【空想カオスツール】かかと部分がめっちゃ長靴
おはよう、皆の衆。定次さんです。
皆さんは普段どんな履き物を履いて過ごしていますか?
動きやすさを考慮してスニーカーを履いている人、ビジネスの機会が多いということから革靴を愛用している人、特段見てくれを気にせずにスリッパやサンダルばかりで過ごす方……様々だと思います。
私の場合、最近まで雪の季節でもあったことからブーツを履いて過ごすことが多かったのですが、普段はスニーカーや近場へ出かける際はサンダルで過ごすことがほとんどだったりします。
動きやすさやファッション性を求めるのも一つですが、やはり靴に一番求めたいのは脱ぎ履きのしやすさ。
玄関を出る時や家に帰ってきた時、屈んでまで脱着に手間をかけることはせず、さっと使えるのが合理的であると私は考えます。
――とは言え、普段使いの多い履き物に対して自分の考えを押し付けるというのはナンセンス。
私は手軽さを求めますが、皆さんは皆さんで各々のアイデンティティを重んじられたら素敵であると私は思います。
しかしそんな個性が出る履き物も、とある界隈では没個性的に扱われる場合があります。
――それは学校指定の履き物。
学校ごとの校風にもよりますが、日本の公立学校では制服の他、履き物も指定されたもので統一するように決められることが多いです。
このお話を読んでいる閲覧者の皆さんの中にもそんな時代を過ごした方がいるかと思いますし、何なら現時点で過ごしている学生さんもいるかもしれません。
そうでなくとも経験していなくとも想像に易いものでもあるでしょう。
――かつて私が高校生時分の頃もそうでした。
運動靴は白地に赤のラインが入ったシンプルなもの。校内を過ごす時は所謂"便所スリッパ"のような簡素なスリッパを使うように規則が決められていたものでした。
ビニール製で原色の強いスリッパ。ソール部分には厚手のスポンジが取り付けられた非常に簡素な造りです。
私の在籍していた学校は偏差値も高くなく、素行の悪い生徒もちらほら見受けられたところでしたが、やはりそういった学校となると次第に各々で自分自身の身だしなみに個性を出したがる生徒が増えるもので、制服を着崩すのは当たり前。
スリッパ自体にも色々と落書きをする者や、ソールを綺麗さっぱり剥がした状態で使う者など様々でした。
色々と個性を出そうと必死になるのは若気の至りから仕方のない話ではあるのですが、シンプルな物を改造しようとしてもやはり形状を変えるには限界があるものです。
スリッパに至っては最終的に『ソールを剥がした状態のもの』がテンプレートとなり、イキりを見せようとした生徒は皆、3年生になる頃にはソールを剥がした機能性の悪そうなスリッパを履いている人ばかりになっていました。
私もその中で何とか個性を出そうと考えていたものでしたが、流石にソールを剥がしたスリッパでペタペタ歩くのはダサいと思い、他にない改造を施すこととしたのです。
そして結果としてソールを半分だけ斜めに切り取り、後ろにずらして接着することでかかと部分を1.5倍長くするという唯一無二の便所スリッパを作り上げました。
他人を威嚇する時は片足を上げて長く伸びたソールを振り、カスタネットのようにペチペチと叩くようにしていましたが、今思えばその姿が何と滑稽なものかと改めて感じるばかりです。
大人になってからふと思い出したそんな高校生時代。
かかとが酷く長いスリッパという物から着想を得て今回の記事を書くこととなりました。
かかとが長い履き物……どんなメリットがあるのかは読んでからのお楽しみというところですが、今回はそんな新しい発想の履き物の紹介をさせていただきたいと思います。
そんなわけで今回考案されたのがこんなアイテムでして。
テッテレテーッテッテー!!
“かかと部分がめっちゃ長靴"!!
なぁにこれ。
ソールの後ろ部分にかなり余裕を持たせた靴です。
何の意味があるの?
例えば・・・そうですね、アンカーの代わりになります。
アンカー?
火砲を放った時の反動を受け止める役割を持ちます。
火砲?
荷電粒子砲とか。
なるほど。
あと履いた後に足を振ると楽しいです。
ペタン ペタン
ペタン
なるほど。
接地面が大きいので歩くのにも安定感が増しますよ。
ちょっと歩いてみてください。
わかりました。
踏みッ
ズコー!!
かかとを踏んだらこけて危ないでしょうが!
失礼失礼。ちょっと足が滑りまして。
まったく・・・。
踏みッ
ズコー!!
わっはっは。