【徹底考察】素人が予想するトイ・ストーリー5


おはよう、皆の衆。定次さんです。
全世界で大人気のトイ・ストーリーシリーズ。
普段からこの下衆と皮肉の記事を読んでくれている閲覧者の皆さんの中にも好きな方は多いのではないでしょうか。
来年の夏に公開予定の今シリーズ最新作。
私が子供の頃に1作目が公開され、長い時を経て今や5作目。その公開頻度は決して多いものではありませんが、大人になった子供が童心を思い出すのにはちょうど良いくらいのタイミングで公開されているような気がします。
1作ごとの間隔が非常に長いとは言え、一つ一つの内容が強く印象に残っているのが名作と言われる所以でしょう。
――子供の頃に見た1作目の内容は今でもそれなりに覚えています。
自宅にVHSが置かれていたからと食い入るようにブラウン管テレビの画面に座りながら観ていた子供時代でしたが、途中で出てくるベビーフェイスのビジュアルや、バズがいなくなった時のもどかしい展開、全体的にネイビーのかかった薄暗い背景に得も知れない生理的な嫌悪を覚え、途中で見るのを放棄していました。
当時の間隔を例えるのであれば……風邪を引いた時に見る夢に近いでしょうか。
鼻の奥に膿が溜まって、呼吸の一つ一つが気持ち悪く感じるあの感覚……それに近かったと思います。
子供向けの舞台をコミカルに描いた世界観ですが、実際蓋を開けてみるとその内容はとてもシリアスなもので、大人が本気で子供に啓蒙を深めようと作った作品であると同時に、その意図を汲みやすく、大人でも楽しめるようにしたものがこのトイ・ストーリーであると私は考えています。
齢を重ね、より知能が高くなった頃に今一度1作目を最後まで鑑賞しました。
相も変わらず観ている最中は生理的な嫌悪を覚えましたが、追って公開された2,3作を楽しむ布石として理解を深めることができたと思います。
地上波で流れていたノーカット版。時折挟むCMには苛立ちを覚えましたが、『おもちゃの世界とは何たるや』を一層楽しむことができたのはトイ・ストーリーシリーズのクオリティならではだったでしょう。
しかしながら、実を言えばこの私、4に関しては全く観ておりません。
単純に見るタイミングを逃してしまった――というのもありますが、自分の中では3作の最後が完結で良かっただろうという、ありふれた意見に流されてしまったところも否めません。
――そんな私が来年公開予定の最新作を予想しようというのです。
生半可な知識で、生半可な経験で、特に深い思い入れがあるわけでもない"にわか"が人気作の考察を試みるわけですから、ちゃんちゃらおかしい話でしょう。
私がにわかだと知って、今回の記事を見ていられなくなる人もいるかもしれません。
遂には黙っていられず、私がこうして今から考察を書こうとしている矢先に我が家へと殴り込んでくることも考えられるでしょう。
唐突になるインターホン。
画面を見れば見知らぬ人達。
「自分たちのトイ・ストーリーを汚すな」と言わんばかりに怒りを露わにしながら鬼の形相でインターホンの画面を睨んでくる彼らでしたが、私はそんな彼らを前に「ウッディが悲しむぞ」ってきっぱりと言ってやるのです。
更にヒートアップする怒り。
玄関前の騒ぎに通報を受けて警察がやってきて結局皆さんはしょっぴかれてしまうのですが――、こうしてこれから新作の予想を書こうとする最中、私はそんな結末を迎えてしまわないことを切に願うばかりです。
何しろトイ・ストーリーの最新作はそんな皆さんのような人々におもちゃ達が追われることを前提としたところから物語が始まるわけですから――。
ネット社会における誹謗中傷に辟易したウッディ達。
人の目を盗んではSNSなどを眺める日々を過ごしていたのですが、ある日、自分たちの商品ページに一つの悪質なレビューが投稿されているのを見つけました。
仲間のことを悪く言われ、黙っていられなくなったウッディとバズ。
コンピューター型のおもちゃを駆使して開示請求を行い、諌めようとする他のみんなを振り切って現地へと向かいます。
――行き先はまさかの東京?
【トイ・ストーリー5 IN TOKYO】

