ヒミツのわるいコト☆


おはよう、皆の衆。定次さんです。
悪いことをしてしまいました。
それはいたずらとは到底呼べない稚拙な行い。
背徳的だと心の底では薄々感じつつも、ほんの僅かな好奇心に突き動かされて、つい出来心で悪いことをしてしまいました。
世間一般から見たらきっとそこまで大した悪行ではないかもしれません。
何なら逆に共感すら呼ぶ――その程度の悪行でしたが、私にとっては非日常な悪いコト。
不良たちの悪行自慢というわけではないですが、つらつらと文章にしたためることで懺悔としたいと思います。
――しかしながら懺悔と一言に言っても建前でしかないわけでして。
正直に物を言えば私自身、今回の出来事に関しては『いい話のネタになる』としか考えておりません。
別段、こうして本音を語る必要性はないのではないかと思われるものですが、いかんせん上っ面だけの言葉を書き連ねるだけでは記事自体の尺も稼げませんし……おっと、何だか今日は外の風が強いですね。
4月13日(日)の午前11時台に強く吹く風を司る神様が私の尊大な態度に苛立ちを見せ始めたのか、今しがた、我が家の部屋に取り付けられた換気扇がごうごうと音を立ております。
仮に私が幼子であればこの轟音に思わず泣きべそをかいてしまうかもしれませんが――、残念ながら私は既に幼子という前線を離れてしまったいい大人。
強風なんかに怯むことなく、まずは一旦ティーブレイクに洒落込もうと思います。
4月になって春の陽気を迎えました。
春一番とはよく言ったものですが、毎年どの程度の強風が春一番の定義に当てはまるのか今ひとつ判然としておりません。
文系か理系か――どちらかと言えば文系寄りなのではないかと考える私自身ですが、こうして吹き荒れる春嵐は一度数値化していただかなければ私も春嵐だと断言することができません。
4月13日(日)の午前11時台に吹く風を司る神様に一度自身が生み出している風の強さの数値を算出してもらい、レポートとして私の元へお送りいただきたいのですが――……、果たしてこの要請は一体どこに出せば届くのでしょうか。
日本には八百万の神様がいるとよく言ったものですが、きっとその神々を統括しているであろう上層部も存在するはず。
調べれば何柱か最高神と呼ばれるような存在がいるとのことですが、そもそものところ私程度の一端のブロガーのお願いを神様が聞き入れてくれるのかどうかがまず疑問でしょう。
それに仮に要望をポストに投函するにしても、住所が公表されていない時点で文字通り宛もない話になるわけでして……。
とりあえずのところ、今回投稿する記事を日本の最高神様が閲覧しているということを願いましょう。
最高神とまでいけば森羅万象を司る神様。きっと私のブログ記事にも目を通してくださっているはずです。
当ブログにはコメント欄がないので神様からのコメントが記事につくことはあり得ませんが、問い合わせフォームやマシュマロから意見や感想をお送りすることができるので、気長に待たせてもらおうと思います。
しかしながら、仮に春嵐を定義するための数値が私のもとに送られてきたところで、私自身はその数値をどう解釈すれば良いのでしょうか。
実際問題、私は"どちらかと言えば"文系寄りであって、数値を見たところでチンプンカンプンとなるはずです。
何でも検索エンジンで調べればわかる便利なこのご時世――送られてきた数値から答えを導き出すことはできないこともないかもしれませんが、恐らく送られてきた時点で強風は凪へと落ち着いているでしょうし、何なら私自身の関心も薄れていると思われます。
ここまでじっくり読んだ上で、内心ドキドキしながらお問い合わせフォームに数値を送ろうとしてくださっている神様には大変申し訳ないのですが、この話は一旦白紙に戻すとして、とりあえずはこの吹き荒れる風を少しばかり落ち着かせていただけたらと思います。
――そもそも、いくら森羅万象を統べる神様と言っても、こんなブログに目を通すほど暇はないでしょう。
閲覧者の皆さんが自らの神だと豪語するのであれば、また話はややこしい方向へと進んでくるかと思われますが……、とりあえずのところ最高神様の目に触れないことを願いながら本題へと移っていこうと思います、今回の記事でございます。

