超熟成!冷凍した魚はいつまで食べられる?
おはよう、皆の衆。定次さんです。
人間が編み出した叡智には様々なものがありますが、皆さんはその中でも特に偉大な考えが何かご存知でしょうか?
一つは『法』。
法が存在することで人々は社会という集団生活の中、秩序を持って行動をすることができます。
一つは『保存』。
食料を食べることに関しては材料さえあればいつだって食べられます。しかしそれを長い間品質を保たせるのは易易とできる所業ではありません。
一つは『下衆と皮肉』。
言わずもがな。
三つ目に関してはもっと具体的に頼みます。
退屈な時間を3〜5分ほど潰してくれるとか・・・。
クソですね。
何にせよ、今回の記事のテーマは保存について。
特に冷凍保存は偉大である旨のお話を紹介していきたいと思います。
時は遡って半年以上前のこと。
スーパーで買い物をしている際、鮮魚コーナーで安く売られたホッケの半身を見つけました。
普段おかずを作る時にはその手軽さとコスパから肉をメインに使用していたのですが、たまには魚もいいだろうということで今回はその安く売られていたホッケを購入しました。
調理法はもちろん『焼き』。この手の魚はグリルでじっくり火を通して焼き魚にするのが一番美味しいものだということで、その時は全体数の半分ほど、つまりは4枚の内の2枚を焼いて食べました。
しかしながらこういった生モノはすぐに消費しなければたちまち品質が悪くなってしまい、下手をすればすぐに腐ってしまうもの。
いくら氷点下に近い保存機能を持つ冷蔵庫が我が家にあると言っても、このままでは連日ホッケの塩焼きになってしまうということで私は残ったホッケを冷凍庫に保存することと決めました。
別段、2日連続でホッケを食べるのも悪くはないのですが、折角ならば日を改めて食べたいのが本音。
残った2枚の半身の表面を流水でよく洗い、塩をふりかけて擦り込んだ後、キッチンペーパーとラップで強く巻いてから冷凍庫の奥深くへとしまい込みました。
――そして月日が過ぎて2023年3月4日。昨日のこと。
冷蔵庫の中身がだいぶ少なくなってきたということで冷凍庫の中を漁ったところ、奥深くからこのホッケの半身が出てきました。
そういえばこんなものもあったなと思いながらほぼ化石化したカチコチのホッケを取り出し、捨てるべきか食べるべきかを少しばかり考えながら、結果として私一人で食べてみようという結論に至りました。
半年以上も冷凍した魚。本来ならば捨てるべきであろう食材ですが、あまりに食材がなかったのと、何より食べてみたらどんな味がするのかという興味が強く沸き立ち、一口食べて危なそうならば捨てるという前提で火を通すことと決めたのでした。
そして今回食べるのが冷凍庫に入れて6ヶ月以上が経過するホッケの半身。
実食した結果をお魚屋さんの格好でレポートしていきたいと思います。
鱈の記事で使用したアイコンの使いまわしですね。
本来であれば捨てて当然のこのホッケの半身。
まずはラップとキッチンペーパーを剥がして臭いを確認していきます。
ここで臭かったり、色が悪かったりしたら即アウト。断腸の思いでゴミ箱に捨てます。
でもこうして記事として書いている以上、問題はなかったんでしょうね。
その通り。
メタ発言は許容しがたいですが、実際問題処理の方法が良かったのか、臭いも色も全然悪くありませんでした。
一応、衛生上に問題があるということで健康面を考えてネット上で大丈夫かどうか調べたのですが、見たところ冷凍焼けもしていませんでしたし、とりあえずフライパンの上で熱することとしました。
問題があるならばそもそも食べなければいいのでは・・・?
まずは身崩れ防止の為に皮の方からパリパリに中火で焼いていき、ある程度固まったらひっくり返し、少し弱火にして中まで火を通していきます。
この時にもまた臭いがしたら捨てようかと考えていたのですが、別段悪臭もなかったので継続しました。
そして焼き上がり。
今回の保存状態を見ると、2枚の半身とも身を内側にして合わせるように巻いていたので、外側を向いていた皮部分は食べないよう、そして内臓が触れていたであろう部分も食べないようにしてほぐしながら食べました。
冷凍焼けしていなくて臭いもない。
もしかしたら腐るどころか超熟成されて美味しくなっているのでは?
そう!私はそれを期待していました!
もしかしたら熟成に成功して旨味が強くなっているのではないかと思ったのが今回の目的でした。
冷凍保存しっぱなしで忘れていたのは誤算でしたが、これで美味しければ災い転じてなんとやら。これからは冷凍魚ブームがやってくること間違いなしです!
で、肝心のお味は?
魚というものは冷凍しっぱなしにしてしまうと旨味が逃げるどころか身もパサパサになり美味しくなくなってしまうそうです。
本来であれば賞味期限は長くて1ヶ月。今回はそれの6倍以上の挑戦に私は試みたわけです。
うん。
で、肝心のお味は?
実際問題食べるのには勇気が入りました。
いつでも捨てられるよう、フライパンの上から箸でつついてほぐしながら身を食べたものでした。
一口口に入れてからは、もうこの際体を壊してもいいやの心持ちで、やけくそになりながら食べたものでした。
先程は皮は捨てるとも言いましたが、面倒だったので皮まで食べました。
で、肝心のお味は?
・・・いたって普通。
美味しい焼きホッケでした。
熟成された魚の旨味なんて素人にはわかんねぇや。
まぁ、体に悪影響を及ぼさなかっただけよしとしましょう。
因みに言うと、食べ終わってから1時間後にお腹がキュルキュルと鳴りはじめまして、今朝までお腹を冷やした時みたいな腹痛と下痢に襲われていました。
原因はわからずじまいです。
ダメじゃん。
よい子のみんなはちゃんと決められた消費期限内に食材を消費するようにしましょうね。