――過去の私が教えてくれました。今度のトイ・ストーリーの舞台は東京だと。
最新のおもちゃが集まる日本の首都、東京。
異国の地に着くやいなや、ウッディとバズの2人(とこっそりついてきたリトルグリーンメン)はゲームやスマホばかりでおもちゃなんて見向きもされない世界を目の当たりにし、おもちゃの存在意義を懸念します。
古き良きおもちゃは一体どこへ行ってしまったのか……路地の片隅で片っ端から雑にピックアップトラックに積まれていくおもちゃの悲痛な声を聞き、2人はトラックを追いかけます。
道中様々なおもちゃを見かけ、トラックの行き先を聞こうとするのですが――何だかどのおもちゃも覇気がない。
まるで誰かに操られているかのように、力なく皆ひとつの方向に向かっているのです。
そしてふとバズが目を離した瞬間、ウッディもまた同じように他のおもちゃとともに消えていったのでした。
消えたウッディ。探すバズ。
何とか足取りを追って、やっとウッディを見つけて声をかけるも……まるで反応を示さない。
ふとした拍子にフェイスシールドが外れ、その瞬間耳をつんざくような音波にバズは思わず耳を抑えます。
この音波が原因でウッディ達は操られているに違いない――そう確信をしたバズは慌ててウッディをひっくり返し、足の裏に書かれた"ANDY"の文字を虚ろなウッディに見せつけます。
アンディとの思い出とともに蘇る自分自身。
ハッと我に返ったウッディは改めてバズとともに音波の発生源と思わしき東京タワーへと向かうのでした。
東京タワーの近辺には最初に見かけたピックアップトラックと、数多くのおもちゃの残骸。
そして東京タワーで待ち受ける武者のようなおもちゃと対峙し、迫りくる攻撃を躱しながら頂上へと向かいます。
やっとも思いで到達した東京タワーの最上階。
奇しくも開示請求された情報と住所が一致しているのを確認し、ウッディとバズ、そして道中で仲間に引き入れた多くのおもちゃ達みんなでおもちゃとしての誇りを諸悪の根源に思い知らせ、ハッピーエンドを迎えるのでした。

2人に置いていかれたいつものメンバーも、結局後から日本に乗り込んで2人の助けに入っていましたね。
ミスター・ポテトヘッドとミセス・ポテトヘッドのコミカルなやり取りと活躍が非常に良かったですね。

ドタバタとしたレックスがちゃっかり役に立ってる感じや、人知れず危機的状況に陥りながらも助かってるリトルグリーンメンも良かったですね。

・・・で、この映画はなんて映画?

オモチャ帝国の逆襲。


冗談はさておき、本題へと入りましょう。
前置きに散々と能書きを垂れる今回のお話でしたが、先述までの考察は実際に的を射ることはないでしょう。
実際問題、6月末となる現時点でピクサー公式からいくつかの情報が公開されています。
その内容に今回の予想は何一つとして含まれていませんし、内容も悪ノリが過ぎていたと建前上は反省しております。
それ故に今回の記事では別の世界線における最新映画についての予想と考察を進めていきたいと思います。
別の世界線で大ヒットを記録した『TOM’s TOYs STORE』。
確定こそしていませんが、その続編となる『TOM’s TOYs STORE 2』が来年秋頃に公開されるともっぱらの噂だそうです。

『TOM’s TOYs STORE』の第一作では、営業不振に陥ったトムさんのおもちゃ屋が一発逆転の大ヒット商品を生み出して経営難から逃れるという誰もが予想しなかった展開で一躍話題となりましたが、今作では一部地域に支店を展開しようとしたトムさんを快く思わないライバル社とのバチバチのバトル展開が繰り広げられると予想されています。

