PVアクセスランキング にほんブログ村


【毎月集計!人気おすすめ記事!】

ライフハックランキング

【素朴な疑問ノート】朱肉ってどんな味?

2024年2月21日「あはは、朱肉みたい!」,※朱肉は食べ物ではありません,検証してみろ,自己責任系,食べてみろ,食べるな

朱肉ってどんな味?

ご挨拶(ダブルピース)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

皆さんご存知『朱肉』。事務用品には欠かせないアイテム。

かつて別の世界線の670年代中頃で一瞬だけ巻き起こった『事務用品・文房具ブーム』を境にすっかり定着してしまった朱肉ですが、当時を思い返すと今ではなかなか考えられない使い方がされていたように思います。

 

一瞬だけのブームと言えども瞬間最大風速はとてつもなかったもので、当時は誰しもが常に朱肉を持ち歩くほど社会現象を巻き起こしていました。

事務用品として使われるのは当たり前として、学校に持っていくことで自分の朱肉を友達同士見せ合うなんてことや万が一の化粧品としてファンデーション代わりに使われたり、ブザーを取り付けることで護身用としても使われていました。

挙句の果てには身分証明として使うことを国が認可し、キャッシングとしての用途が広まったことから富の象徴としても扱われるようになりました。

 

実生活が潤っている人は朱肉の色が非常に濃い色で、朱色以上に紅に近い色をしており、逆に余裕のない生活を送っている人ほど薄紫に近い色をしていたかと思います。

色が濃ければ濃いほど人間としての位が高いものとして見られ、水戸黄門よろしく「この朱肉が目に入らぬかー」なんて冗談混じりに見せびらかす人もいたようですが、結局のところブームが過ぎ去る頃にはどんなに濃い色であろうとも朱肉であることに変わりないものとなり、680年代に差し掛かる頃にはごく普通の事務用品として扱われるようになりました。

 

いつまでもブームが過ぎ去ったことに気が付かず、濃い紅色の朱肉を人に見せびらかそうとしていた人が私の周りにいたのですが、その人の周辺の人々はどれだけ見せつけられようとも「インクのよく染み込んだ朱肉ですね」としか反応ができず、挙げ句、肩身の狭い思いをしていた薄紫色の朱肉を持っていた人に関しては、観光にやってきていた外国人に「Cool!!」と言われて囃されていたのを覚えています。

 

ライフハックランキング

 

ブームの最盛期、身分証明として扱われるようになった中、一部では調味料であったり、料理の具材としてといった間違った使われ方があったそうです。

朱肉が使用された料理のことは文字通り『朱肉料理』として話題になったものですが、悪食と謳われていた私も流石に食材ではないものを口に運ぶことはできませんでした。

私の身の回りにも朱肉を食べたという人はおらず、どんな味だったのかという話もあくまで噂程度にしか耳にしていません。

やれ甘かっただの、やれ苦かっただの、美味いだの不味いだの様々な話を聞きましたが、どれも眉唾物で信憑性のないものばかりでした。

 

根も葉もないそんな話を聞いて興味が持てるかどうかと考えたら――……全く興味が湧かないのですが、実際問題朱肉とはどんな味がするものなのでしょうか?

先日、野生の朱肉を主食として食べていたと噂される縄文時代に生きる人を友人に持つ友人の知り合いの甥っ子に話を聞く機会があったので、意を決してインタビューを仕掛けてみたところ、年端も行かない年齢ということもあってかあまり話を理解してもらえませんでした。

挙句の果てには知らない人に話しかけられたと騒ぎ出す始末で、その状況を見つけてこちらに駆け寄ってきた親御さんの形相たるやまさに朱肉のように真っ赤なものでした。

私はその光景に思わず笑ってしまい、場の空気を和ませようと「あはは、朱肉みたい!」なんてこちらに猛ダッシュで駆け寄ってくる親御さんに言い放ったものでしたが、如何せんその人も冗談が通じないのか、怒り、焦り、怪訝だとかいった表情が入り混じった何とも複雑な表情を浮かべ、今にもこちらに殴りかかろうという雰囲気を出していたので、私もあえなくその場を後にして最寄りの交番へと駆け込み、「やべー人に襲われてる」と激しく訴えました。

しかしその時の交番はちょうどパトロールで出払っていたのか誰もいませんでした。

折角だからと私は一人で交番内を散策してゆっくりと寛いでいたのですが、それから1時間30分は経過した頃には外にいくつかの赤色灯が集まり始めたのを見て、ようやくそこで自身が嵌められたと気付いたのです。

 

徐々に交番の入り口付近に群がってくる警官隊らしき人影。

 

私は自分の朱肉を片手に握りしめながら「調書を取る際にはこの朱肉は使わせないぞ」と身構えました。

キンッという音を立てて朱肉型のスタングレネードが足元に落ちると同時に警官隊と野次馬が大量に踏み込んできます。

その瞬間、私はこの世界で生きることが辛いものだと悟り、交番全体が朱色の閃光に包まれると同時に現世界線へと移動してきたのでした。

 

年端も行かない子供に嵌められるという思いもしない事態が起きたことで、結局朱肉の味がどういったものか知ることが出来なかったのですが、今この世界線に移ってから改めて思い返すと別に朱肉の味なんて知る必要もなかったのではないかなと感じます。

仮に朱肉を口にしたところで美味しいというわけではないでしょうし――、きっと体にも毒です。

向こうの世界線ではこちらの世界線と軸がズレているため、単に朱肉と言っても必ずしも同様のものであるとは言い切れず、口にしてもいくらかは問題なかったのかもしれませんが、こちらでは朱肉を食べたいと考える行為自体常識から大きく逸脱した行為であって、知ったところで何の得もなく、むしろ体に有害であるだけ損しかありません。

常識を逸脱しようと尖ったことをしても針のように細いだけの人生がそこに待っているだけ。朱肉の味を知りたいなんて思うだけ無駄。朱肉は朱肉として常識の範疇で使うように心がけましょう。

 

今回私は朱肉がどんな味であるかという内容を記事にしたためましたが、これはあくまでふと思ったことをネタとして書き上げただけで、決して朱肉を食べることについての興味を誘発する記事ではないことご理解ください。

良い子も悪い子もみんな真似しちゃダメ、絶対。

食べるわけねーだろ、ボケカス。