【第6回】AIタッグノベル!!
おはよう、皆の衆。定次さんです。
“AIタッグノベル!!“ルール説明
概要:当企画はWebサービス『AIのべりすと』を使用したオリジナル小説制作企画です。
ルール:下衆と皮肉管理人である定次さんから文章をスタートし、AIと交互に小説の内容を作り上げていきます。
1.無料会員なため最低限のサービスからのスタート(評判なら今後アップグレードもあるかも?)
2.AI設定はデフォルト(条件次第では変更の可能性あり)
3.ストーリー自体に重きはおかず、話の進行は全て成り行きのみ
4.ストーリーの進行上、無理だと思われる部分は修正が加えられ、加筆修正部分は別色で表示
5.当企画にのみコメント許可(コメントの内容次第では条件に加えられる可能性も)
6.更新頻度は日記投稿に困った時のみのため不定期(長期シリーズにしたいため、内容も適度なもので)
7.真面目に話を作り上げるだけでは面白みに欠けるため、不定期で定次さん陣営にぶち壊し役が出現
※ルールは随時更新予定
前回までのあらすじ
田中のもとにかかってきた電話とそれに割り込む妖怪おいおいだったが、妖怪おいおいはそのまま姿を消し、残るは田中の手元にある携帯だけとなった。電話の主は鈴木という名前の女性らしいが、田中にとっては身に覚えがない名前だった。
尚も動転する田中は気分を悪くするが、その旨を電話の先に伝えると「今すぐ向かいます」と言ってきた。一体電話の主は何者なのか、また、田中は今どこを走り、何をしているのか、田中はまた頭を抱えてしまう。
床に転がる携帯電話を見て田中はハッと我に返った。
現状を知る唯一のヒントであるかも知れないというのに、今しがた捨ててしまったそれの画面はバキバキとヒビを入れて天を仰いでいる。
田中だけを乗せて走る車輌は尚も加速を続け、比例して車体が大きく揺れる。
「走行中は揺れますのでお立ちの方は十分にお気をつけください」
無機質なアナウンスが車内に流れるが、田中の耳にはまるで入っていない。前かがみになって車内の揺れとともにくるくると回る携帯へと手を伸ばそうとする。
――その直後、車体が大きく揺れて田中の体は大きく前に倒れてしまった。同時に指先が弾いた携帯が長椅子の奥へと勢い良く飛んでいった。
「あー……」
大きくため息をつく田中の背後からコツンという小さな衝撃があった。
振り返ってみるとそこには一人の女性がいた。先ほどまで誰もいなかったはずなのにいつの間にそこに現れたのか、彼女は不思議そうな表情でこちらを見下ろしている。
「え……」
思わず声が漏れる。先程まで車内には田中以外には誰もおらず、気配なんて何一つしていなかった。
田中は生まれたての子鹿のような情けない四つん這いの姿勢で尚も硬直している。器用にも車輌の揺れに対しては踏ん張りがきくようだ。
「えっとですね……あー……携帯?先程お話しましたよね?」
「鈴木……さん?」
「はい、そうです」
尚も困惑している子鹿の反応に彼女は少し戸惑ったようにはにかんで返事をした。
「私ね、電車の妖精なの。困ってる人を見かけたら声をかけて惑わして……ふふふっ」
悪戯っぽく笑う彼女の言葉を聞いて田中は更に混乱する。
「いや、でもさっき電話に出た時は鈴木さんの声じゃなかったような気がしますけど」
「あれ?おかしいなぁ。ちゃんと鈴木さんの声で喋れたんだけどな」
田中が可哀想以外の何者でもない。
次回、乞うご期待!
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