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人類総スモック化選手権大会

2021年9月7日


 

おはよう、皆の衆。定次さんです。

 

気が付けば暦も9月に差し掛かりまして、夏の終わりをひしひしと感じさせられます。

今回の日記は日常での出来事に加え、新企画もご用意しております。別段楽しめる内容でもございませんが、存分にお楽しみください。

 

夏の暑さ残る秋の夜長、私自身に「ピーマンが食べたい」と思わせる出来事が起きました。

部屋に冷涼を取り入れようと窓を開け広げて床に就こうとしていた昨晩の丑三つ刻、どこからともなく香ばしい匂いが漂ってきました。

こんな夜更けに一体どこのご近所さんが夜食でも作っているのかと思ったのですが、この香ばしい匂いはどこか嗅いだことのある匂いであって、寝入る前の私を目覚めさせるには十分なものでした。

そう、この匂いはお弁当のおかずの匂い。ピーマンをウインナーと一緒に塩コショウで炒めた匂いだと私は思いました。

 

こんな早い時間からお弁当の下準備?とも思いましたが、香ばしい匂いは次第に煮浸しのような匂いへと変わり、私の予想も確証へと変わっていきました。

近所で弁当作りが行われているということが窓越しにわかったとは言え、今からその家へと突撃するわけでもお裾分けが貰えるわけでもないので、正解していようが不正解であろうが何の得もないとわかってはいるのですが、このいい匂いの元がお弁当の匂いであると自身の中で確立した以上、夜更けに湧き出てきた食欲が不順に消費されることはありませんでした。

 

何とも不思議なものです。

夜食として食べるのであればジャンクな食べ物は喉から手が出てしまいそうになるほど魅力的なものですが、それがお弁当などと後で食べるものであると理由付けられたのであれば食欲も失せてしまいます。

厳密に言うと、失せると言うよりかは罪悪感が上回ると表現した方が的確かとは思いますが、とてもではありませんが、夜間に飯テロを受けておきながらつまむという気が起きませんでした。

 

冷蔵庫にピーマンがあったはずですから、今日の夕飯のおかずはピーマンの炒め物にでもしましょうか。

おう、野菜を食え、野菜を。


オートミールと暮らす

健康にもダイエットにも効果的だと聞き、私は早速近所のドラッグストアでオートミールを購入した。

以前にもインスタントで食べられるカップオートミールを購入したのだが、世間の抱く"オートミールは不味い"というイメージに反し、美味しい――とまでは言えないが、存外食べられると思ったので今回購入するに至った。

しかし実際に購入してみると、以前に購入したインスタントとはわけが違って味付けの素がない。カップオートミールは"チキンスープ"だの"きのこクリーム"だのといったオシャレなスープの素が付属していたが、今回購入したオートミールはそんな自転車の補助輪のようなサポートもないぶっつけ本番で食べる代物だった。

「これは一体どのようにして食べたものか…」

私は首を捻りつつも、ひとまずはカップに一定量のオートミールをぶちまけ、その中に中華ペーストと味噌を少々入れ、沸騰したお湯を注いでみた。

混ざるまでスプーンでかき混ぜてオートミールがふやけるのを待つ。説明書きによるとどうやら1分ほども待てば出来上がるそうだ。

特性オートミールが仕上がるのはあっという間だった。学生時代、4限目の授業の終わりがけに時計を見ながらチャイムを待ったあの1分はあれほどまでに長かったというのに、私が模索して作ったオートミールはあっという間に出来上がった。

私は猫舌なので出来上がってからも少しの間にらめっこをする羽目になった。

気が付けばオートミールはより一層汁を吸い、重湯のような見てくれは、いつしかお粥のように変わっていた。

ここぞとばかりに私はスプーンですくい上げ、慎重に吐息をかけて冷ましながら前歯を引っ掛けるようにすする。

――味は普通だった。

ゴワゴワした中華スープ。ただそれだけだった。

しかし味噌を入れたのは正解だったのかもしれない。時折顔を覗かせる味噌っかすが良いアクセントになって一杯を食べる分には飽きさせない。この味で、この手間で、更には毎日食べた上で健康になれるのであれば私は十分に続けていけるだろう。

次回は一体どんな味付けで食べてやろうか――特別美味しいわけでもないので然程楽しみにしているわけでもないが、次回またこの日記が書けたらと思うと口角も思わず上がってしまう。

さて、次回は一体どんな味付けで食べてやろうか。


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