【戦争】レバニラ?ニラレバ?どっちが正解?


おはよう、皆の衆。定次さんです。
8月に入って夏の暑さもより本格的なものとなりました。
焼けるような暑さが続くと夏バテになりがち。更には食欲も減るばかりで体力もつきません。
だからこそ、こんな時にこそ食べたいのが――アイスクリーム。
私は今、猛烈にアイスクリームを食べたい気持ちでいっぱいになっております。
現在時刻は良い子やジジババがちょうど寝静まるくらいの夜の時間、22時を回ったところ。
夕食も食べて、シャワーも浴びて――あとは今回の記事の投稿さえ終わってしまえばもう寝るばっかりの連休の夜。
しかし、こんな夜だからこそアイスクリームを食べてちょっと贅沢をしたいと思うのは必然的なことでしょう。
どうせ贅沢をするならハーゲンダッツを。それも今の気分はちょっぴり大人なラムレーズンで満たされたい。
今この場で記事の投稿を切り上げて、早々にコンビニへと車を走らせるのは容易いでしょうが、私という人間はどちらかと言えば楽しみを後に残しておきたいタイプ。
こうしてみると趣味で始めたブログ記事の投稿自体が楽しみではないのかと、閲覧者の皆さんから辛辣なお言葉を投げかけられてしまいそうですが、衝動的に湧き上がった食欲よりも文章を書き殴る方に気持ちが偏ることのほうがよっぽど稀有なことでしょう。
私とて文章を書くのは好きですが、流石にアイスクリームを無下にするほど文章に取り憑かれてはいない。
さっさと書き上げてしまって、このラムレーズンのアイスクリームを食べてしまいたいと思いながら手掛けていきたいと思います、今回の記事でございます。
「いただきます」の反対は「いただきました」?
私に与えられたノルマは8月9日26時までの記事の投稿。
現在時刻は22時15分を回ったところでいよいよ猶予はございません。
しかし、猶予がないと言いながらもどうして私は雑談枠を設けてしまったのでしょうか。
ノルマ達成の暁にはハーゲンダッツが待っていて、いよいよそこから『いただきます』が始まるというのに、どうして『いただきます』にも辿り着けていない私が『いただきました』について語らなければならないのか……甚だ疑問で仕方がありません。
――さて、今回の雑談のテーマは『いただきます』と『いただきました』。
閲覧者の皆さんはこの見出しを目にして、どこか違和感を覚えたのではないでしょうか。
もしかしたら中には全く違和感を覚えなかったという方もいるかもしれませんが――恐らく大半の人は『いただきます』の対義語は『ごちそうさま』だと考えているでしょう。
私も大人になって地元を離れた今、『いただきます』の反対は『ごちそうさま』だと認識しております。
しかし子供の頃にはこの食事を終えた後の言葉を『いただきました』だと教わっており、同じ意味である『ごちそうさま』も含めて同じ意味の言葉が存在すると捉えておりました。
『いただきました』と『ごちそうさま』。英語圏で子供がカジュアルに使う『yummy』と、フォーマルな『delicious』と同じような立ち位置だろうと考えながら今の今まで過ごしていたのですが――つい最近、この『いただきました』が地方限定の方言であることを知ったのです。
ランチルームという食堂のような広い部屋で、全学年の生徒が分け隔てなく班ごとに分かれて食べた小学生時代の給食。
全員に配給が終わったら代表者が前に出て、椅子の上に立ってから「合掌、いただきます!」と合図をかけて食事が始まります。
そして全員が食べ終わるであろうタイミングに今一度代表者が前に出て、これまた同じく「合掌、いただきました!」と唱えるのです。
先生を含めたその場の皆が、手を合わせながら大きな声で「いた〜だきました〜!!」と大きな声で叫んで終わる給食の時間。
当然、そんな環境で過ごしてきた私ですから、『いただきました』が食事を終えた時の言葉だと当然のように思い込んでいたのでした。
調べればこの『いただきました』という言葉は長野県の方言だそうで。
私の出身は岐阜県の飛騨地方。長野の位置関係を見ても決して遠くはなかったので、改めてそんな文化があったものかと実感させられました。
しかし、それにしてもこの『いただきました』という言葉は方言としてあまりにも自然体すぎる。
いただきますという言葉が存在するのであれば、過去形になっていたところで何ら違和感はないでしょう。
だからこそ気付くのに酷く時間がかかってしまった――。何なら私以外にも一生この事実に気付かず生きていく人も少なくはないかもしれません。
閲覧者の皆さんの地元にも、そんな自然体の方言はないでしょうか?
標準語だと思って日常で使用していたら方言だった――地方から出てきた人にはきっとありがちな経験だと思います。
方言を多用しすぎると厭われるなんてこともなきにしもあらずですが、時にそんな故郷の言葉をアイデンティティとして運用するのも悪くはないと私は思います。
『いただきました』と『ごちそうさま』。
語感で言えば圧倒的に『ごちそうさま』の方が言いやすいので、今ではすっかり『いただきました』と言うことはなくなりましたが、言わなくなったところで廃れさせてしまう必要性はないでしょう。
誰かから、何かからいただいたから『いただきました』。
今宵のハーゲンダッツはそんな特有の感謝の言葉を以ていただけたらなと思います。

