【夢日記】スパイ大作戦!!
おはよう、皆の衆。定次さんです。
大きなロッジのような造りの事務所で知られている会社に私達は向かっていました。営業目的です。
具体的な営業と言ってもどんな目的を持っていたのかはわかりません。
目的地付近は薄暗いところに佇むコンクリートで囲まれたような、まるで要塞のような建物でした。
近くに車を駐めて建物に近づくも、どこから入ればいいのかわからずに周囲をぐるぐると回るばかり。
ようやく玄関口らしき大きめの玄関を見つけ、中に入ろうとするもどうやら中は薄暗い。照明は点いておらず、非常口の明かりだけが緑色にぼやっと光っていました。
今回向かう場所はこの建物の中のどこかに位置していることは知っていました。
どうやらこのコンクリート造りの大きな要塞は複合施設のようで、その中の一室が今回訪れる事務所。
「変わったところに事務所を構えているんだな」と名前も顔も思い出せないバディとボソボソ喋りながら暗い廊下を奥へ奥へと進みます。
――気がつけば既に事務所についていました。
無心で歩いていたのでしょう。目的ばかりを意識していたら人間は何かと過程をすっ飛ばしてしまうものです。
その事務所は噂に違わずロッジのような内装で、まるでビッシュ・ド・ノエルの上に立っているかのような北欧の世界を彷彿とさせる温かい空間。
私達は簡単な挨拶を済ませ、暖炉がパチパチと弾ける音だけが響く事務所で温かいブラックコーヒーをいただきながら軽く談笑し、営業活動を終えました。
冷たい雰囲気を醸す要塞からは全く想像できないような別世界。充実した時間を過ごしたと思うも、事務所から一歩外に出た瞬間、冷え切った世界へとまた引き戻されました。
夢の世界の中のご都合なのか、事務所までの道のりが途中記憶に抜けています。こころなしか来たときよりも広く、複雑な造りになっていたような気がしました。
一体どこから来たのか、とりあえずは手あたり次第に歩き回り、玄関へと向かうこととしました。
あいも変わらず廊下は酷く暗く、目に見えるのは濃い目のグレーの中に溶け込む緑色の明かりだけ。狭い通路もあれば、開けたスペースもあり、「なんて不便なところに事務所を構えているんだ」とぶつくさ文句を漏らしながら疑心暗鬼に歩みを進めます。
暫くすると非常等の明かりに混じってチカチカと明滅するやかましい色合いの光が見えてきました。
もう一人はその光に興味を示したのか、はたまたこの薄暗く何もない空間にマンネリをしていたのか、私を差し置いてやかましい方へとずんずんと足を進めます。
そこはまた少しばかり開けた空間でした。廊下から直接繋がった正方形のような空間。その片隅でアーケードゲームの筐体が3機ほど電源がついた状態で置かれていたのです。
私もある程度近づいたところで興味を持ち、何のゲームが置かれているのだろうと思って目を凝らしたその矢先のことでした。
――人の気配。
この空間からまた奥へと続く一本の廊下から人の気配がしたのです。
何かしらの複合施設であれば誰かしらいてもおかしな話ではありません。しかしながらこれまで散々歩いてきたにも関わらず、見かけたのはこの筐体3機のみ。他は全く空っぽの建物だと思いこんでいたので誰かいることに私は思わず驚いてしまいました。
様子を伺うとどうやらコツコツと足音を立てて歩いているのは警備員。こちらには気付いていないようですが、私達は思わず身を潜めて見つからないよう立ち振る舞うこととしました。
ただ、どういうわけかここで急に便意に襲われ、玄関を探す前にまず先に私一人だけトイレへと向かうこととなりました。
これまで空のままのテナントや非常口の明かり、そしてそこにある筐体程度しか見つけられていなかったというのにトイレが見つかるものかとも思いましたが、夢の中の世界のご都合なのか、それとも探せば存外見つかるものなのか……最初からわかっていたのかのように、この正方形の空間の端でトイレの入り口を見つけました。
トイレの中は他と変わらず薄暗く、どことなく汚い。
入り口から見えた光景は普段清潔感あるトイレしか好まない私にとって受け入れがたいもの。便意も忘れ、躊躇して立ち竦みます。
しかし下腹部からのSOSサインに我慢している余裕はないと直感し、私はこのホラーじみたトイレへと一歩踏み入れました。
汚いトイレと言っても他の空間同様に異様に広い。入り口から見えた光景は薄汚れたタイルを背に右側の壁際にズラッと並んだ荒れ放題の流し台。
左手に便器があるであろう場所へと続く空間が開いているのですが、その先のすりガラス越しにまたしても人の気配を感じました。――それも一人ではなく多数。
少しばかり様子を伺おうと恐る恐るすりガラスのサッシに手をかけて顔を出すと、その広い空間の左右の壁に簡易的な便器がいくつも据え付けられているのが見え、そのいくつも並んだ便器に何人もの警備員がずらっと腰掛けて昼食をとっているのが見えました。
