ちょっとしたダイアリー『立場の変わる英会話教室』
おはよう、皆の衆。定次さんです。
最近私は自分磨きの一環として英会話の勉強に励んでおりまして、かれこれここ数日で100日を超える連続学習記録に到達することが出来ました。
100日以上も連続で英会話の勉強を継続するとどれくらい英語力が身につくかと言いますと――、それはまた個人差があるので一概には言い切れませんが、ひとまずのところ現状の私の英語力は『急に外国人と対峙した場合、「I can’t speak English.」と言い放ってその場から逃げおおせる』程度となっております。
逃げようとする私を外国人達は複数人で取り囲み、その逃げ道を塞ごうとするわけですが、完全に包囲される前にその一瞬の隙を突いて私は無事逃れることに成功しました。
私が降り立ったその場所は異国の地。右も左も外国人だらけです。
外国人たちは私を異国の人間であると見つけるやいなや、言葉という武器を持って私に意味のない問いかけを迫ってくるでしょう。
私は低く身をかがめ、足元に落ちていたボロ切れを顔に巻いて慎重に大通りを抜けていきます。
15mほど後ろでは先程声をかけてきた外国人達が大きな声をあげて私のことを探しているようです。
一人がこちらを指さして向かっているようですが、なるべく視線を合わせないように平静を保って前を向き続けます。
『Excuse me?』
ショーケースのガラスには最近巷で流行っているであろう劇場のポスターが貼られています。
一人の女性が町中でとある男性に声をかけられたことから始まる割とベターなラブストーリーとのことですが、観客の心に真っ直ぐと伝わるメッセージ性が評価されているようです。
私はそんなポスターには見向きもせず、そそくさと、尚且つ自然体で人混みへと紛れていきます。
「Yafa n ma dɔɔnin」
「एक पल के लिए माफ करब」
「انظر بهذه الطريقة」
「Bitte hör auf」
途中、様々な外国人から声をかけられましたが、何とか逃げおおせることに成功した私。
異国の地は果てしなく広く、帰路を目指すには途方に暮れてしまうほどですが、どうにか難を逃れることが出来ました。
私の旅路はまだまだ長く続きます。道中の経験も全て自身の糧として培えたらと思いながら尚も異国の地を彷徨い続けるのです。
――というお話は妄想上だけにしておき、昨今の私は有料のアプリを利用して英会話に励んでおります。
上述の通り、英語力自体はまだまだ大して身についていませんが、以前よりも英語に対してポジティブに向き合えるようになったと成長を実感しております。
会話相手がAIだからこそ気軽に会話ができるというもの。
人間相手ではないだけあって設定次第では会話に齟齬が生じることもありますが、正しい話し方へと導いてくれます。
先日は私がショップ店員、相手が客という設定で応対のノウハウを学ぼうとしたのですが、どういうわけか途中から立場が逆転するという現象が起きてしまいました。
お店にやってきたAIはどうやら靴が欲しい様子――どういった靴なのか、どういったメーカーが好みなのかと色々聞こうとするものの、特に決まっている様子はなく、詳細を尋ねる内に段々と話がこじれていったのでした。
(以下の会話は英語でのやり取りとなります)
いらっしゃいませ。どういったものをお探しですか?
靴がほしいのですが。
靴をお探しですね?どんな靴をお探しですか?
何かオススメはありますか?
良ければいくつか見せてもらえますか?
かしこまりました!ではいくつかオススメの靴をお持ちしますので少々お待ちください。
楽しみにしています。
お待たせしました。こちらがオススメの靴です。
どういった靴がお気に入りですか?
私はこちらのスニーカーが良いと思います。
デザインもかっこよくてお気に入りです。
それはどんなメーカーでしょうか?
メーカーは○○です。
他にも色々と履きやすい靴を販売していますよ。
わかりました。そのメーカーがお気に入りなんですね。
在庫を調べてくるので待っていてください。
???
申し訳ないですが、在庫切れのようです。
他に似た靴がないか探してみますね。
在庫がありましたのでこちらをオススメします。
きっと気にいると思いますよ!
???
その靴はおいくらですか?
28$です。
お支払いはキャッシュですか?クレジットですか?
キャッシュでお願いします。
ありがとうございました。ハバグッデイ!
私の設定が甘かったのが悪かったのですが、まさか商談中にお店を乗っ取られるとは思いもしませんでした。
こんな高度な会話ができるのはAIとの英会話だけ!皆さんもサブスクしてレッツスタディ!