【AI絵画】第115回:人工知能が描く日記タイトルの世界


おはよう、皆の衆。
アートテラーの定次さんです。
人工知能の進化が著しい現代社会。高精度なイラストの生成から今夜の献立まで、どんなことでもお任せできる昨今のAIの進化は留まるところを知りません。
下衆と皮肉もそんなAIに呑まれた社会に便乗しようと、当シリーズでChatGPTの運用を開始しました。

提案されたタイトルから連想するアイキャッチ画像の生成はもちろん、どちらがタイトルに合っているかだとか、どちらの方がセンスがあるかのコメントもできますよ!
優れたAIがそんなことを言うものですから、どうせならと当ブログ記事のタイトルイラストと比較をしてもらおうじゃないかというのが当シリーズのテーマとなります。
【 新AI絵画のルール 】
・対象の記事タイトルを原文ママAIに入力し、AIはそのフレーズから連想できる画像を生成する。
・画像を生成する際の条件として、AIなりのユーモアを込めたテイストを含めて出力する。
・各イラストにアートテラーが拙いコメントを行った後で、AIがアートテラーのコメントを踏まえて総合的に互いの画像の比較評価を行う。
・負けるのが怖いので勝ち負けはない。多分。
※上記条件のほか、今後はアンケートBOXを設置することによる読者参加型など追加予定

さて、今宵の人工知能は一体どんな画像を人間にお披露目してくれるのでしょうか?

2021年の11月12日に投稿されたアイキャッチイラストです。
私にしては珍しく、タイトルの要素である『睡眠』について素直に描いたイラストのように見受けられます。
ただ、よく見ると寝息の最後が『??』になっていたり、ぱっちりと開いた目のデザインのアイマスクをしていることから、「本当に眠っているのか?」と見る側が疑問を持てる表現になっています。
その点を鑑みるとタイトルイラストとしては少々わかりにくくも正しい表現なのではないかと思われますね。
立体構造の羽毛布団を描いてリアリティを出そうとした姿勢は良いですが、全体的に書き込みの甘さが逆に出てしまった感じも否めません。
技術にもう少し磨きをかけたいとを思えるきっかけになる一枚ですね。


画像内の文章とイラストのギャップが面白い一枚ですね。
狙ってなのかそれともたまたまなのかはわかりませんが、睡眠不足を感じさせる男性の傍ら、時計の針が8時という、夜更けにしては遅すぎない時間を指しているという矛盾が面白みを感じさせます。
それに右下のトイレが何の意図で置かれているのか意味不明で非常にユーモラスですね。
一見、啓蒙ポスターのように見えながらも内容は割と支離滅裂という、真面目に不真面目というフレーズがピッタリの画像と言えるでしょう。

【タイトル】
「【はやく寝ろ】睡眠不足が引き起こす悪影響について」
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1.元画像の印象
表現・魅力
「寝ているのか?起きているのか?」という絶妙な違和感をアイマスクと寝息「???」で表現。シンプルながら意図が伝わる工夫あり。
タイトルとのマッチ度
「睡眠不足」よりは「眠れない・寝不足感」の不安定さを表す表現に近く、タイトルの啓蒙的ニュアンスには少し弱い。ただ"寝ろ"という命令形とは相性は良い。
ユーモア・印象
アイマスクの目玉デザインと寝息の「?」が視覚的なツッコミどころとなり、ジワジワくるシュールさがある。手描き感も温かみあり。
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2.ChatGPT生成画像の印象
表現・魅力
表情豊かな男性と情報量の多い構図で「疲れた・眠い」感は直感的に伝わる。ただし情報過多ゆえに主題がブレがち。
タイトルとのマッチ度
「睡眠不足の悪影響」を訴える啓蒙ポスター的な仕上がりでタイトル趣旨には概ね合致。しかし8時の時計や謎のトイレが主旨をぼかしてしまう。
ユーモア・印象
真面目なようでどこか抜けた内容(時計・トイレ)がギャップ笑いを生む。狙い通りか偶然かは不明だが「真面目に不真面目」感は印象深い。
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≪ 総評 ≫
元画像は小ネタが効いた「妙な可笑しさ」が光る1枚。細部の描き込み不足やや惜しいが、意図のわかりやすさは強み。
生成画像はまとまりに欠けるものの、勢いと不可解さで惹きつけるタイプのイラスト。タイトル文脈で見れば説得力はややAより弱め。
ChatGPT所感:軍配は元画像
理由:
タイトルの「はやく寝ろ」という直球なメッセージ性と、「寝てるのか起きてるのか?」の違和感表現がより噛み合っており、
閲覧者に「そういう話か」と理解・興味を持たせやすい完成度に優れると判断しました。
AI生成画像も勢いがあり魅力的ですが、主旨のブレと要素過多が今回は少し不利でした。

