【空想カオスツール】日当たりがすごくいい家
おはよう、皆の衆。定次さんです。
日光ってとても大事ですよね。
日が当たるのと当たらないのとでは精神的、生物学的に見ても大きな違いが生まれます。
仮に私自身、日光を体に受けることで高濃度のエナジーエキスを穴という穴から排出する機能を有していたとしましょう。
その高濃度エナジーエキスは人体にとってとても栄養価の高い液体となるのですが、いかんせん粘度が高い上、採取を試みようとすれば私が拒むものですから、非常に入手が困難なエキスだったりします。
そもそものところ、その高濃度エナジーエキス自体も世間一般に広く知られているわけではなく、一部界隈で効果があると囃されているだけの代物ですから、晴天の下、黄緑色の液体をドロドロと垂らしながら歩く私は傍から見れば"気持ち悪い何か"でしかなく、私自身も非常に不便を強いられているわけですので、誰一人として得することがありません。
別の世界線で暮らす私はそんな高濃度エナジーエキスを理解し、社会貢献として上手く活用している様子を見せているのですが――実験施設の中でただただUVライトを当てられ続ける日々を過ごしています。
そう考えると、一日の半分を採取されるだけの時間として費やしてしまうのはどうなのかなと私は思ってしまうのです。
しかしながら日の光というものは本当に人間にとって、生物にとって生きる上で必要不可欠であって、世間的に許されるのであれば常に日の当たる場所で生きていきたいもの。
日に当たれば体内で何かよくわからない物質が生み出され、暗く沈んでいた気分も何かふわっと良くなります。
成長期の人にとっても欠かせない要素であって、その効果は過去の記事でも仮説として紹介しています。
陽の光はこの冬の時期にも雪を溶かすのに一役買っており、私自身も自宅駐車場の雪を溶かしてくれないかなと頼り切っているばかり。
しかしながらどういうわけか我が家の駐車場は隣家の陰によって日差しが当たらず、全体的な気温が上がるまではその恩恵を受けることができません。
前回の記事では雪に対する恨み節をさんざん書き綴ったわけでしたが、その切実さは想像以上に深刻なもの。
陽の光を浴びたいがために太陽光が隣家の壁を貫くことがないかと常日頃から思っているわけですが、物理的に無理な話は胸の内に閉まっておくこととして、とりあえず今はできる限りのことと妄想を繰り広げる以外にありません。
いつかは――と夢見るマイホーム。
どうせなら日の光がたくさん当たる明るい家が欲しいと願うばかりでございます。
うーん、やっぱり不動産屋の物件紹介のチラシを読むのは楽しいなぁ!
特にお金があるわけでもないのに、眺めるだけで色々と想像が膨らむから楽しくて仕方がない。
ドタドタ
ドタドタ
助けてトトえも〜ん!
またいじめられまして〜!
どうしたんですか、騒々しい。
こちとら12月のチラシを読むので忙しいんですよ。
チラシですか?
おもちゃ屋さんのクリスマスセールとか、ショッピングセンターのお歳暮だとか。
ほら、中古車のチラシあげるから大人しく読んでなさい。
ほう、人気の軽バンが新古車で202.5万円ですか。
じゃなくてですね、またセレァンにいじめられたんです。
今度はなんて?
日当たりの良い物件がほしいのですが。
日当たりの良い家をすぐに用意しろって。
規模がでかすぎる。
さすがの私でも家なんてすぐには用意できませんよ。
そこをなんとかお願いします。
でもどうしてもって・・・。
チッ
じゃあ、はいコレ。
テッテレテーッテッテー!!
『日当たりがすごくいい家』!!
なぁにこれ。
ただ何もないところにテーブルと椅子が置いてあるだけじゃん。
まぁ・・・そう見えるかもしれませんね。
でもこの家はすごく特殊で、心がキレイな人間にしか見えないんです。
あなたには見えないんですか?
え?いや、まぁ・・・。
最初は驚きましたけど、見えなくも・・・ないですかね。
いい家ですね。
なんて?
気に入ってるみたいです。
ちょっと中を見させてもらっても?
気に入ってくれたようでなにより。
それにしても・・・セレァンには何が見えているんでしょうね?
何って?
私にもこの家の造りは見えません。ロボットですので。
あー、なるほど。
じゃあセレァンは人間って括りになるんですかね。
・・・さぁ?
契約します。
契約するそうで。
わっはっは。毎度あり。