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第一次ウインナー大戦勃発!?

ウインナー大戦勃発

ご挨拶(ノーマル)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

最近の私はどうもウインナーの話題に事欠かないようで、その話題の範囲は食卓の一品から日々の不可思議な出来事まで及んでおります。

ウインナー自体が食べ物だという事実がある以上、食卓に並ぶ以外に話の種になんてなるものなのか?と思われそうではありますが――、正直なところ私自身も今回の事案には動揺を隠せず、文字として書き起こすことに非常に難儀しております。

何しろ今回のお話はウインナーというものを"いたずら"に使われたものですから。

 

人間の思考回路というのは存外単純なもので、連想を始め、その物事に紐付けられる日常的な感覚でしか咄嗟の理解が出来ません。

故に先程にもお話しましたが、ウインナーを使ってのいたずらというものは誰しも簡単に想像がつかないものだと考えながら今回のお話を進めていきたいと思います。

――とは言え、こうして言葉を連ねている私自身も未だに理解が追いついておりません。

だからこそ一体どこから話し始めていいものやらと考えながら時間稼ぎに能書きを垂れているわけですが、あまり長いこと言葉を濁していたら今回の話に興味を持って読もうとしている方にも申し訳が立ちません。

ひとまずのところ、私自身の頭が整理できるまで過去に投稿したウインナー関連の記事でも読んでいただけると助かります。

 

 

――ウインナーとは何ぞや?

こんな質問をするのも最早愚問でしょう。

既に投稿している過去のウインナーの記事を読んでいただければ、これまで生きてきた中でウインナーに関わることがなかったという人でさえもウインナーがどういったものか理解できると思います。

しかしながら今回はそんな食卓の味方であるウインナーが『ウインナーとしての存在意義』を覆すような使われ方をしていました。

このお話は決して『ウインナーにもこういった可能性が広がっている』という意味合いでお伝えするものではないことを念頭に置いて読んでいただければ幸甚にございます。

 

 

――まず前提として、私が住んでいる集合住宅の自転車置き場は自転車置き場と言えるのかどうか怪しいくらいに小規模な造りとなっています。

そもそも自転車やバイクといった車両自体が多く置かれているわけでもない……世帯数から鑑みても数台置かれているかどうかの規模のものです。

最近の私は通勤のための肩がけのカバンを壊してしまったため、新しいカバンが届くまで自転車を自転車置き場の端っこに置くようにし、邪魔にならないよう過ごしていました。

しかし世の中にはそんな邪魔にならない場所に自転車が置かれていたとしても気に食わないと思う人が少なからずいるものです。

事件が起きる前日、ようやく注文していたリュックサックが届いたので、その日私は次の日からは通勤に自転車を使おうと意気込んでいました。

翌朝、新しく購入したリュックの具合に高揚しながら自転車置き場へと向かい、以前までと同じように鍵を外します。

私の自転車にはフレーム部分に2つ小さなバッグが付いており、片方はワイヤーロックを、もう片方はU字ロックを入れるために使用しています。

最初にU字ロックを外して後ろのバッグに詰め込み、次にワイヤーロックを外して前のバッグへと詰め込む……そんな手順でいつもと変わらず自転車を走らせるのです。

 

しかしそこで私は気が付きました。

バッグの中に何かが入っている……。

 

以前も自転車を放置していた際にバッグの中に木の実やらを詰め込まれるといったことがありました。

結局その時の犯人は鳥だったとわかりましたが、自転車置き場として設けられているとは言え、雨ざらしのお粗末なスペースに長時間放置していたら小動物や虫に巣を作られたりするのは当然のことです。

今回もまたそんな理由でバッグの中に変なものが入れられていると思い、中を覗き込んだのでした。

 

ウインナーでした。

それも齧りかけのもの。

 

木の実や葉っぱといったカサカサに乾いた何かであれば然程気にはならないのですが、まだ真新しく生々しい。

思いもよらなかったものが入っていたという事実に私は思わず顔を引き攣らせてしまいました。

鳥が巣に何かを持ってくることがあるとは言え、食べかけのウインナーを放置することは無いでしょう。

全く可能性がない……とまではいい切れませんが、今回ばかりはどこか違和感がある。

仮に鳥や小動物の仕業だとしたら蓋部分が開いていたり、少なくとも生地や中身が荒らされているはずです。

しかし今回はどういうわけか蓋部分はきっちりとしまっていて、それ以外は綺麗なまま。

詰め込まれた齧りかけのウインナー……、きちんと蓋が閉まっているとは言え、どこかぶっきらぼうに突っ込まれた様子が伺えるそれにはやはり人為的なものを感じ取れました。

 

朝から気持ちの悪い目にあったと思いつつも、いつまでもこのまま様子を伺ってはいられません。

触れたくないとは言え、とりあえずは仕事に向かうためにはこの気持ちの悪いウインナーは取り出さなくてはならず、私は嫌々ながらも指先でウインナーをつまもうとしました。

 

その瞬間に見えてしまった妙な光沢。

 

思わず手を止めて改めてまじまじとウインナーを見つめると、何やらてらてらとした透明な粘液が付着している様子。

齧りかけのウインナー、そして透明な粘液……このことから考えられるのは間違いなくよだれ。

ここで私は初めてよだれがだらりとついたままの食べかけウインナーがバッグに突っ込まれていることに気が付きました。

 

