ちょっとしたダイアリー『真っ赤なお鼻の定次さん』
おはよう、皆の衆。定次さんです。
あっという間に時は過ぎ、あれほどまでに盛り上がっていたクリスマスムードはどこへやら。
冬の寒さに当てられたのか、熱を帯びたクリスマスシーズンも一気に冷え切って世間は既に年越しを迎える準備を始めています。
しかしそれでもどういうわけか私の身体はまだまだクリスマスの余韻に浸っている様子。
今年のクリスマスは特別にクリスマスケーキを食べたわけでもなく、チキンもコンビニで購入したフライドチキンで間に合わせた程度で済ませました。
その他にはせいぜい納豆巻を肴にシャンメリーをあおるといったクリスマスディナーを満喫したものでしたが、プレゼントを貰ったわけでもないですし、これまで生きてきた中でも特に無頓着なクリスマスを過ごしたと思います。
しかしそんな虚しく過ごしたクリスマスを惜しんでなのか、25日を過ぎたところから私の鼻からは真っ赤な血が流れて止まりません。
赤鼻のトナカイはその特異的な個性を仲間たちに後ろ指さされて笑われたものでしたが、私は鼻にティッシュを詰めた滑稽な姿を鏡で見ることで自分自身を笑っていたと思います。
普段であればすぐにでも止まる鼻血。
しかし今回はいつもと違う部分に傷ができてしまったのか、一度出始めてしまったらなかなか止まりません。
グリグリと鼻に詰めたティッシュも段々と鮮血に染まっていくことで見事にトナカイのような赤鼻を再現できたでしょう。
サンタクロースは爪弾き者にされたトナカイの赤い鼻をヘッドライト扱いすることで人権を与えましたが、生憎私の鼻は夜道を照らすことができません。
懸命にソリを引こうと力を入れることで一層鼻から血を吹き出し、暗い夜道に点々とマーキングを垂らしていく程度しか私にできることはないでしょう。
折角のプレゼントに血痕のようなものが付いていたらごめんなさい。
クレームは全てサンタクロースが受け付けますので、心当たりがあったらそちらによろしくお願いします。
こんなことを書いてばかりいるからサンタさんは私に罰を与えたのかもしれません。
鼻血を出してクリスマスカラーを彩るだけに留まらず、お風呂上がりに耳の中に髪の毛が入ってしまうというアクシデントもありました。
鼓膜付近を逆なでするような気持ち悪い音こそが私にとってのジングルベルだったのかもしれません。
クリスマスプレゼントとは必ずしも良い物だけとは限らないでしょう。
クリスマスマジックに当てられたからか、フライパンで揚げたばかりのハッシュドポテトも盛り付けの際に勢い余ってシンクの中へと落ち込んでしまいましたし、今年のクリスマスは本当に災難続きです。
鼻血を垂らして「赤鼻だ」と嗤うだけでなく、ほんのちょっとしたストレスで顔を真っ赤にするまでがクリスマスカラーだったのかもしれません。
今年のクリスマス、皆さんは幸せに過ごすことができたでしょうか?
私はとりあえず鼻血を止めて今年のクリスマスを終わらせたいと思います。
クリスマスカラーって赤色だけじゃなく、緑色もありますよね。
冷蔵庫にカイワレがあるのでそれで。