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【ホラー】自分以外誰もいない家の中

2024年2月21日「あの」,ホラー記事リンク集,孤独は寵愛でカバー,現世へのウェルカムリンク,覆る先入観

誰もいない家の中

ご挨拶(ノーマル)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

初っ端からこんな私事についてお話するのも気が引けるのですが、今現在私は一人ぼっちで毎日を過ごしております。

 

――つまるところ、嫁が実家の方に帰りましてね。

 

「実家に帰らせていただきます」なんてベタなセリフがあったわけではありませんが、キャリーバッグに荷物を詰めて電車に乗って遠くまで行ってしまったのでございます。

毎日毎日夜遅くまでブログに耽ってばかりで実生活がなおざりになっていることに愛想を尽かされてしまって――……なんてことは毛頭なく、実際にはちょっとした所用で先週から実家に戻っている次第でございます。

 

『嫁が実家に帰る』なんて話を耳にしようものならば、自然と旦那の不貞が原因だと思い込んでしまいがちですが、必ずしもゴシップ誌を飾るスキャンダルのような出来事ばかりが絡んでいるわけではありません。

そんな先入観を利用して私はミスリードを誘い、文字通り一人で愉悦に浸っているわけですが、如何せん一人での生活というものはなかなかどうして寂しいものだと実感しながら書いております、今回の記事でございます。

 

当ブログ『下衆と皮肉』の閲覧者の7割は生まれてくる前の赤ん坊だという話をよく巷で耳にするのですが、母親のお腹の中で過ごす赤ちゃんというものは孤独な存在なのでしょうか?

誰もいない窮屈な部屋の中。栄養が与えられるチューブを取り付けられ、唯一の娯楽は下衆と皮肉というブログの閲覧だけ。

どういうメカニズムでアクセスができるようになっているのかは私も理解していないのですが、生まれてくるまでのおおよそ10ヶ月もの間、自身が孤独であると考えることはないのでしょうか?

 

答えはノー。皆さんは決して孤独ではありません。

何故なら皆さんは母親の中で愛を貰いながら育っているから。

今の私も狭い室内で一人PCをカタカタといじるだけの生活をしていますが、まるで寵愛を受けている実感がありません。

月に一回管理会社から料金明細がポストに入れられる程度でしょうか。愛を与えられるどころか搾取されている毎日を過ごしております。

 

しかしそれでもその対価として今の居住空間で寛ぐことができています。

仕事から家に帰れば真っ暗。誰もいない一人だけの空間で虚しい毎日を過ごすことができています。

一人で生活をする分、色々と縛られる場面が減ることで幾ばくか自由を実感できるところがありますが、やはり周りに誰もいないとなるとどこか気分は盛り上がりませんし、何よりも万が一のことを考えると不安が立ち込めて仕方がありません。

 

もし病気にかかって人知れず倒れてしまったら……

もし戸締まりの確認が漏れて窃盗に入られてしまったら……

もし火の不始末に気付けず火事になってしまったら……

もし仕事の時間に起きられず、遅刻してしまったら……

――不安要素を考えだしたらキリがありません。

 

夫婦というパートナー関係の解釈は人によって異なるものですが、やはり人は支え合って生きていくもの。互いに認識し、補い合うことで自ずと平穏な暮らしを得られるものだと私はそう考えています。

 

因みに余談ではありますが、昨年の8月には嫁が所用で実家に帰った直後にコロナが発症し、一人でずっと苦しみ悶えていたということがありました。

タイミングがタイミングというだけあってなかなかの地獄を見た経験談です。良ければ読んでもらえると嬉しいです。

 

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――さて、冬もいよいよ本番を迎え、外の世界は常に氷点下を下回った気温が続いております。

昨日なんかは今シーズンで一番の降雪があり、日中の私は怠い体に鞭打って駐車場の雪をかくなんて頑張りもしました。

そんな努力を誰かしらに褒められたいものだと今も考えておりますが、如何せん今の我が家には私以外に誰もいない。

隣接した部屋には別の住人がいるので人の気配は絶えないものの、私の住んでいる部屋には私以外の気配がないのは当たり前の話です。

しかしながら最近ではどういうわけかそんな中で不可思議な現象が多々あり、私は時折首を傾げていたりします。

 

夜も更け、電気も消して寝ようとする頃、布団を被ったあたりで壁や天上付近から叩くような、何かが破裂するような音が何度も響くようになりました。

――これは俗に言うラップ音なのでしょうか?