私の自転車が数日間動くことなく自転車置き場に放置されているのを快く思わなかった人がいたかどうかは別として、齧りかけのウインナーをよだれつきでバッグに突っ込むような人間に目をつけられてしまったということは非常にまずい。

それが同じ自転車置き場を利用している集合住宅の住民なのか、あるいはたまたま目に入った私の自転車にいたずらを仕掛けた通りがかりの愉快犯なのか……。

何にせよ私は厄介な人間に絡まれてしまったと憂鬱になりながらも、仕事に遅れるわけにもいかないので仕方なくウインナーを、なるべく綺麗そうな部分をつまんで思い切り地面へと放り捨てました。

 

職場につくやいなや流しで手を洗う私。

これほどまでに不快な気持ちを抱いたのはいつ以来だったでしょうか。

私自身、どんな汚物も水で洗い流して綺麗になれば問題ないという考え方を持っていますが、今回ばかりは誰のものかもわからない唾液を洗い流そうと躍起になったのは言うまでもありません。

 

誰しもがSNSを利用していると言われるくらいにネット環境が当たり前になった昨今、巷では物珍しい物をわざと対象の周辺に置くことで写真のアップを促し、アカウントを特定をさせるといった手口が存在します。

私自身そういった手口に乗ることはそうそうありませんし、特定されるほど目立っている存在でもありませんが、もしかしたら万が一のこともあるかもしれないと懸念しつつ、ぼんやりとした頭でその日の仕事を始めました。

 

しっかりと洗ったはずの指先――、気が付くとその指先は異常なまでにカサカサに固まっていました。

一体何事かと思いましたが、その状態はまさに接着剤を誤って指先に付けてしまった時と同じ。

よだれだと思っていたのはミスリードでした。ウインナーについていたものは唾液ではなく接着剤だったのです。

私はその事実を知り、これまでにないくらいに戦慄を覚えました。

 

――犯人は嫌がらせのために私の自転車のバッグに接着剤をつけたウインナーを詰めました。

その狙いはウインナー自体を私の自転車に接着させようとしていたのか、あるいは取り出そうとした際に接着剤がくっつくという嫌がらせをしようとしていたのか……何にせよ常軌を逸した悪意がそこにはありました。

その悪意の根底に何があるのかは現状定かではありませんが――、ただ一つ言えることとして、その行為が非常に頭の悪い行為であることは間違いないでしょう。

ウインナーをつまむことで指先に接着剤をつけさせるというのが目的であれば妙に回りくどい話ですし、ウインナー自体をナイロン製のバッグに接着剤でくっつけようなんてことは到底無理な話です。

もしかしたらウインナーに接着剤をつけることで間接的に器物破損を免れようとしているのかもしれない……とも考えましたが、何にせよ今回の迷惑行為に関しては非常に頭の悪い所業であると私は確信しました。

しかし憶測とは言え、こうも頭の悪い行為をする人というものは非常にたちが悪いもの。

下手に反応すれば面白がってしまいますし、やり返そうものならばもっとエスカレートすることは間違いありません。

ひとまず当面は様子見で……。これ以上何かが起きるのであれば警察に相談、もしくは早朝から張り込むのも悪くはないでしょう。

 

――その日家に帰った時、かなぐり捨てたはずのウインナーが消えていました。

犯人は様子を見に犯行現場に帰ってくるとは言ったものですが、証拠隠滅と考えたら同じ建物内に住む人間がやった可能性が非常に高い……。とりあえず翌朝には新たな動きがあるはずと思い、私は動向を探ることとしたのでした。


・・・で、結局その後動きはあったんですか?

実はその翌日、バッグの下に敷き詰めてあるウレタンスポンジが取り出されて、地面に捨てられているのを見つけました。

遠目から見てそのスポンジは油揚げに似ているので、今度は油揚げかな?とも思ったのですが、残念ながらただのスポンジでした。

思いっきり様子を窺われているじゃないですか。

ただ、残念ながら以降は何も起きていません。

放置自転車を狙ってウインナーを入れたというのが目的ならば、ウインナーが捨てられていた=放置されていないという事実が確認できます。

犯人はその事実確認をしたからこそ以降の悪質な迷惑行為をしなくなったのでしょう。

・・・と、なるとやはり同じ建物の住民の犯行の可能性が高いと?

実を言えば、使用している自転車の横にはいつも同じママチャリが止めてあります。
そのママチャリの持ち主が怪しいと踏んでいたのですが、本日自転車を駐める際にそのママチャリの持ち主と鉢合わせそうになりまして。

ほうほう。

若い女性だったのですが、避けるように大回りで走って逃げていきましてね。

あぁ、やっぱりこいつだったのかと断定したのでございます。

あくまで憶測で断定しているだけですけどね。

今度対抗して新品のウインナーの袋詰めをカゴの中に入れてやりましょう。

それも考えたのですが――、それが原因で食品加工会社さんからのスポンサーの芽が潰れてしまったら・・・と思ったのでやめました。やはり食べ物を粗末にするのは良くないことですから。

食べ物を粗末にしないという心がけは大事ですが、スポンサーが来る可能性は万に一つもないと思います。

とりあえずはこれで一件落着でしょう。
定次さんの勝利でこの話は閉幕です。

ウィナーってね。