レバニラとニラレバって何が違うの?
冒頭の端りを読んで、レバニラ(ニラレバ)ではなくアイスクリームが出てきたことで虚を突かれた思いをした方も多かったでしょう。
実際問題、レバニラ(ニラレバ)よりもアイスクリームの方が好きだという人が圧倒的に多いだろう――という考えを汲んで、私は敢えてタイトルにそぐわないアイスクリームを夏バテ対策に勧めさせていただきました。
そして今私自身がハーゲンダッツのラムレーズンを食べたがっているのはこれとない事実でございます。
しかしながら、夏バテ時にアイスクリームを食べたところで体力がつくかどうか――と言われたら、そうでもない。
食欲がなくともやっぱりこんな時期にはスタミナがつくニラレバ(レバニラ)を食べるのがマストでしょう。
ニラが嫌い、レバーが嫌い、何ならどっちも嫌い……そんな方も少なくないであろうちょっとクセのある料理ですが、栄養価を考えると食べて損はない料理の一つであると思います。
私という人間はレバーもニラもどちらもいけるので、神様からアイスクリームとニラレバ(レバニラ)のどちらかを選べと迫られるなんて場面に直面してしまったなら、両方をぶんどることでペナルティを与えられてしまうだろう――なんて想像をしながら、その時の気分でどちらかを選ぶと思うのですが、もし万が一、その結果によってレバニラしか食べられないという国に流刑させられてしまうようなことがあれば、喜んで生き延びてやろうと考えられるほどにニラレバを食べることに抵抗を持っておりません。
レバニラ(レバニラ)を食べて夏バテ解消――そんなテーマで今回の記事を書き進めていきたいところですが、実際にはそんなベターな話題なんかは取り上げられず、ニラレバ(ニラレバ)がレバニラ(ニラレバ)とニラレバ(レバニラ)がどちらが呼び方として正しいかという部分に焦点を絞って進めていきたいと思います。

■レバニラもニラレバも同じ料理!
まずは前提として、レバニラもニラレバも呼び方が違うだけであって同じ料理であると言っておきます。
どちらも同じくレバーとニラを炒めた中華料理。好みが激しいと言われるレバーは基本的に豚レバーが使われることが多いですが、お店やレシピによっては牛レバーや鶏レバーを使用する場合もあるそうです。
――で、気になるのがどっちが主役なのかと。
基本的に料理では野菜よりも肉や魚といったタンパク質が主役となる場合が多く、そんな理由からレバニラと呼ぶ人も少なくありません。
しかし、実際の本場中国での料理名はニラが先につくそう。
中華料理の名店が立ち並ぶ料理の街。その奥の奥で人知れずポツンと営業している立ち飲み屋に常連で来ている小汚い容姿をしたおじさんいわく、かつて自分が中華全土の台所と呼ばれる店で"陳火少反"という名を騙って腕を振るっていた頃には、そのキャリアとは全く関係なく日本のレバニラ、もしくはニラレバという料理名を全く知らず、ニラが料理名の先につくことが当然だったと思っていたという話をしていた――という創作を今しがた即興で考えたのですが、無論、レバニラ、ニラレバ、それぞれ呼びやすい方という安直な理由から呼び方を決めている人も多く、呼び方の争点自体は幅広い理由から生まれているというのが実態です。


栄養価が高く、好きな人にはとことん好かれる中華料理『レバニラ(もしくはニラレバ)』。
肉の要素が強いからレバーが主役。かといってニラが脇役なのかと言ったらそうでもない。
いわばダブル主演の稀有な料理。
巷ではレバニラと呼ぶのかニラレバと呼ぶのかで小さな諍いが起きているそうですが、正直なところどっちで呼ぼうが何のお咎めを受けるわけでもないので、ぶっちゃけどうだっていいことで言い争っているんだなというのが所感です。
しかし、いつまでもこんなおままごとな水掛け論を続けたところで何の進歩も得られません。
こういった様式美というのはいつまでもダラダラと続けるのが矜持であるかと思われますが、時にそんな水掛け論に水を差すのも悪くはないでしょう。
私は今回、どちらの意見が多いのか調査をすることとしました。
――とは言え、人脈も知識もない私の統計調査。
現世界線で調査に乗り出したところで信憑性のある結果が得られるとは到底考えられません。
故に今回、レバニラないしニラレバの実態調査を実施することを秘匿とした上で、別の世界線に乗り込んで街頭アンケート調査を行いました。
ヴィーガンの人々が形成する社会が存在している別の世界線。
私はその世界線にレバニラとニラレバの統計調査を行うという名目で入り込み、道行く人々に青椒肉絲と回鍋肉のどちらが好きかを聞いて回りました。