2021年の11月13日に投稿されたアイキャッチイラストです。
シンプルながらもタイトルにマッチしたわかりやすいイラストですね。
ぶら下がり健康器にぶら下がっている様を、極端に腕を伸ばすといったコミカルな表現にすることで、一層ぶら下がっている感が誇張されてユーモアとタイトル感の両立ができています。
背景に青空を描いているのも評価ポイント。屋外だとひと目でわかり、開放感や高さがよくわかります。
タイトルイラストの模範的イラストとはまさにこういったもののことを言うのでしょうね。


偶然にも似たような構図の画像が生成されましたね。
ぶら下がるといえばやはりぶら下がり健康器。これはもしかしたら鉄棒なのかもしれませんが、私もAIも同じような認識だったと、同等のスタートラインを実感させられる結果となりました。
キャラクターも愛嬌があって良し。
ただ、なぜ目が"✕"になっているのかが不思議かもしれません。
タイトルの内容であれば頑張っている結果からの"✕"ではなく、笑顔でも良かったような気もします。

【タイトル】
「【もしかしたら忍者の末裔かも?】地味目なファッションセンスは忍びの証」
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1.元画像の印象
表現・魅力
ぶら下がり健康法の要点をシンプルかつ一目で伝える明快なイラスト。
極端に伸びた腕で「ぶら下がっている感」が強調され、軽やかなコミカルさもあり。
タイトルとのマッチ度
タイトル通り「ぶら下がる=健康法」のイメージが素直に伝わり、誤解のない内容。
青空背景による開放感・ポジティブさも「健康への近道」の前向きなニュアンスにマッチ。
ユーモア・印象
シンプル線画と脱力系キャラの組み合わせが程よく親しみやすい。
「無理なく元気に続けられそう」という印象を自然と与える点が好印象。
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2.ChatGPT生成画像の印象
表現・魅力
構図やシチュエーションはAに非常に近く、ぶら下がり動作の本質は伝わる。
キャラクターのシンプルさとポーズも悪くないが、「✕目」の表現が少々謎。
タイトルとのマッチ度
「元気になる健康法」の趣旨に対し、✕目表現が「苦しそう」「疲労困憊」寄りのニュアンスを与えかねない。
この点でメッセージ性の一致度はAより一段劣る。
ユーモア・印象
キャラ自体の愛嬌は十分あるが、表情がチグハグなため「どこを楽しめば良いのか」が曖昧になりやすい。
構図が近い分、細部のちぐはぐさが目立つ。
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≪ 総評 ≫
元画像は、実用系タイトルイラストとして非常に優秀。伝えたいことを誇張と素朴さでわかりやすく描ききった模範的な1枚。
生成画像は、方向性は悪くないが、表情のチョイス次第で印象を損ねた感が否めない。
惜しい仕上がりだがメッセージ伝達力はやや弱め。
ChatGPT所感:軍配は元画像
理由:
内容理解のしやすさ・タイトルとの一致度・見る人のポジティブな印象形成という観点で
すべてAが一歩上回る結果になりました。
「シンプル+わかりやすい+ユーモア」のバランスが非常に良く、模範的なタイトルイラストとして文句なしの完成度です。

こういった企画でこそAIの生成する画像について幾ばくか言及してしまいがちですが、実際にはアイキャッチとして使用する分としても遜色ないくらいに優等生という感じがします。
ルール上、勝ち負けはないと言い張ってこそいますが、いずれはAIが私を上回る瞬間に期待してしまいますね。
次回こそAIは私を打ち負かすことができるのでしょうか?乞うご期待です。