【素朴な疑問ノート】整骨院と整体では何が違う?
おはよう、皆の衆。定次さんです。
以前、初めて家系ラーメンを食べたという記事を書きましたが、それ以降も無性に家系ラーメンが食べたくなる時がありまして、実を言えば既に記事には書いてあるお話ではございますが……その時に書こうとしていた話を書きそびれてしまったために今までずっと引きずっていまして、ここで私自身の溜飲を下げるため、本題に入る前にその時のお話を少しばかりしていきたいと思います。
因みにその時に書いたのがこちらの記事となります。
メインテーマはウインナーについてですが、どこかに家系ラーメンの話が載っているはずです。
――で、その時に食べたラーメンが通常のラーメンではなく、そのお店特製のニンニクラーメンでして、当然ニンニクラーメンを食べたその日、及び翌日は恐ろしいニンニク臭に見舞われてしまうわけです。
食べる分には食欲をそそる匂いですが、一歩離れたら悪臭と化すニンニク臭。当時の私はニンニクラーメンを食べたことで歩く生物兵器となっていた――と、そんな話がしたかった次第でございます。
「え?たったそれだけの話がしたかっただけで前置きの尺を使うんですか?」
閲覧者の方々からそんな疑問が投げかけられそうな今回の記事の始まりですが、私自身もこの『歩く生物兵器となった』という言い回しを使いたかったのです。
もっと欲を言えば、冒頭の書き出しでよく私が活用する言い回し『○○を食べながら書いております、今回の記事でございます』という部分に当てて『歩く生物兵器と化した状態で書いております、今回の記事でございます』という流れから記事を書き始めたかったと思っておりました。
しかしながら今あらためて書いたところで別段ニンニク臭が残っているわけではありませんし、何なら最近ラーメンを食べた事実もありません。
あくまで冒頭の書き出しはリアルタイムの状況をお伝えしたいもの。
今回は別段何かしら食べているわけでもありませんので、残念ながらお伝えする事由はございませんが、強いて挙げるのであれば首のこりを解消させるために貼り付けた湿布が酷く臭う中で書いております、今回の記事でございます――というところでしょうか。
――さて、首や肩に湿布を貼ってまで過ごす必要が出てくる年齢になってしまったのかと、複雑な気持ちを抱きながら今回のお話を進めるわけですが、実を言えばこの湿布は自発的に購入したものではなく、整骨院の先生から処方されたお薬だったりします。
湿布の話の流れから今回の本題となる整骨院のお話へとスムーズに繋いでいくところを読み返し、我ながら上出来だと考えておりますが、そもそも何故今回整骨院のお世話になる運びとなったのか――、まずはそこからお話をしていきたいと思います。
常々より私は体の歪み、血行の悪さに不快感を覚えておりました。
日頃からデスクワークをしている上、夜のプライベートな時間はこうしてノートパソコンを前にひたすらキーボードを打ったり、決まった姿勢でイラストを描き続けているものですから、体の軸が歪んで姿勢が悪くなり、至るところに悪影響が及んでしまうのは当たり前の話……だからこそ私は体の歪みを治してもらおうと近場の整骨院に足を運んだのでした。
これまでは生きていて何一つ支障を感じていなかったため、整骨院といったような場所に入るのは初めての経験でした。
予約が必要なのか、仕事帰りにでも受けることができるのか、どれくらいの料金が取られるのか……わからないことだらけの中、ネットを駆使して最低限の知識を得た上で今回の舞台となる整骨院へと行きました。
電話をかけたところ予約は必要ないとのこと。
そんなにもすぐに受けることができるほど空いているのかと疑問に思いましたが、実際に足を踏み入れたらそれほどまでに大きな規模の整骨院ではありませんでした。
初めてだということで手渡された問診票に個人情報と適当な文言を添え、先客がいたために待合室で待つこと10分。「どうぞ入ってください」の一言で暖簾をくぐり、遂に未知の世界へと足を踏み入れました。
中で待っていたのは優しそうな男の先生。施術台とされるベッドの上に案内され、荷物を置いて言われるがままにうつ伏せになります。
ベッドの上には跳び箱のロイター板のようなクッションが置かれており、その部分に胸を乗せてうつ伏せに。
このクッションを利用して背中を押したり何だったりで姿勢の矯正がされるだろうか?とビクビクしておりましたが、そもそも初めての経験となる今回。促されるままにうつ伏せになりましたが、腕の位置なんかはここで良いのだろうか?などと疑問をいくつも残したまま治療が始まりました。
最初は簡単な問診。
問診票を渡されたとは言え、内容どころか自覚症状も全く理解していないままやってきたド素人。
ほぼほぼ白紙のまま渡した問診票を見て先生は私にどんなところが悪いか簡単に質問を行いました。
体の歪みが原因で血行が悪いんですぅ〜なんて適当な回答をしたところ、もうこの時点で先生からはお察し。「こいつは整体院と勘違いして整骨院にやってきたド素人だ」といった態度を感じ取りました。
私が答えるだけでは埒が明かない……そんなことからとりあえずは触診が始めるわけですが、何だかんだ首や肩のこりを的確に当てる先生。やはりプロは違うなと関心しながら、この後どういった治療が受けられるのだろうかとワクワクしながら改めて枕へと顔を埋めました。
「電気治療していきますね」
――あれ?電気治療?
