【オートミールと暮らす】さつまいものポタージュ
ロシアとウクライナとの戦争の影響によって小麦の高騰が懸念される中、今一度朝食にオートミールを食べる習慣を始めてみた。
なにも戦争に対するアンチテーゼというわけではないが、どういうわけか私の衝動的気分は世間の流れに対し遡上する傾向があるらしい。
今回久しぶりにオートミールを食べるわけだが、実を言えば折を見て少しばかり食べる機会があった。いつぞや毎日食べていた頃と比べて頻度が少しばかり減っただけである。
そしていざ久しぶりにオートミールの封を開けようとすると何だか胸騒ぎがする。どことなく緊張しているのだ。
かれこれこれまでは適当な味付けを試しては良し悪しを決めていたが、ここにブランクが挟まれるとどんな味付けで食べれば良いのか考えるのもプレッシャーになり得るわけである。
しかしそんなプレッシャーを抱えていると言いつつも、実のところ味付け用のインスタントスープは既に用意していたりする。ちゃっかり用意をしていたあたりを見るとオートミールに対する考えはそれとなく前向きであったのが容易に読み取れる。ただ湯を沸かし、忙しい朝に熱いドロドロを口にかきこむのが面倒であっただけである。
ブランクに対する言い訳をしている内に傍らで冷ましておいたオートミールが食べ頃な温かさにまで落ち着いた。
今回は既製品のインスタントスープの素『さつまいものポタージュ』と混ぜての賞味となる。
傍から見ればさつまいものポタージュとの組み合わせに抵抗を覚えることもあるだろう。事実、私もこのさつまいものポタージュについては物珍しさから興味本位で購入したものであり、正直なところオートミールと組み合わせて食べるつもりは毛頭なかった。
しかしながら実際に食べてみたらどうだろうか。
確かにさつまいもの風味は強く、甘みも強い。コーンポタージュのような甘みとはまた違ったベクトルのスープである。
これがオートミールと合うかどうかと言われたら……思っていたよりも悪くはないのかも知れない。
実際オートミール自体はスープの味を阻害することはあまりない。問題はそのねっとりとした口当たりと、全体的に靄がかかったような風味である。それがスープの素のポテンシャルをいかに引き出す――とまでは言わないが、どれほどまでにマイナスとならないかが要点である。
今回使用した『さつまいものポタージュ』についてはこういった選択肢もありかもしれないという認識程度に考えを残しておきたい。
忙しい朝、熱めのオートミールをかきこみながら慌てて書き綴るにも時間に限りがあるため今回のレポートについては以上とする。
次回はまた別の味で新たな発見をしたい所存である。