グローバルコミュニケーションは彼らにとって格好の獲物だからな
数十億からなる人類の内の1人を定次さんが担っていることはあまりにも有名。
おはよう、皆の衆。定次さんです。
“シュレーディンガーの糞"ってご存知ですか?
トイレに入っていっぱいひり出して、そして蓋を閉めるんです。便座の蓋を閉めるのはマナーですからね。
で、閉めたらひり出した排泄物はどうなるか。その時点で便器の中に取り残されているか否か、視認できない以上誰もそれはわかりません。
条件としてこの便器は自動洗浄装置がついていないものとし、昨晩は生ニンニクを齧ったとします。
便器の中に糞が残っているかどうかわからない以上、その時点でトイレを後にし、後から入ってきた人から咎められる筋合いはありません。
いかがです?
汚いのでちゃんと流してください。
昨晩、どことは言いませんがファミリーレストランで夕食をとりました。
その時の私はチキンが食べたかったのでチキンに目玉焼きを乗せたジャンバラヤ付きのワンプレートを注文しました。
しかし注文の際、店員さんは何度も首をかしげるばかりで上手く聞き取ってくれませんでした。
恐らく鼻風邪をひいて鼻声となった私の声が聞き取りづらかったのでしょう。ひとまずゆっくりと一通りの注文をしました。
その後に注文を復唱してくれたのですが、ちょうど私が注文したそのワンプレートの部分だけ放送規制が入ったようにゴニョゴニョっと濁され、聞き取ることがでませんでした。
仮に注文が間違っていたとしても目玉焼きが乗ってなかったり、ジャンバラヤが普通のライスになっていたりする程度だろうと。その程度であれば許容範囲内だろうと。そう思い込み、復唱が聞き取れなかった部分も特に気にもとめずに料理が出てくるのを待ちました。
――数分後、予定通りワンプレートが出てきました。
目玉焼きは乗っていますしライスもジャンバラヤ。何を心配する必要があったのかと肩を撫で下ろしたわけでしたが――何かが違う。
このワンプレート、ハンバーグだ!!
目玉焼きでもジャンバラヤでもない。すげ変わっていたのは最も食べたかったチキンの部分でした。
「店員を呼べ!」
――とまでは言わないですが、運ばれてきた際に「チキンを頼んだのですが」と嗜めるように伝えます。
店員さんも「申し訳ございません!」と慌てて謝り、今すぐにでも取り替えそうな雰囲気を出し始めました。
私はチキンが食べたかったのですが、ここでハンバーグを無駄にするのもなんですし、疎通が取れなかったことに関しては私にも落ち度があります。
私は断腸の思いでチキンを我慢し、「でもハンバーグでいいです」と笑顔で伝えて結果としてハンバーグプレートを食べることとなりました。
店員さんも安堵したようで笑顔でバックへと消えていきましたが、こういった場合はやはりチキンを貰っておくべきだったのでしょうか。
とりあえず今回の話でわかることは、定次さんは良い人であって、未だにチキン要素を摂取できていないということです。