【AI絵画】第106回:人工知能が描く日記タイトルの世界


おはよう、皆の衆。
アートテラーの定次さんです。
人工知能の進化が著しい現代、巷では人工知能を活用してイラストを生成するツールが流行っている様子。
そんな流行に当ブログも便乗し、今宵も皆さんをよくわからない世界へと連れ出してさしあげます。
ルールは簡単。当ブログ『下衆と皮肉』に投稿された記事のタイトルをAIに読み込ませ、出力したイラストを元のタイトルと比較するだけ。
今回の人工知能は一体どんなカオスなイラストを我々にお披露目してくれるのでしょうか?


2021年の10月26日に投稿されたアイキャッチイラストです。
記事本文でも触れられていますが、クオリティとしては非常に程度が低いイラストです。
そもそも、このイラストに関する元ネタがわかる人はどれだけいるのでしょうか?
このタイトルイラストは『バンジョーとカズーイの大冒険』というゲームに出てくる"ヤム・ヤム"という敵キャラを参考にしたものとなっているのですが、いくら当該ゲームがメジャーどころだとは言え、皆が皆に伝わらないようなネタを持ち出してしまったのは非常に浅はかであったと思います。
ただ、『生ヤムヤム』がどういったものか想像を膨らますには十分なタイトルであったと思われるため、イラスト次第では惜しい題材だったと改めて実感しました。


AIが考える"ヤムヤムの木"というのはこういったものなんでしょうね。
タイトルから想像もつかない造形を形にするのは流石AIであると思い知らされます。
背景が背景なので、若干盆栽のように見えてしまうのがマイナス点ではありますが、意味不明なタイトルから想像性を補完してくれる楽しい画像になったと思います。


2021年の10月27日に投稿されたアイキャッチイラストです。
正直なところ、このイラストは私自身の記憶から抜け落ちていたイラストです。
こうして改めて見てみると素晴らしいタイトルイラストであると実感させられます。
真ん中にはハンガー、そして地面にはそこから落ちたであろうTシャツが沢山落ちている……それを群れるTシャツと表現しているわけですから、非常にセンスが光るイラストであると思います。
今でこそ思い出せませんが、ハンガーの数をTシャツの数と合わせていないのにも何かしらの意図があって描いていたのでしょう。
ハンガーを構図の中央に置いているにも関わらず、地面に転がるTシャツ達の視点で描いているという見事な作品です。


群れてこそいるものの、Tシャツ感がない画像が生成されました。
AIの生成する画像というものは恐らく英訳されてから情報が出力されるため、今回のタイトルについては生成しやすいのではないかと思っていたのですが……残念ながらその予想に沿わない画像ができあがってしまいました。
前回「要素が増えれば出力も複雑になる」といった旨のお話をしましたが、要素の組み合わせ次第ではきっと出力もうまくいくはずです。
故に、今回の結果についてはもっとタイトルに沿った画像ができたのではないかと残念に思います。

元々このシリーズは私自身の描いたイラストを自画自賛し、AIの生成する画像をボロクソに叩くつもりの内容だったのですが、いつしかAIの画像も肩を並べるどころか私の発想の上をいくことが増えるようになり、反対に自分自身のイラストについては戒めとして粗を探すようになってしまいました。
今となってはそういったスタンスでも良いのではないかと考えられますが、こういった感覚の変化を踏まえるとAIの進歩というのはつくづく凄いものだと実感させられます。
次回はどんなイラストが出てくるのでしょうか。乞うご期待です。