく通り抜けていく消防車のサイレンでした。

 

思わず立ち上がって外を確認しに行こうとする私。

忘れかけていた憂いが一気にぶり返し、抱えていた悶々が爆発した瞬間でした。

 

結局そのサイレンの向かった先が我が家の方向ではないことがわかり、たちまち安堵したのですが、これほどまでに胸騒ぎを覚えることもなかなかないでしょう。

午後の時間を迎える頃には気持ちも落ち着いて、家に帰ってからは特に何もなかったことを確認してようやく肩を撫で下ろしたのでした。

 

――しかし結局何がモヤモヤしていたのかはわかりませんでした。

とりあえずその日の英会話のノルマをこなし、これで自らを無理やり言いくるめて一日を終えたのでした。

 

戸締まりと火の不始末の憂いさえなければこんなモヤモヤはなかったでしょう。

省エネのためにルーティンをなぞるのは大事ですが、最低限、憂いの芽を摘んでおくこと大事であると、改めて実感した一日となったのでした。