【空想カオスツール】未納個体製造機とその素
おはよう、皆の衆。定次さんです。
身近にありながら実際のところはふわっとした内容でしか理解していない、もしくは理解したふりをされがちな問題……それが税金問題。
そもそも税金とは何か?
税金とは政府が国という存在を運営していくために国民から徴収する財源であり、納税とは基本的には誰しもが平等に受ける制度であって、義務です。
詳細なことは私とて理解していないため大きな口で説明することはできかねますが、皆さんも実際に税金とは何かと聞かれて答えることができるでしょうか?
今回の記事ではそんな理解できていそうで理解できていない税金について関わる内容を紹介していきたいと思いますが、実際問題こんな話題を持ち上げた私と言えども税金に対する理解は浅いです。
小難しい内容で読む気も起きなくなる方も多いとは思いますが、邦国で生きていくために必要な義務こそが納税という認識で、『とりあえず生きていくために支払うお金こそが税金』というざっくりとした理解さえあれば十分であるかと思いますのでどうぞ続けてご拝聴くださいませ。
――さて、そんな税金に対して理解の浅い私が一つばかし考えたのですが、納税の義務とはどういったタイミングで発生するものなのでしょうか?
納税をするということは国民として国に認知されている状態。つまるところ、戸籍謄本が登録された段階で(確定、もしくはいずれとして)義務が発生するものだと考えられます。
故に戸籍上の登録が増えたら納税額も増えるのではないか?という脳みそ直流思考で今回の話を進めてみたいと思います。
そこで考えられたのがこちらのアイテムでして。
テッテレテーッテッテー!!
“未納個体製造機とその素"!!
なぁにこれ?
人間製造機です。
開口一番で倫理に反するものが出てきましたね。
・・・で、どんな用途があるんですか?
これは4日と55秒のスパンで1体の人間を作り出す機械です。
人間と言ってもあくまで人間を模造した人形ですが。
と、言うことは生きているわけではないんですね?
はい。あくまで人間を模した人形です。
とは言え、戸籍上は生きている人形となります。
・・・どういうことですか?
水分とタンパク質を主成分とした素を入れて起動すると55秒で人形を生成するのですが、この時点ではただの人間に限りなく近いだけの人形となります。
ただ、この後に自動で4日かけて勝手に戸籍登録をするため、理論上はこの人形は邦国における国民として認知されるわけです。
ではこの人形にも納税義務が発生すると?
そういうことになります。
しかしながらこれは人形のため財産を持ちません。
勝手に登録された情報もプライバシーの保護のために非公開となるため納税義務が宙ぶらりん状態になり、結果として税金を収めないだけの存在となります。
故にこの機械を量産した某国は人口だけが爆発的に増加し、処理をするためだけの作業員が大量に必要となって結果として増税必須、最終的には滅ぶこととなりました。
ただの偽情報製造機。
誰も得しないじゃん。
いや・・・架空の戸籍を勝手に作り出すことができるということは・・・?
これはあくまでプロトタイプのものとなります。
悪用防止のため、情報と機体はすでに抹消済みとなります。
あぁ、そう・・・。
ずれた倫理観を持っている割に、社会的なモラルは守るんですね。
悪いことをしたら地獄に落ちるって教わったものでして。
現実に地獄を作り出そうとする発想もどうかと思いますけどね。
わっはっは。