【お前は誰だ?】見知らぬあの人から届いた久しぶりのメッセージ
おはよう、皆の衆。定次さんです。
何度も申し上げている気もするのですが、いよいよ冬の季節も本番を迎え始めたように感じます。
窓の外で憎き雪がしんしんと降り積もる最中、暖房を効かせた暖かな部屋でストロベリームース風味という少しばかり洒落たフレーバーのココアにケーキシロップを少しばかり垂らし、温まりながら記事を書こうと思った矢先、タイトルイラストを描くことに夢中になってしまったことで折角のココアも冷めてしまった……そんな温くて不味いココアをショットグラスのように勢い良く飲み干しながら書き始めております、今回の記事でございます。
突飛な話ですが、人間関係というものも何かとこのココアに例えられるものでして、ずっと放置したままにしておくと今回の私のココアのように冷めてしまうのは当然のお話です。
今回の記事はそんな冷めかけている人間関係とは――あまり関係のない話になるかもしれませんが、どことなくそんなコンセプトに近いニュアンスを感じられる出来事が起きたので、報告がてら日記のような記事とさせていただきます。
始まりは今週日曜日の朝。昨晩に夜更かしをしてしまったからか、私はブランチを食べるのに丁度いい時間帯に目が覚めました。
特に用事もないために慌てて起きる必要もない――そう思いながら暖かい布団にくるまって、自然と起き上がろうという気持ちが沸き起こるまでゆっくりと過ごしていました。
布団の暖かさが心地良い……とろんとした気分の中、ふと急に水を差すように枕元に置いておいたスマホの通知が鳴りました。
驚いて画面を見ると――、どうやら新着メッセージの受信ミスが起きていた様子。
受信ミスと言ってもどうせメルマガの類で大した内容ではないはずです。そんなふうに高を括りながら通知アイコンをタップすると、どうやら珍しくキャリアのアドレスにメールが来ていた様子でした。
今ではほとんど使用しなくなったキャリアメール。学生時代には連絡の手段としてよく利用していましたが、今ではフリーメールやSNSアプリを多用するようになったため、メール着信があるなんてことは全く稀な話です。
どうせ携帯キャリアからのお知らせか何かだろうとも思ったのですが、いつまでも未読マークを残しておくのも気持ちが悪いので、通知を開いた流れで受信ボックスを開いてメールの内容を確認することとしました。
件名:おはようございます。
お元気にされてますか?
久しぶりに一緒にお食事でも行ければと思っているので、時間があったら教えて下さい。
朝方7時頃に来ていたメールでした。
暖かな布団にくるまってウトウトと夢見心地だったところ、予想だにしていなかった内容のメールが来ていたことに思わず飛び起きました。
一体何を頼って私にこんなメールを送ってきたのか……心当たりを探しつつも、ついつい"久しぶり"というフレーズに気持ちが高揚してしまいます。
最初は一瞬何かしらのスパムかと疑ったものでしたが、特に怪しいリンクが貼られているわけでもなく、メールアドレスの形式も至って普通。凡人が考えそうないかにもなアドレスが使用されていました。
送り主こそ書かれていないものの、最初の返信から「あなたは誰ですか?」なんて送るのも不躾に当たるかもしれないと思い、とりあえず登録している連絡先を片っ端から広げ、文面とアドレスの作りの傾向から該当する人がいないか確認することにしました。
最近キャリアメールを使用しなくなったということから、これまで私が関わってきた人達の中でもこのアドレスを知っている人は相当昔に関わった人に違いない――で、あれば心当たりのある人も大分絞ることができるはずです。
しかしアドレス帳をどれだけ確認してもそれらしい人が全く見当たりません。
そもそも仮に昔の知人が思いつきで私に縋って久しぶりに連絡を寄越してきたのであれば、自身が誰であるかということを明記するのがマナーとして当然でしょうし、何よりも唐突に送られてくる連絡なんて良い話であった試しがありません。
この手のパターンは私の経験則で言えば、久しぶりの着信から「会わせたい人がいる」とマルチ商法に話を繋げられたり、「とある政党に投票してくれないか」といったものばかり。話を合わせたところでロクなことはありません。
もしかしたら本当に急に私のことを懐かしく思って連絡をしてきた――なんて可能性もなきにしもあらずではありますが、送り主もわからない不躾なメールを送ってきた以上、折角の話であっても無視をすることとしました。
すると少ししてからまたしても同じアドレスから着信が。
件名:お忙しい中すみません。
実は来週ちょうど連休が取れそうなんですよね。
久しぶりにお会いしたいので予定だけでも教えてもらえますか?
朝方に受信失敗していて間が開いていたからか、昼になって追撃のメールが送られてきました。
――間違いない。こいつは黒だ。
露骨に返信を誘致しようとしている内容を見て、私の中でこの送り主が業者であることが確定しました。
ネット上でも似たような文面から返信を誘う詐欺メールが存在していることを確認し、なかなか小賢しい真似をするものだなと感心しつつ、これで心置きなく無視することができると確信が持てたのでした。
その後、夕方になって更に追撃が送られてきたものの、翌日以降は何の音沙汰もなくなりました。
件名:返事がないけど何かありましたか?
もしかして体調不良とか…。
心配なので返事だけでももらえませんか。
この微妙に触れてきそうで触れてこないラインを攻めてくる文面が何とも臭い。
返信したところで巧みに知り合いを装われ、結果として詐欺に持ち込んでくるのが常套手段であると思われますが、無視かもしくは受信拒否をしておけば何の心配もありません。
詐欺メールというのも基本的には『数撃ちゃ当たる』なので、自身のアドレスにこの手のメールが送られてきたところでそこまでダメージはないと思われます。
私のアドレスに関してはこれまで何一つとしてスパムが送られてきた試しがなかったため、牙城が崩された感じがして少々口惜しさがありましたが、長い年月使用していればスパムの一つや二つも不思議ではないでしょう。
この手のメールは返信して親近感を覚えさせてから詐欺に誘致させるものなので、皆さんにもこの手の詐欺メールが届いた時には十分に注意し、無視や拒否、アドレスの変更などをして対処するように心がけましょう。
詐欺メールとのやり取りをブログ記事にするわけではないんですか?
下衆と皮肉はそんな俗っぽいことはしませんし、何より危ない橋は渡りません。
面白くないなぁ。
まぁ実際問題これほど面白いネタもなかなかないものでしょう。
今回は時間がないので経緯だけの説明で終わりますが、どうせならこの詐欺メールの文面を使用してAIと架空のやり取りをしてみても面白いかもしれません。
それはちょっと面白そう。
なので、次回があれば乞うご期待。