【空想カオスツール】作為的トラブルメーカー
おはよう、皆の衆。定次さんです。
皆さんにはジンクスはありますか?
前もって流れを読むと悪い兆候が訪れると言ったような……まぁ平たく言えばゲン担ぎでしょうか。
本来ジンクスは悪い兆候や言い伝えを意味していますが、現代では結果に至るまでの過程とでも言いましょうか、前もってこうしておけば不運を避けられるようなルーティン的な意味合いで捉えられています。
今回はそんな慣用的な意味合いでのジンクスについてお話をしていこうかと思いますが、そもそも生きていく上で感じる不運とは一体何でしょうか?
「一体何か?」とひと括りにしてしまえば規模の大きな話になってしまうでしょう。
例えば大きな事故。多数の人が被害に遭って悲しむ方も多いかと思われます。これは明らかに不運と言えるでしょう。
他にも自然災害。仮にどこか遠くの国の出来事でもその規模が大きければ他人事とは感じられなくなるかもしれません。
これらの事象に対してつい「最悪だ!」と言葉に出してしまうなんてことがあるかもしれませんが、文言上『最悪』とは"最も悪い"こと。
しかしその語感の良さからか、つい日頃から口にしてしまうフレーズなのが『最悪』という言葉。
言葉狩りをするつもりは毛頭ありませんが、ロジックで語るのであれば『最悪』という言葉はそうそう表立って口に出すものではありません。
口に出した瞬間、それは自身の中の"最もな悪いこと"を更新する内容、もしくはそれに等しい出来事であって、本来は世間的に考えられる大きな不幸と一緒くたにしてしまってはならないことなのです。
人によっては何につけても『最悪』と口に出してしまうなんてこともあるかと思います。夕方のニュースの天気予報で毎年流れる『記録的豪雨』という説明くらい容易に上塗りされる自身の歴史であると言えるでしょう。
さて、ここで少し話を戻します。
今回私は『最悪』と容易く口に出してしまうスタンスを咎めたいわけではなく、その『最悪』と思えてしまうボーダーラインとは一体どこかということを考えております。
上述にもありましたが、『最悪』をひと括りにしてしまっては上限を説明することができず、話としては埒が明きません。
――ならば『最悪』と呼べる最低ラインはどこか。
もしその『最悪』と呼べるボーダーラインが明白であったならば、その『最悪』と思える事象を前もって用意しておくことでその後の気持ちが多少ばかり楽になるのではないでしょうか?
そこで開発されたものがこちらのアイテムでして。
テッテレテーッテッテー!!
“作為的トラブルメーカー"!!
なぁにこれ?
蛇口用のアタッチメントです。
これはどういった目的のアイテムなんですか?
最悪な出来事を呼び込むアイテムです。
どうやって使用するんですか?
蛇口に取り付けたまま水を出すと勢いよく水がはねます。
それだけです。
うわ、最悪。
そう、それそれ。
それが欲しかったんです。
悪い事に見舞われた後は基本的に良いことばかりです。
容易に最悪と口にしてしまったものならば、そうそう上書きされるような出来事はないでしょう。
どうするんですか。
服も床もびしょびしょですよ。
今日は一日きっと良い日になります。
うわー、最悪だー・・・。
わっはっは。