【第5回】AIタッグノベル!!
おはよう、皆の衆。定次さんです。
“AIタッグノベル!!“ルール説明
概要:当企画はWebサービス『AIのべりすと』を使用したオリジナル小説制作企画です。
ルール:下衆と皮肉管理人である定次さんから文章をスタートし、AIと交互に小説の内容を作り上げていきます。
1.無料会員なため最低限のサービスからのスタート(評判なら今後アップグレードもあるかも?)
2.AI設定はデフォルト(条件次第では変更の可能性あり)
3.ストーリー自体に重きはおかず、話の進行は全て成り行きのみ
4.ストーリーの進行上、無理だと思われる部分は修正が加えられ、加筆修正部分は別色で表示
5.当企画にのみコメント許可(コメントの内容次第では条件に加えられる可能性も)
6.更新頻度は日記投稿に困った時のみのため不定期(長期シリーズにしたいため、内容も適度なもので)
7.真面目に話を作り上げるだけでは面白みに欠けるため、不定期で定次さん陣営にぶち壊し役が出現
※ルールは随時更新予定
前回までのあらすじ
謎の少女とのやり取りをしていた田中だったが、目が覚めると電車の中だったことに気が付いた。判然としない意識の中徐々に記憶を思い出そうとするが、結局何もかもわからずじまいだった。疲れ切った自身の姿を見て絶望する田中だったが、身に覚えのない着信に気が付き不意に出てしまう。その電話の内容とは一体……?
「もしもし」
もしもしというのは元々「申す申す」という一言を語源としているようですが、更に遡れば「おいおい」というのがルーツだそうです。
もし道端で「おいおい」なんて声をかけられたらそれは過去からやってきた人であり、現代という時代の激流に抗う人の象徴となるので大事にしてあげましょう。
現代に住まう「妖怪おいおい」。彼らは人の闇に巣食う恐ろしい存在なのではなく、古き良きを追い求めるシーラカンスみたいなもんです。大事にしてあげましょう。
ではまた次の機会に。
「はい、田中さんですね。お待ちしておりました」
「……あぁ、どうも」
聞き慣れた女性の声で我に返った田中は辺りを見渡したが、相変わらず乗客の姿はない。
妖怪おいおいは嘆いた。その声は野を越え山を越え、愛する者の住む隣の村にまで強く、そして物悲しく響いたのだ。
彼の足元に力なく横たわる女性の横にはそれにまた縋る子供が一人、二人……おいおいが涙をこぼす度にその数は増えていき、次第に周囲を覆い尽くした。
風に揺れ、胸騒ぎのように騒ぎ立てる木々達も寝静まる満月の夜、月明かりに照らされた彼らの顔はすでに妖怪おいおいと化しており、雲に隠れ闇が広がった瞬間に彼らは音もなくその場から姿を消した。
こうして妖怪おいおいは人々の前から忽然と姿を消してしまった。
――
「もしもし?聞こえますか?」
「えっ?あっ、はい。すみません」
耳元にあてていた携帯電話を離して画面を見ると『鈴木』と表示されている。
(鈴木……?)
またしても身に覚えのない記憶が必死に田中の中枢をこじ開けようとする。
田中にとっては確かに聞き覚えのある声である。しかしこの状況からかどうも飲み込むことができず、遂には頭を抱えてしまった。
汗臭く湿った頭を掻き毟るとハラハラと細かく毛が抜け落ちた。それと同時に嗚咽が止まらなくなり、電話の向こうからは焦った声が聞こえてくる。
「もしもし?大丈夫ですか!?」
「はい、えぇ、はい。問題ありません。ちょっと頭痛がして……」
「わかりました!すぐにそちらに向かいます!」
プツッと切れる音がした後、田中は携帯電話を床に投げ捨てた。
ぶち壊し役がことごとくあしらわれているのですが、AIもわかってて答えているんですかね?
次回、乞うご期待!
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