誰一人として声を出さず、黙々とかぶりつくように自身の便器で弁当に食らいついています。
私は物音を立てないよう食事に夢中の警備員の前を通り、空いている便器に座ると食事中の皆の中で堂々と糞をひり始めました。
――耐えられなかったのです。
大きな音を立てる度に皆の箸が止まりますが、2,3秒もするとまた弁当を食べ始めます。
こういった光景は日常茶飯事なのでしょうか。申し訳ないと思いながらも軟便を盛大に出し、ウォシュレットがないことに不満を漏らしながら私はそそくさとその場を後にしました。
トイレから出ると筐体の前で相方が待っていました。
特に何をするわけでもなくぼうっとしたまま筐体を見つめ、私が戻ってくるなり「遅いぞ」と笑いながら小突いてきました。
「実はこんなことがあって〜」とトイレの中の様子を伝えながら軽く談笑をする私達。今一度帰りの玄関口を探そうというところで通路の先を歩く警備員と目が合いました。
コツコツコツ……とゆっくりとした足音がこちらへ向かってきます。
その足音は特別早まることはなく、そしてこちらに声をかけるわけでもなく、生気なくこちらへと向かってきています。
ただどことなくわかるのは……敵意。危険を感じた私達は警備員の隙をついて一目散に駆け抜けました。
後ろから追ってくる気配があるのはわかりますが、走ってくるわけでもないのでどことなく緊迫感にかけます。それでもアウェイと捉えられるここをすぐにでも逃げ出したいという思いからただただ必死に走りました。
――気がつくと玄関口でした。
息を切らし、肩で大きく呼吸をしながら明るい外へと出る私達。
このコンクリート造りの不気味な建物は一体何だったのかと車の中で話し、ああだこうだ言いながら帰路へとついたのでした。
帰路の途中、あの営業先の従業員はいったいどうやってこの建物を出入りしているのかという話になりましたが、後で調べてみたところ別の入口があり、そこを利用しているとのこと。間違っても今回出入りした正面の玄関からは入らないようにしているとのことがわかったところで目が覚めました。
以上が本気寝をした時に見た夢です。
実はその後に二度寝した時もまた夢を見てたりします。
続けてどうぞ。
その場所は飛行機の機内でした。
エコノミークラスの狭いシートに座り、窮屈な中で私の体はどうも落ち着きがありませんでした。
腕は丸太のように太く、ブロンドの毛がごわごわに生えていました。お腹は丘のようにぽっこりと盛り上がっており、顔を触ればパンパンに膨れ上がってもじゃもじゃの髭が生えていました。
図体の大きい、いかにも大型トレーラーを豪快に運転してそうな外国人に私の姿は変わっていました。
そしてその横では小柄な相棒であろう男が狭そうにこちらを睨んでいます。
相棒であろう男からの話を聞く限り、どうやら私達は機密的な何か荷物が搭載されたこの飛行機で降りる時、何か降りる際にその機密的な何か荷物を盗み出すミッションが与えられていた様子。
夜間の飛行で静かな機内。何かよくわかりませんがとりあえず状況を見ながら静かにしていた気がします。
頭の中にはミッションとしてすごく完璧な構図が練り上げられているのですが、どうして私が外国人になっているのか甚だ疑問でした。
そのうち空港に到着してミッションが始まるわけなんですが、見つからないようにというか、相棒と力を合わせて協力して何か頑張ったんですが、時々見つかったりして追いかけられるなんてこともあったようななかったような……周りにも仲間が潜入していてそれのお陰でスムーズに事が運んで成功したのかどうだったのか。
すごいスパイ映画っぽい臨場感溢れる夢だったんですよね。最後の方なんかは味方なのか敵なのかよくわからない立ち位置の綺麗な女の人がやってきて、助けてくれたと思ったらただ目配せしただけでどっか行ったみたいな展開もあったりして――。
・・・。
仲間も凄かったんです。
荷物を飛行機からおろす職員に紛れ込んでいて、自然と私達にその目的の、何というか機密的な荷物を私達に自然と渡してくれて、窓口なんかは普通の人だったんですけどね。バレないようにすごい何か、頑張ったんです。スリリングな夢だったんですよ。
あと女の人も綺麗で、具体的に何の役に立ったのかは知らないですけど、私も頑張りましたし、相棒も頑張っていました。
広いターミナルの中を駆け巡る視点はもう映画さながらで、いかにも"スパイ大作戦"だなって起きた時に思ったんですよ。
何かいまいち説明できていないようですが、もうこの夢を見てから1週間くらい経過していますからね。
そもそも夢なんて鮮明に覚えているなんてこと自体が珍しいことですし、そういった夢を見たという報告だけさせてもらいますね。
じゃあ1つ目の夢が割と鮮明に説明できていたのはなぜですか?
えー、わかんない。
・・・。