【空想カオスツール】詰替え用洗剤転送装置


おはよう、皆の衆。定次さんです。
現在時刻は夜の22時手前。
ちょうど風呂から上がったばかりの今しがた。身も心もさっぱりした状態で手掛けております、今回の記事でございます。
風呂といえば――全く今日日の出来事というわけではないのですが、最近私の使用しているシャンプーが切れてしまいまして。
シャンプー自体が自我を持つようになり、日頃の扱いの悪さから感情を爆発させた――という意味合いではなく、内容物が底をついてしまったのです。
厳密に言えば底をついた――と言うよりかは、ノズルを押してもカスカスと洗剤が出でなくなってしまった状態で、所謂補充しなければならない状態に陥ってしまったのです。
しかしながらシャンプーだのリンスだのボディソープだのと言った洗剤というものはこの詰め替えの作業が非常に面倒でして……私という人間は近所にドラッグストアやスーパーがあるにも関わらず、最近までなかなか補充をしなかったのです。
そして先日、ようやくそのシャンプーの補充を完了させたのですが――、つくづく面倒だなと。この補充する手間のもどかしさを痛感したのでした。
閲覧者の皆さんも洗剤の補充には散々辛酸を嘗めさせられてきたかと思われますが、詰め替え容器となるパウチから洗剤を絞り出す時のダルさと言ったら相当なものでしょう。

――まず洗剤が出てこない。
シャンプーといった洗剤の類は基本的に粘性の液体のため、パウチから出てくるまでが非常に遅い。そして出てきてからも非常にゆっくりでもどかしい。
こちらとしては早く補充を終わらせて風呂に入りたいばかりなので、気持ちが先走る分、一層時間が長く感じられてしまいます。
また、パウチタイプの詰替え用洗剤にありがちですが、焦って絞り出そうとすると注ぎ口が変形してしまって逆に出にくくなってしまったり……。
柔らかい容器に詰められているのであれば絞り出すという方法が常套手段かと思われますが、それが通じないから度し難い。
引きちぎった切り口をなくさないように気をつけながら、詰め替え容器の中にお湯を入れてしまわないように気をつけながら――素っ裸のままでただただトロトロと注がれる洗剤を眺める時間のなんと虚しいことか。
ようやく内容物を全て移し終えたと思っても、絞りカスのような、海老反りになったゴミを片付けるまでしなければならないので最後の最後まで面倒くさい。
何だか微妙に表面がヌルヌルするのも嫌ですし、ゴミを捨てるためにわざわざゴミ箱のある脱衣所まで足を運ぶのも気怠くて仕方がない。
洗剤の詰め替えほど面倒な作業はなかなかないでしょう。
――しかし今回はそんな誰しもが面倒だと考える作業を解消すべく、私はこんなツールを考えてみたのです。


うーん、やっぱり風呂上がりに食べる雪苺娘は格別だなぁ!

ドタドタ
ドタドタ

助けてトトえも〜ん!
またいじめられまして〜!

なんですか、騒々しい。
こちとらこれから2個目の雪苺娘を食べようとしていたんですよ。

2個は贅沢じゃないですか?

美味しいから良いんですよ。

1個くらい分けてくれても?

は?

雪見だいふくですら2個しか入ってないんですよ?

雪苺娘を1個分けるなんて正気の沙汰じゃない。


自分で買ってこいボケカス。

すみませんでした。

・・・じゃあなくてですね、またセレァンにいじめられまして。

何があったんです?

セレァンと一緒にお風呂に入っていたらシャンプーが切れまして。
補充してこいって・・・。

仲良いじゃん・・・。

替えのシャンプーなら脱衣所の棚の上に置いておいたじゃないですか。

いや、その補充が面倒くさくて。

だから全身濡れたまま私にお願いしにきたと?

まぁ、そういうことです。

チッ

まぁいいでしょう。
ちょうどそういった時のためのツールを開発したばかりだったのでお貸しします。

じゃあ、はいコレ。


テッテレテーッテッテー!!
『詰替え用洗剤転送装置』!!

なぁにこれ。

文字通り、詰替え用洗剤を転送させる装置です。

どうやって使うの?

この装置の容器の中に洗剤を入れると空になった容器に内容物を転送させてくれます。
転送させる際の座標の設定さえちゃんとしておけば、簡単にシャンプーやリンスの補充が可能ですよ。

へぇ、なんかすごい。

ただ一つ、欠点がありまして・・・。

欠点?

この装置の容器に補充するのは手で行わなければならないので、結局二度手間でしかないということです。

ダメじゃん。

まぁつべこべ言って面倒なことを避けるより、とっとと詰め替えをした方が早いってことです。

ヘックショイ!

ほら、横着したから湯冷めしちゃった。

わっはっは。

いいお湯でした。