1作目が公開されてから早7年。
1作目の最後で既に物語が完結を迎えていたと思われていたこともあり、新作の制作が決定したという情報が公開された時、世間では賛否分かれる意見が飛び交いました。
しかしながら1作目には未だに腑に落ちない部分や回収されていないであろう伏線もいくつかあり、物語上は重要ではないと思われていた要素もSNSや掲示板では常に考察が続けられ、次回作の公開が怪しまれていました。
■元々主力商品だったおもちゃの販売権はどこに消えたのか?
TOM’s TOYs STOREの最初は皆さんご存知の通り、片田舎にある小さな商店(トムさんのおもちゃ屋)の日常から始まりますが、次第に遠のいて行く客足に反比例して、とあるおもちゃの在庫が増えていくという描写がありました。
そのおもちゃの外装には元々TOM’s TOYs STOREのロゴが入れられていて、トムさんのおもちゃ屋のオリジナル商品であったと作中でも話がありましたが、少し後のシーンにはその在庫に積まれていたおもちゃは全てなくなり、以降のシーンでもお店に並ぶ光景は見られませんでした。
その代わりに似たような形状の箱で、赤いロゴが記載された(画面手前に置かれていたためボケて詳細は見えなかった)ものに代わっており、その商品が映ったシーンでもトムさんが「何とか食いつないだ」と安堵の声を奥さんに漏らすシーンがありました。
最後まで店頭に品薄状態で並んでいたその商品についての詳細は結局最後までわかりませんでしたが、今作ではその販売権を譲渡した先の会社がキーになってくると予想されます。
■一発逆転の主力おもちゃ『ドリルットカイザー』の製作元は?
唐突に生み出され、唐突に販売され、そして急に大ヒットを叩き出した『ドリルットカイザー』。
電池を入れてスイッチを入れると自立歩行をするという画期的なギミックと、ピカピカと光る頭、ベニヤ板程度なら簡単に穴を開ける射出式ドリルが特徴的な新商品でしたが、実はこのドリルットカイザーについての詳細も作中では多くを語られていません。
とある掲示板の専門板では『このドリルットカイザーを大ヒットに導くまでのテコ入れがどこでされたのか』という考察が今も尚されていますが、1作目で登場した72社ものおもちゃ会社の中から絞り込むのは至難を極めるばかりで、未だにヘンドリック・モードーズ社とG&PQリミテッド、そしてグライゲーターズ・カーフインコーポレイテッドのどれが深く関わってきていたのか結論が出ていません。
今作ではこれらに加えて新たに15社が参入するとのことなので、物語の進展と1作目の伏線が回収されることが予想されます。

■切り落とされたトムさんの右腕はどこに?
1作面の序盤で切り落とされたトムさんの右腕でしたが、改造手術を行われた後に右腕を探すシーンがありました。
序盤の展開で衝撃こそあったものの、右腕がなくなったことについては以降あまり触れられず、物語にも大きく関わることがなかったためあまり気にすることはなかったのですが、実はメイキングムービーの中で一瞬だけ培養ポッドに入れられたトムさんの右腕らしき物体が映ります。
これが単純に現場の遊び心だったのか、それとも監督の狙いなのか、本当にトムさんの右腕だったのか……謎は深まるばかりですが、私は2作目にしてこの右腕からトムさんのクローンが作られるのではないかと考えています。
ライバル社に入ったトムさんのクローン。今度はバトル展開がメインとのことなので、もう一人の自分と戦う展開が予想されます。
『おもちゃで作る倫理の世界観』
物語の中盤で届いた新店舗のチラシのキャッチコピーでしたが、このキャッチコピーが裏で繋がるのであれば、まさに次回作への布石となることは間違いないでしょう。
未だ公式から詳細な情報は公開されていませんが、遅くとも来年中には公開が予想される『TOM’s TOYs STORE2』。
1作目から大きく路線変更されることはまず間違いないと思われますが、果たしてこの路線変更が物語をどう動かしていくのか……。別の世界線で公開される映画ですが、期待は高まるばかりです。


いやぁ、楽しみですね『TTS2』。

1作目のレビューを見たら結構ボロクソですけど。

人の意見を気にしてたら映画なんて楽しめないでしょう。
あくまで自分の主観で見なきゃ。

それはごもっとも。

結局楽しめるかどうかなんて自分が見て決めるべきなんです。
最終的に自分の意思で感想を持つわけですから、前もって考察だとか予想だとか見たところで無意味なんですよ。

それはこの記事を読んだ人全員に言える話なんです?


今回も記事を読んでくれてありがとうね!