【合法】ATMから無限にお金を取り出す方法お教えします
おはよう、皆の衆。定次さんです。
お金にがめついともっぱらの噂の皆さん、今日もせっせと稼いでいますか?
日頃から地べたに這いつくばって、小銭を探すのに躍起になって、すぐ脇を走り抜ける自動車に砂埃を被せられて……そうして稼いだ日銭を瓶ジュースの王冠と一緒に薄汚れた小瓶に詰めて眺めるのが至福の時間とのことですが、本当にそんな稼ぎで満足ですか?
お金とは生きていく上で欠かせないもの……人の心をたぶらかす諸悪の根源とも考えられていますが、上手に管理ができれば手持ちにあって損はないものです。
『お金がたくさんあっても幸せを買うことはできない』と、小瓶の中を形のない愛情で埋めてエア貯金箱を堪能する人も世の中には多く存在しておりますが、私はそうして愛情とお金が天秤にかけられる度に一つ思っていることがありまして、どうしていつもそこでその二択を対のものとして考えてしまうのかと、両立はできないものかと常々実感しております。
愛とお金が対象のものであるというロジックであればまるでお金を持っている人には人の心がないと言っているようなもの。慈愛の深い人は皆貧乏であると言っているようなものです。
世の中にはお金を持ちながらの生粋の善人もいますし、心も体も薄汚れた貧乏人も多く存在していると理解した上で両者の存在意義を唱えてもらいたいと日々辟易をしているわけでございます。
どうもお久しぶりです。
てんびん座的何でも量るロボット1号です。
お金と愛を天秤にかけるかどうかの持論が展開されていますが、公平な立場として物言いをさせてもらえるのであれば、もっと登場回数(愛着)を増やしてもらいたいですし、ギャラ(出演料)も発生してもらいたいものです。
あんなこと言ってますよあいつ。
我々にも出演料なんて発生してませんからね。
何だったらこの場で我々も消えたらあいつも満足するんじゃないですか?
・・・消えるって?
…ダダ…ウダ、ワタ…キエ…ゾ
・・・。
・・・チクショウ。
ボカーン!!
何にせよ先の話で申し上げた通り、例えるなら人の器とは貯金箱のようなもの。愛情は形がないので貯金箱に入っていてもお金を埋めるためのスペースを圧迫することはありません。
だからこそ比較対象になることはないと考えていますし、常日頃から両立できるよう私は努めているわけです。
――さて、愛とお金の両立について散々お話を繰り広げさせていただきましたが、実を言えば今回のテーマに愛は全く関係ありません。
タイトルからお察しの通り、今回の記事では合法的にATMからお金を延々と取り出す方法をお教えしたいと思います。
お金にがめついともっぱら評判の皆さんには何とも嬉しい今回のテーマ。しっかり学んでお金持ちの気分を味わってみてください。
とは言え、今回お教えするこの裏技を実行するにはいくらかの準備が必要です。
おいしい話と言っても流石に簡単に実践できるほど甘いものではありません。
この方法を実行するには銀行で口座を作っておく必要がありますし、ATMがあるコンビニの場所を前もって知っておく必要もあります。キャッシュカードも必要ですし、前準備として用意しておくそれなりの大金も必要となります。
何ならATMの機体によっては失敗する場合もありますし、時と場合によっては人様に迷惑をかけた上でご法度になってしまうような可能性もなきにしもあらずです。
そうまでしても延々とお金を取り出したいと考えるのであれば下記の私の経験則に基づいて実践してみてください。あくまで自己責任です。私は責任を負いませんので。
その日私はいくらかの大金を現物で所持していました。
封筒に入った大金……自身の生活がかかっているため失くしてしまうことは許されません。
一度家に帰ってしまいたいところですが、この後に用事もあるため早いところ銀行に預けてしまいたいところ。
私は近場にあったコンビニに立ち寄り、すぐさまキャッシュカードを取り出して自身の口座へと振り込みました。
いつもの通り暗証番号を打ち、封筒から札束を取り出してATMへと差し込む……周りに誰もいないかキョロキョロと見回しながらATMを操作する私がいかに不審であったかは言うまでもなかったでしょう。
蓋が閉じて数えられる1万円札の枚数。画面には確かにその数字が表示され、ほっと安堵する私。
キャッシュカードを抜き取ってその場を後にしようとした矢先、何故かエラーとなって再びお金が戻ってきてしまいました。
額が大きかったのか、それともコンビニATMでは対応しきれない部分があったのか……何にせよすぐさま戻ってきたお金を手に取り、今一度ATMへと差し込んで手続きを再開します。
しかし、お金を入れども入れども毎回エラーで預け入れが完了しません。
口座にこそお金は振り込まれていませんが、都度出てくる利用明細書と1万円札の束を見て私自身不正な操作をしているのではないかと思い込み始めてしまいました。
考えようによっては何度も無償でお金を受け取っているようなもの。
無心でお金を差し込み、戻ってくる時にだけ意識をすれば無限にお金が増えている気がしてなりませんでした。
結局、2度ほどエラーとなってしびれを切らした私は、少しばかり離れた場所にある銀行ATMまで足を運び、そこで予定の額を振り込んで終わりました。
最終的には預け入れをした額以上に残高に変動があったわけではありませんでしたが、何度もまとまったお札を手に取ったあの感触、人によっては悪い気はしないものだったのかもしれません。
銀行直営のATMで振り込む分には問題がなかったので、コンビニの汎用ATMが今回の問題の要因となったのかもしれません。
皆さんも人様に迷惑をかけない範囲でお金の不正受給の気分を得たいのであれば、推奨こそしませんが実践してみてもいいかもしれません。
お代官様のために今回も特別に"山吹色のお菓子"をご用意させていただきました。
いつもありがとうね。
山吹色・・・?
ちなみに今回のお菓子はどんなものだ?
へっへっへ・・・お代官様も意地が悪い。
中身は思っているものそのままでさァ。
是非とも手にとって見てくださいよ。へっへっへ。
ズシッ
あ、結構重たいね。これ。
結構詰まってる感じ?
ヒッヒッヒ・・・、まぁ、その・・・へっへっへ。
開けてみてもいいんでさァ。
ちょっと待って。
中身当ててあげるよ。
おぉ・・・いじらしい。へっへっへ。
・・・ごめん、やっぱり教えて。
橙の餡をふんだんに使用した最中でさァ。ヒッヒッヒ。
皮を薄めて極力餡を詰め込むことに力を注いだ力作なんですよ。ヒッヒッヒ。
橙の餡!いいね!ビリビリ
餡を多めにした分、甘さは控えめでさァ。へっへっへ。
うん、おいしい。おいしい。
また持ってきてね。
へっへっへ・・・。
新作ができたらまたお願いしやす。
おいしい。おいしい。