今回の内容は最近私自身がしてしまった悪い行いについて。
傍から見たらきっと大したことのない内容かもしれませんが、こうして懺悔という形でブログ記事にできる私は偉いと思います。
背徳心を振り返り、きちんと贖う私は偉い。神様ほど偉いわけではありませんが、神様はきっと私のことを偉いと褒めてくださっておられる。
その証拠として先程まで吹き荒んでいた春嵐(仮)も随分と落ち着き、閑静な一室でこうして記事を手掛けられております。
強風も止み、窓を開けて過ごす日曜日の昼下がり。
若干の土埃くささがどことなく春っぽさを感じられて、どことなくのんびりとした、だらけた時間を作り出します。
だらけた空気が流れる中で過ごす休日というのは特別ですが、何かと億劫になるのが定石。
暖かな春の陽気にあてられて――というわけではありませんが、一昨日の私はつい自堕落を甘受してしまいました。
――金曜日の晩、こたつ布団に体をすぼめ、座椅子の背で首をもたげるように眠りに落ちていた私はそのまま日を跨いで午前2時あたりに目を覚ましました。
本来ならば目を覚ますと同時に焦りを覚え、慌ててシャワーを浴びてから寝る支度をし、布団に入って足りない睡眠を補おうとするのですが――どういうわけかこの日は「なんだかこのままでいいや」という虚無感を覚え、動かずにいました。
虚ろながらも覚めてしまった目。
こたつの上にはうたた寝をする前に貪ったいくつかの小鉢と菓子の包み紙。
湿り気のあるコップの底には氷で薄まったジュースが溜まり、こたつに包まれた足元はじんわりと温かい。
私は片手で手に取れる範囲にあったリモコンを掴み、そのまま昨晩見逃したYoutubeの配信を虚無の表情で見始めたのでした。
――そうした時間を過ごしていると、気が付けばカーテンの隙間から明るみが漏れ始めていました。
どうせ休日。何も用事はないからこのままゆっくりしよう――といった考えこそ浮かぶのですが、配信も見終えたところで特別このまま何をしたいということもない。
うたた寝こそしましたが、このままずっと起き続けるのも体に悪いだろうと私は致し方なくここでようやくむっくりと起き始めたのでした。
昨晩から未だシャワーを浴びていないからか、心なしかベトつく体。
流石の私も一日着回した服を着たまま、洗ってもいない体で布団に入るのには抵抗があったので、面倒くさいと思いながらもシャワーを浴びることとしました。
頭を洗い、体を洗い、服も寝間着へと着替えてさっぱりとした気分。
歯を磨きながら揚々とリビングへと戻ってそろそろ寝ようかと思った矢先、ここで目に入ったのがこたつの上の食器とゴミ。
仮に一日を終える行為が寝床につくというように定義されていたのであれば、全てを片付けてから眠りに就きたいというのが心情でしょう。
ですがこの日の私はどういうわけか食器を洗って片付けようという気力まで湧かず、面倒だからとそのまま放置をして布団に入ってしまいました。
休日だから起きてから片付ければいい――。
そんな自堕落な、まるで一人暮らしに慣れてきたばかりの人間ような考えで、私は布団を被って目を瞑ったのでした。
――何だかすごく悪いことをしている気分。
背徳的な気持ちに高揚してしまい、すっかり目が冴えてしまった早朝。
寝心地の良い布団に包まりながらもただただ時間だけが過ぎていき、気が付けば時計の針は午前7時30分。
半ば夢現のところで私は急にハッと目が覚めました。
そういえば今日は午前中に歯医者さんの予定があったような……。
どうして忘れていたんだろうか。結局私はろくに睡眠をとることもできず、消化不良気味のモヤモヤとした気持ちのまま起き上がったのでした。
ようやく寝る準備ができていたというのに。
いつもと違う自堕落な生活を心なしか楽しんでいたというのに。
起きてからまず目に入った食器とゴミにとてつもない嫌悪感を抱き、自ら予約しておきながら今日という日に予定が組まれていた歯医者さんに苛立ちを覚え、私は感情に委ねながら力任せに食器洗いをしました。
悪い行いとは何だったのか。
背徳感とは何だったのか。
夜ふかしすることは悪いことだが、結局埋め合わせができずに残ったのは後悔だけ。
全く回らない頭のまま、私は歯医者さんへと向かったのでした。


長い上にめっちゃどうでもいい。

まぁ、そう言わず。

神様に読んでくれって言ってるわりに、書いてあることは素行の悪さというね。

どうせ読んでもらいたいなら良い行いをしたことについて書き綴れば良いのにね。

こんな長ったるい文章は神様も読まないですって。

まぁ確かに。

因みに余談ですけど、この後歯医者さんからの帰り道、定次さんは大事にしていたブレスレットをなくしたそうですよ。

因果応報。やっぱり神様は見てるんですね。

治療中に落としたんじゃないかと思って、慌てて歯医者さんで探してもらったようなのですが・・・

ふと左手首を握ったら袖の中にブレスレットが入り込んでいたようでしてね。

クソですね。

すごく申し訳なさそうにする衛生士さんに対して、ひたすら「大丈夫です」って謙遜する定次さんの姿が滑稽で滑稽で。

神様に見てもらう前に、自分の身の回りをしっかりと見るべきですね。

言えてるー。