恐らくはストーブで暖まった部屋が外気に触れて冷えることで起きている家鳴りが原因であろう――というのが私の結論なのですが、思い返せばこんなにも激しかったものなのかと、いささか不気味にも感じます。

前まではそこまで気にしたことはなかったのですが、一人になるとどうしても聞かなくてもいい音が耳に入ってきてしまうのは仕方のない話なのでしょう。

私は寝付きが良い方ですし、実家で過ごしていた頃に聞いていた家鳴りの方がよっぽど大きく、激しいものだったので意に介すほどではない出来事だと――そう考えています。

 

先程は嫁がいないことで懸念してしまう不安要素に『寝坊による遅刻』を挙げましたが、これについては本当に気が抜けない毎日を過ごしています。

――私の基本的な睡眠時間はおおよそ4時間30分なのですが、できれば6時間くらいは睡眠を取りたいと考えています。

しかしながら、日々こうしてブログ記事を書こうとするとどうしても就寝時刻を後ろ倒しにしてしまいがちで、睡眠時間が足りない中で無理やりアラームで起きているなんて日が多々あったりするのです。

一応アラームも10分ごとにスヌーズをかけて合計3回ほどなるように設定しているのですが、人間睡魔にはなかなか抗えないもので、一度アラームで目を覚ましても不意に二度寝をしてしまう――なんてこともあるわけです。

特に最近では布団の外が非常に寒いものですから、体を起こすのにはそれなりの覚悟を決めて起きなければ延々と寝続けてしまいかねません。

だからこそ最近の私は睡眠時間と起床時刻について特に意識して過ごしているのですが、やはり起きようという気持ちが前のめりになってしまうと満足に眠れなくなることもあるわけです。

 

――ついこの間なんかは日も昇っていない午前5時頃に大きな揺れを感じて目が覚めました。

思わず地震かと跳ね起きたものでしたが、すぐさまスマホで情報を調べるも何一つとして近辺の地震情報はありません。

職場でも地震の有無について聞いたものでしたが、誰一人として地震なんてなかったと答えました。

あの大きな揺れは一体何だったのだろうか……ずっと疑問に首を傾げていたものでしたが、前の晩から近所で作業をしていた除雪車が原因だったであろうという結論に至り、腑に落ちないながらも納得したのでした。

 

一人で寂しい日々を過ごした際に身の回りで起きた不可思議な現象の数々は、全て冬ならではの現象なのだったのかと理解するべきなのでしょうか?

布団に入って急に鳴り始めるラップ音、朝方に発生した謎の地震……それらはただ目に見えていないだけで、実際は蓋を開けるとつまらない話だったのでしょうか?

 

では寝起きにリビングから聞こえた「あの」という女性の声は?

仕事から帰ってトイレに入ったらトイレットペーパーが空になっていたのは何故?

食器乾燥器の下から転がってきた呪物のような石みたいなものは何?

 

実害こそないにせよ、考えれば考えるほど不思議に感じるものです。

一人ぼっちの毎日と言いつつも、結局は一人ではないのかもしれませんね。

 

最後の3つについてはネタバレないんですか?

トイレットペーパーはその日の朝方に交換し忘れていただけだと思いますし、呪物みたいな石の正体は正月に食べたツブ貝がカピカピに乾いたものでした。

・・・「あの」という声は?

・・・それはわかんない。

ひえー!