実施する時間帯は朝の7時前半。
平日ということもあってか、これから出勤という人々が慌ただしく歩き回り、私が配ろうとするアンケート用紙にまるで見向きもしてくれません。
半ば強引にでも引き止めようにも、野菜ばかり食べているとは到底思えない力で振り飛ばされ、アンケート調査は何一つとして有効な回答を得られないまま終了となってしまいました。

ただ、このまま何の参考にもならないデータだけを現世界線に持ち帰るのは私のプライドが許さない。
私は駅前で営業をしていた焼鳥屋さんでトマト串とシシトウ串を食べた後、人通りも落ち着いてきた深夜帯に改めて街頭インタビューを実施することとしました。
朝方の慌ただしかった様子と打って変わって、ガランと静まり返ってしまった大通り。
道路も時折タクシーが走り抜ける程度で、人っ子一人見受けられません。
しかたがないので私は見かけた人誰でもいいからと思いながら、辺りを歩き回ってインタビューに答えてくれる人を探したのでした。
そして暫くしてからようやく見つけた一人の人物。
道路の真ん中でふらふらとした足取りだったその人物は、裸足のままボロボロの白い服を着た長髪の女性でした。
どことなく病弱そうな印象こそ受けましたが、そんな人でもこれまでレバニラ(ニラレバ)を食べた経験があるだろうという独りよがりな考えをもって、突撃インタビューを敢行したのでした。

ボサボサの長髪が顔にかかってどちらを向いているのかわからない。
体こそこちらを向いている様子ですが、何しろ腰まで伸ばした髪をぶらぶらとぶら下げているものですから、こちらの存在に気付いているのかもわかりません。
とりあえずインタビューを試みなくては答えも得られないということで、「青椒肉絲と回鍋肉ではどちらがお好きですか?」と聞いてみたのでした。
これまで揺れていた体がピタッと止まったかと思えば、猫背だった体をのっそりと持ち上げて両手を力なくぶらんと下ろす。
急に話しかけられたことに驚いたのか、20秒ほどの沈黙が流れました。
そして女性らしからぬ低く、掠れた声で「ここはヴィーガンの世界だから、青椒肉絲も回鍋肉も、ましてやニラレバなんて食べたこともないですよ」と答えが返ってきたのでした。
そうですか。ありがとうございました。私は一礼をすると、彼女もまた会釈を返して先ほどのように再び体を揺らし始めたのでした。
彼女が一体何者なのかはわかりませんが、親切に答えてくれたのは幸いでした。
ただ、このヴィーガンの世界で誰しもが青椒肉絲も回鍋肉も、レバニラ(ニラレバ)も食べたことがないという回答が返ってきたのは盲点でした。
恐らく彼女の言うことが正しいのであれば、ここでアンケートをしたところでもう大したデータは得られないでしょう。
しかしながら、彼女がレバニラのことをニラレバと呼んでいたのは今回の調査で一番の成果であったと思います。
ヴィーガンの世界だったからニラが尊重された――そんな安直な理由だったかもしれませんが、私が調査した中ではニラレバに1票という大きな結果が出たのでした。
因みに私はレバニラ派。理由はどことなく呼びやすいから。
そして私のレバニラ票と調査で得たニラレバ票。これでいよいよイーブンです。
規模としては非常に小さな調査となりましたが、1対1という結果が出た以上、統計学的に十分なデータになったと言えるのではないでしょうか。


今って何時です?

えーっと、24時19分ですね。

順調みたいですね。
あとは我々が適当に会話を済ませれば、管理人の定次さんはハーゲンダッツを買いに行けますね。

そうですね。

ところで、今回の調査パートの中で一つ違和感があったのですが。

何でしょうか?

インタビューを受けた女性って、何で定次さんがレバニラの調査をしているってわかったんでしょうね。

はい?

・・・ほんとですね。

夏の季節ですけど、怖い話はちょっとノーサンキューで。

まぁでもこのブログ記事の大抵のくだりはフィクションですからね。

ありもしない世界を「もし〜なら」で埋め合わせているだけですからね。

たらればってことですか。

ニラレバだけに。

はっはっは。


















【定次さん】





