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父がドクターフィッシュを買ってきた

BBQに参加できなくて残念な医者の図

ご挨拶(ノーマル)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

いきなりですが、ドクターフィッシュってご存知ですか?

定期的にメディアなんかでもてはやされる、人の角質を食べることでフォアグラとなるアヒルやガチョウ並みに人間のエゴで大食いを強要されている魚のことです。

正式名称は『ガラ・ルファ』。
コイ科の魚だそうです。

そしてそんなドクターフィッシュですが、実は購入ができて家でも手軽に飼うことができるって知っていましたか?私は知りませんでした。

このブログを閲覧している方の中にはもしかしたら既に飼っている方もいるでしょうし、何ならドクターフィッシュが閲覧している可能性もあります。

別の世界線ではガラ・ルファに人間の脳細胞を移植する実験を行って成功した挙げ句、ガラ・ルファに世界を奪われてしまったところもあるそうなので、もしかしたらディスプレイの向こうで「私のことかも・・・!?」ってびっくりされている方もいるかもしれませんね。

 

――さて、そんな水族館や動物園といった場所でしかお目にかかったことのないドクターフィッシュ。

どういうわけか先日、我が家では父がそんなドクターフィッシュを買ってくるということがありました。

何の話も聞かされていませんでしたが、仕事が終わってお風呂に入るために浴室に入ったところ、洗面器が別個置かれておりまして、その中に何やらうぞうぞと動くものがいたんです。

 

「え?もしかしてこれってドクターフィッシュ?」

 

早速洗面器に手を入れると水がぬるい。どうやら風呂のお湯の中でドクターフィッシュを生かしている様子。果たしてお湯の中で魚は生きていられるものなのか?と疑問に思いましたが、たちまち突っ込んだ諸手に群がってきたドクターフィッシュを見て大丈夫そうだと確信しました。

しかしその直後、あまりのくすぐったさに思わず洗面器をひっくり返してしまい、熱湯の張った浴槽の中へと全てこぼしてしまいました。

私も湯船に浸かりながら手を突っ込んでいたものなので、こうしてバランスを崩してひっくり返してしまうのも少し考えたらわかるもの。これぞまさしく覆水盆に返らず。

慌てふためきながら人様に丁度いい温度のお湯の中に逃げてしまったドクターフィッシュをどう回収したものか考えを巡らせました。

お湯の中でもドクターフィッシュは相変わらず元気。浸かった体のところどころに食いついてきてくすぐったい。

一見大人しそうに見える魚なので容易に捕まえられるものかと思っていましたが、こういうときに限って入浴剤が入っているという大チョンボ。それも緑色に濁るタイプの入浴剤だったのでまるで中が見えません。

とりあえず手の届く範囲に洗面器が2つあったので、それらを活用して底からお湯ごとこそぎ出すこととしました。

逃げた数は多いので最初はそれなりに掬えていたのですが、やはり元の数がわからない分、何度か繰り返していくうちに埒が明かなくなってしまい、どこまで掬っていいものなのかわからなくなってしまいました。

掬えど掬えどドクターフィッシュは洗面器の中に入る素振りを見せません。それでいて尚も体の周りには何かがついばむようなこそばゆさがあって一体どうしたものか……。

あまり長湯していても変に思われるでしょうが、ずっとお湯に浸かっていたこともあって熱さで頭も回りません。

ひとまず今掬った分だけ別に除けておいて、何事もなかったかのように振る舞えば問題ないでしょう。

明らかに洗面器の中に入っているドクターフィッシュは最初の時より減っていますが、平然とした面持ちで戻れば問題ないと考え、私はシラを切ることとしました。

 

「風呂場にいたあの魚って何?」

「お父さんがドクターフィッシュ買ってきたのよ」

 

初っ端からブラフを引っ掛ける高度な心理戦。さも何事もなかったかのように振る舞うことで平静を保っていましたが、ふと台所を見るとそこにも先程見たような魚影が……。

傍らにはボウルの中にドクターフィッシュが何匹も蠢いていて、母はそれを捌いて今にも天ぷらにしようとしていたのです。

 

「・・・それは?」

「これもお父さんが買ってきたドクターフィッシュ。今日は揚げて食べるよ」

 

はたしてドクターフィッシュは食用にも向くものなのか?そして浴槽の中に残ってしまったドクターフィッシュは無事なのか?甚だ疑問が残りますが、この辺りで私は目を覚ましました。

 

んん?あれ?これって夢オチ?

そう、夢のお話。

あぁ、そう。

夢の中の情景は実家でしたが、今私は実家住まいでもないですし、違和感ある部分も多々ありました。
それでも目が覚めるまで夢だと気が付かなかったものでして・・・とりあえず夢って不思議なもんだなぁと改めて実感したお話でした。


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