夢で見た話 vol.11


おはよう、皆の衆。定次さんです。
新鮮なネタ、古いネタ……どちらか選ぶのであれば十中八九の人が新鮮なネタを選ぶでしょう。
私とてそうです。今更ネタ帳の奥底から古いネタを取り出してくるよりも、つい先程見たばかりの夢の内容を文字に書き起こしたほうが、きっと面白い。
実際問題、話のネタが新鮮だからといってその内容が面白いかどうか――というのは私自身まずは文章としてしたためてみなければわかりませんし、受け手である閲覧者の皆さんがそれを読んでどう思うか――というのが全てだと思います。
今回私が記事にする内容は夢日記。
以前、「赤の他人の夢の話ほどつまらないものはない」という意見を某掲示板の書き込みをまとめたサイトで見かけたことがあるのですが、実際に夢の話が面白いかどうかを判断するのは個々人であって、大衆の一意見を参考にする必要性はありません。
ましてや、この書き込みの指す『夢』というフレーズ自体、睡眠時に見る『夢』を指しているのか、もしくは人が生きる上での憧れや目標を意味する『夢』を指しているのか定かではなく、今回私が書く夢日記が第三者の捉える『つまらない』に該当するかどうか断言できません。
つまるところ、今回私は自分自身の信念に則って自分が見た夢を面白いと自負した上で記事を書いていきます。
決して私自身の溜飲を下げたいだとか、このまま記事にしなければ消化不良となってしまう――ということを悔やんでの投稿ではないということを理解し、皆さんには無理矢理にでも面白い夢の話であったと受け取ってもらいたいと思います。
しかしながら、こうして話を進めていく内、私自身この夢日記の内容が本当に面白いものだったのかどうか――というのが徐々に疑問に思うようになり、今現在では少しばかりその詳細を書き記すのに躊躇しております。
この夢日記のシリーズも遂には2桁を超え、今回で11回目となりますが、今更ながら夢日記を文字に起こすというエゴに慄いている――というのは随分と身勝手な話でしょうか。
こうして弁明を繰り返している間にも「さっさと本題に進め」とディスプレイ越しに罵られていそうな感じがありますが――、ただ、そうして罵り、罵られる間柄であるということは、私と閲覧者の皆さんの間にはそれなりに親しい関係があるとも考えられるかもしれません。
先程は皆さんの心情を勝手に「赤の他人の〜」などと酷く突き放してしまいましたが、こうした文章で繋がりが持てている以上、私と皆さんはそれなりに親しい間柄と言えるでしょう。
今なら我が家に招き入れるフリをして、警察に突き出すことも可能。
距離の詰め方を少しばかり勉強してきてから私と利害の一致した関係性を結んでもらいたいものです。
さて、随分と話が逸れてしまいましたが、本題となる夢日記の内容は、実際には然程大したことがないと思われます。
夢日記を文字に起こそうとする場合、仮にメモに書き留めたところで徐々に失念してしまう場合が多く、今現在も断片的に思い出せなくなりつつあります。
ましてや、夢の中といった突飛な世界を建設的に説明していくとなると要領を得ない文章になりやすく、100%だった面白さが校正の時点で相当数削られることがほとんど。
今更ながらやっぱりこの夢の内容は記事として投稿するべきではないのかもしれない――と自信がなくなってきてしまいました。
――とは言え、四の五の言うよりもまずは試みることが大事。
夢の内容が面白いか面白くないかは別として、まずは自身の溜飲を下げる目的として今回見た夢の世界を書き綴っていきたいと思います。
夢の中の世界――昼下がりと夕方の中間にある、若干暖色の灯る西日の差し込む時間帯。
場所は校舎の中か、左手に窓がずらっと並ぶ長い廊下だったと記憶しています。
その廊下のような場所で大人数が固まって、私もその輪の中に入り込んでいるところから夢の世界は始まりました。
顔を見る限り、周りに固まっているのは中学時代のクラスメイト。私も含めて全員中学生の頃の姿をしていたように思います。
やがて全員が廊下の先に向けて一列に並び、まるでムカデ競走のごとく息を合わせて走り出しました。
ただ走るだけじゃない。
後ろの人が前の人を押し、その人がまた前の人を押す――といった繰り返しで、倍々的に前を走る人に力を加えて徐々に加速を促していきます。
やがては先頭がとてつもない速度に達し、そのままゴールイン。
一時期流行した"30人31脚"のようにタイムを計測し、皆でその結果に一喜一憂していました。
そして来たる2回目の挑戦。
その時も私は列の途中を走る一員でしたが、何やら押し出しを始める際の掛け声をする役割を与えられていたようで、『射出』の合図として、途中、喉が枯れるくらいに大きな声を出していました。
――して、以降の夢の内容はもうあまり覚えていません。
食後のうたた寝で過ごした時間は1時間30分程度、それに対して夢の中で過ごした時間はどれだけだったか定かではありませんが、現実で流れる時間に比例していなかったのは明らかだったと思われます。
ただ、問題は時間経過ではなく、目が覚めた時に最も懸念した寝言。
今回夢の中では喉が枯れるくらいに大きな声を出していました。
もし万が一、現実での私の動作が夢の中とリンクしていたのであれば、私は現実で寝ている間にとてつもない叫び声を上げていたのではないかと考えられたのです。
実際問題、私のもとに苦情が届くといったことは現時点で確認されませんでした。
ただ、単純に誰も何も言ってきていないだけであって、実際に寝ている間に叫び声を上げていた可能性は十二分に考えられました。
『夢で見た話』を語るのは結構ですが、夢で見た内容を起因として近所迷惑を起こしていた――となったら、私はもう迂闊にうたた寝ができなくなってしまいます。
夢というのは何とも恐ろしいものだと――そう感じた一件でした。





















【定次さん】





