中華料理店に行きたくなる話
おはよう、皆の衆。定次さんです。
外食って良いですよね。たまには。
たまにはって言いましたけど、やっぱりお金があればいつだって良いですよね。外食。
そんな外食でも時折不意に食べたくなってしまうのが中華料理。
塩分と油の権化の中華料理。流石に毎日食べようと思うとコレステロール値が恐ろしいことになるのでたまに食べる程度で良いかと思いますが、やっぱりたまに食べる濃い味の料理というものは魅力的なものです。
濃い味である分、マンネリが早いところもあるかと思いますが、一食分ならば飽きずに食べ切れるのが中華料理の良いところ。
昨今、私も自宅から割と近場に良さげな中華料理屋さんを見つけたので不定期的に通おうかと検討し始めている次第です。
さて、今回のテーマから少しばかり話が脱線してしまいますが、皆さんの近所にはどんなお店があるでしょうか?
上述の通り、近所に中華料理屋さんがあると良いななんて話もありますが、閑静な個人経営の喫茶店なんかあったら個人的には最高だと思っています。
朝起きて、軽く顔を洗って、簡単な服に着替え、寝癖直しもままならない状態でフラフラと家を出る――。
家から50mも歩いたところで行きつけの喫茶店があり、お店の前に着くとほのかに鼻をくすぐる挽きたてのコーヒーの薫り。
コーヒーの薫りで目を覚まし、扉に手をかけて何食わぬ顔でお店に入ろうとするも本日はCLOSE。コロナの影響が後を引くこのご時世、本日は残念ながら臨時休業ということでやむなく帰宅を強いられます。
中途半端に目が覚めて、朝一番のコーヒーを飲みたいという衝動も消化できず、何とも気持ちの悪い朝を迎えたままトボトボと帰路に就こうとするわけですが、そういえばさっき漂ってきたコーヒーの薫りは一体どこからだとピンと疑問を浮かべます。
振り向きざまに見えた浮浪者の姿。
道路側、縁石に腰掛けるようにゴザを敷き、チタン製の小汚いマグカップに自販機で買ったであろうブラックコーヒーを注ぎながらこちらをチラチラと見ていました。
目があってこちらが軽く顔をしかめていたとわかると急に咳き込んだ様子でコーヒーを吹き出す浮浪者。どうやら朝のルーティンをこなせず消化不良であった様子を察して笑ってしまったのでしょう。
ボサボサに伸びたひげに絡んだ量産型のコーヒーをポタポタと垂らし、未だわざとらしく咳き込むその口元は妙にニマニマと笑っているのが見え、朝の気持ちの良い時間を即座に曇天へと変えてしまいました。
憤りたいその気持ちを抑え、踵を返して家路に就く。後ろからはブブゥ!と景気のいい鼻をかむ音が聞こえましたがもうこれ以上にこの日の朝は気分を害されることはありません。
道中にある自動販売機に小銭を入れて少しでも気分を紛らわせようとコーヒーを選ぼうとするも、そのラインナップにあるものは先程の浮浪者が飲んでいたものと同じもののみ。すぐに小銭を返却してもらおうとレバーを下ろすも何故か返ってこない。何度も下ろすも返ってこない。
ああ何と最悪な朝だろう。咄嗟に目に入ったボタンを押して出てきたものを乱暴に取り出す。
ひんやりとした手触り、男の子の心をくすぐる派手なパッケージ……今日一日頑張れそうで頑張れなさそうなキャッチコピーを読んで尚もげんなりと気を落とす。
望まぬ形で手に入れてしまったカフェイン。――そう、朝の始まりはこの一本のエナジードリンクにあるのだ。
何ですこれ?
わかりません。
近所に喫茶店があれば良いなと妄想したら収集がつかなくなった感じでしょうか。
そんなことより中華料理屋さんの話を進めてください。
――随分と話が逸れてしまいましたが、昨日の私は夕食を外食で済ませようと思い、冒頭で話した近所の中華料理屋さんに行こうと考えました。
そのお店に行くのはこれで2回目。これまで幾度かそのお店の前を車で通っていましたが、通る度に「こんなところに中華料理屋さんがあるんだ」と思うだけで行こうとは考えていませんでした。
しかしながら先日、たまには冒険も良いだろうということでその中華料理屋さんに入ってみたところ、存外に美味しくて非常に満足することができました。
中華料理というのは魅力的な副菜が豊富なのが特徴的です。
豊富な割に一皿が大きく、あれもこれも食べたいと思えば金額もお腹も膨れ上がってしまうのが難しいところ。
セットメニューでもあれば良いのですが、セット料理には意外と食べたいおかずがなく、結局は食べたいおかずとご飯もの、そして最後に杏仁豆腐やらごま団子を注文して高くついてしまうわけです。
最初にそのお店に入った際もそんなシステムにしてやられてしまい、結局食べきるのに結構な苦労をしてしまったのですが、何だかんだで一品食べるだけでも十分に満足できることを理解し、品数を減らせば安価で済ませられることを学習しました。
前回食べて美味しかった料理は麻婆豆腐。四川風とのことでしたが、程よい辛味に山椒が強く効いていてとても美味しい一品でした。豆腐は割と小さめで、個人的には小さな方がたくさん食べた気になるので嬉しいポイント。器自体は少々小さめの丼サイズの用に見えましたが、食べてみたら意外と量もある。
そんな麻婆豆腐を今一度食べようと考え、前回の失敗を踏まえた上で昨晩はその中華料理屋さんへと足を運んだのでした。
やっぱり中華料理は美味しいアル!
アイヤー!
好きな中華料理は何アルか?
え、なんだろう?
エビチリ?
エビチリは中華料理じゃないですよ。
あぁ、そう・・・。
・・・ゴホン。
で、今回そんな美味しい中華料理屋さんに行ってきたわけですが――、
どうでした?
今度は何を食べたんですか?
・・・いい話と悪い話があるんですが、どちらが先に聞きたいですか?
何ですか急に勿体ぶって。
いい話から聞かせてください。
いい話は夕食時にも関わらず、駐車場が空いていたということです。
・・・で、悪い話は?
予約席でいっぱいで入れないとのことでした。
これだけ話を引っ張っておいて食べられなかったと。
人気店なんですかね?
わかんない。
行くの2度目だし。
使えねぇな。
まぁいつでも行けるので、また日を改めて行きたいと思います。
またその時に食レポをお願いします。
いや、同じような話をまた書くのは面倒なので次行っても黙っていたいと思います。
使えねぇな。