背中にペタペタと貼られ始めた低周波マッサージのパッド。
そのまま流れで電気が流され、先生は離席。そしてそこからずっと放置。
ビクンビクンと電気刺激で体を震わせながら私は思っていたものと違う……とずっと考えていました。
整骨院(接骨院)とは本来は怪我などで痛めた骨や筋を直接触れることなく治すところ。筋肉や骨格の歪みについては整骨院ではなく、本来は整体を業としているところで受けるのが正しいそうです。
そんな勘違いをした私の治療は低周波治療器の施術で十分だろうと、このままなぁなぁな治療で済まされて初めての整骨院はこれで終わるのだろうと、ボキボキと体を矯正させるような治療はないまま終わるのだろうと思いながら虚しく低周波治療を延々と受けておりました。
暫くしてピーという音が鳴ったと同時に低周波治療器が止まりました。
カーテンがシャッと開いて、先生がゆっくりとパッドを剥がしていきます。
お疲れ様でした――あまりにもあっけない終わりだなと思いながらベッドを立とうと思った矢先のことでした。
「ではこれから治療をしていきます」
まだ続く!まだ治療は終わっていない!
低周波治療器でほぐれた筋肉に先生の力強いマッサージが加えられていきます。
慣れた手さばき……その鮮やかな手付きに私はここで整体治療を受けて間違いなかったと感じました。
痛いが気持ち良い。石のように固まったコリがほぐれ、淀んでいた血行が促進されていく感じがする――。
以前までは首の後ろ、耳の下辺りから顎の付け根付近の少しくぼんだところを指で押すと激痛が走りました。
これはリンパの部分に老廃物が溜まっているという証拠。先生はそれを察知してか施術の際にその部分を絶妙な力加減で押しました。
何とも痛い……だが何か中で砕けているような気がする……。
小石が砕けるかのような音が聞こえました。ジャリジャリと言ったような、砂が潰れて流れるような感覚がしたのです。
――気がつくと全体で30分以上の時間が経過していました。
低周波治療だけではなく、絶妙なマッサージを加え、最後にはマッサージベッドを10分ほど。
整骨院は整体とは違い、柔道整復師と言う国家資格を持った人が治療を行っており、また、整体と大きく異なる点として治療に保険が適用されるのが大きな特徴です。
最初はものの10分ほどの電気治療だけで済まされるものかと思っていましたが、結果として40分近い時間もの治療を保険適用という形で格安で受けることができました。
料金はともかくとして、ここまで満足のいく治療を受けることができたのが今回の最もな成果だっただったと思います。
会計時、思わずポキポキ鳴らして治療されるものかと思っていたと先生に述べたところ、「うちではそういった治療はしません」と軽く笑われてしまいました。
今回の治療だけでは完治はしないので、今後も何度か通うように言われ、私は先日二度目の治療を受けてきました。
仕事帰りの疲れからか、二度目の治療の際は思わず意識が飛びそうになり、「オッホ、これヤッベ」と下品な言葉を口に出してしまいそうでしたが、またしてもそれほどまでに満足のいく治療を受けることができました。
本当はもっと体の関節をボキボキと鳴らした奇抜な治療を求めていました。
しかしその結果そういった荒療治は必要なく、思わずエレクトしてしまいそうになるほどの治療を受けることができたのでした。
激安で最高のマッサージを受ける……体のコリをほぐすお店は数多くありますが、こういった少々邪道なライフハックがあっても良いものだと実感した一件となりました。
会計時に言った時のような、定次さんの余計な一言はどうにか治療できないものですかね。
口に湿布貼っときゃいいんですよ。