ちょっとしたダイアリー『髪を切りましたので』


やぁ、ハゲども。

おはよう、皆の衆。定次さんです。
いきなりですが、『無い袖は振れない』という言葉を皆さんはご存知でしょうか。
平たく言えば「実際にないものはどうしようもない」といった意味合いのことわざになるのですが、これは髪の毛を切る時にも言えるもので、実際に髪の毛がなかったら散髪のしようがないという捉え方もできます。
今回のお話は私が近所の行きつけの床屋さんに散髪に行った時のお話なのですが――、人によっては毛髪に関する話題は繊細に感じられてしまうと思いますので、この時点で目に余ると感じた方は今すぐこのページを離れることを推奨します。
――ただ、ひとつ勘違いしないでいただきたいのが、別段私はハゲのことを馬鹿にしようと思って揶揄しているわけではないということ。
もしかしたら閲覧者の方々の中に……対象の方がいるのではないかなと懸念しての予防線と言いますか、ふるいにかけるための前置きと言いますか――、何にせよ今回の散髪の話を読んでいただくのに"髪の毛"というフレーズが多数登場するため、読み進めていくうえで発狂されては困るという理由から、建前上ハゲの方に対して厳しい言葉を投げかけさせていただいている次第でございます。
髪のない方というのは一般的な人に対して頭部の防御面が薄いと言いますし、加えてコンプレックスという観点からメンタル面にも致命的な脆弱性が見受けられる場合が多いと言います。
そのコンプレックスを逆手に取ったおおらかなハゲを私は今回の記事の閲覧者として迎え入れたいと考えたいのですが――あまりハゲハゲやかましいとそんな寛容なハゲの方ですら怒ってしまいかねませんので、ハゲハゲと連呼するのはこの辺りで控えようと思います。
――とは言え、実を言えばこんなにもハゲハゲうるさい私自身も、いつそんな風に毛髪が抜け落ちてしまってもおかしくない立場でして。
実際問題、私の父はハゲ故にスキンヘッドですし、その父方の家系は皆総じてハゲております。
いつぞやの親戚の結婚式に参加した時に見た光景なんかは、まさにそんな遺伝子の神秘を実感させられるものでした。
本題に入る前にまずはこの結婚式の時のお話を少しばかり紹介したいと思うのですが――、この話がまたなかなかどうして面白いものでしてね。
結婚式の会場に向かう際、用意されたシャトルバスに乗り込んだわけですが、私を含めた我が家は一番最初だったこともあり、最後尾の席に陣取ることとなりました。
――して、その後には親戚の衆を道中次々と拾って乗せていくわけなんですが――、乗り込んでくる男衆の皆が皆ハゲておりまして。
最終的にヘッドレストから覗く頭が皆ツルツルだったわけです。
私の母方は幸いにもハゲの家系ではありません。
現状どちらに転ぶのかはわからない状態ですが、条件が揃えば自分も仲間入りしてしまうのだろうかと戦慄を覚えました。
遺伝という人体の神秘、そしてそれによる抗いようのない運命――ハゲが光を照らすわけではないですが、毛髪的には明るい未来だと良いなと、切に願うばかりです。

ハゲについての話題もほどほどにしておき、いよいよ私が近所の床屋さんで髪の毛を切りに行った時のお話をしていきたいと思います。
私という人間はなかなかどうして毛量が多く、散髪する際の注文の内容も伸びきった状態から一気に短髪へとバッサリと切り落とす場合が多いため、散髪が終わる頃には結構な量の髪の毛が床に散らばります。
そして私はそんな切り落とされた髪の量を確認するのをいつも楽しみにしているわけですが――、先日、普段通りに髪の毛を切った際にとある発見をしたのです。
理容室や美容室といった理髪店で髪の毛を切る際は、服などに切った髪がかからないようにポンチョのようなもの――正しくはクロスだとかケープと呼ぶそうですが、そんなクロスを被せられると思います。
クロスの端はイスから伸びたアンテナのようなもので留められ、襟首から伸びたケープは逆アーチ状になってケープの谷を造ります。
そしてその谷には切り落とされた髪の毛が次第に溜まっていくと思うのですが――、散髪中にこの谷間に溜まった髪の毛で手遊びをするのがなかなかどうして楽しいものでして。
手持ち無沙汰な時、谷に溜まった髪の毛を下から突き上げてまとめたり、手で握って丸くしたりと無意識に手遊びをしてしまうなんて経験をしたことがある人も多いでしょう。
しかし、そんな無意識下の手遊びも散髪が進んでいくうちに次第に飽きてしまうもので、そのうち邪魔だからと床に向けてポイッと捨ててしまうことが多いと思います。
ただ、この時に誤って座席の前方に飛ばしてしまうと、靴の隙間に大量の毛の束が入り込んでしまう――なんて事態が起きてしまう可能性があるのです。
先日、私はまさしくそんな毛の束を靴の上へと落としてしまって大変なことになりました。
切り落とした髪の毛は細かな針みたいにいつまでも生地の隙間に刺さって抜けません。
さらには断続的にチクチクとした刺激を与えてくるので非常にストレスにもなりました。
掃除機などで吸い、靴も履き続けることでやがて元に戻るわけですが、もう2度と手遊びで使った髪の毛を前方に落とさないようにしようと思い知らされた出来事となった――というお話でした。

なんか今回の話、妙にまとまりきれてなくて微妙ですね。

禿同!

いつの時代のネットスラングだよ・・・。