秋といえばやっぱりキノコ!簡単絶品キノコ料理をお教えします!
おはよう、皆の衆。定次さんです。
暦上、秋と呼ばれる9月もとうに過ぎて既に11月の半ばに差し掛かっております。
秋といえば食欲の秋。他にも芸術だのスポーツだの読書の秋だの、何かに付けて四季の中で今ひとつパッとしない秋という季節を盛り上げようとする風潮が世の中にはございますが、皆さんにとって今年の秋はどんな秋になったでしょうか?
上記に並べた秋以外であっても構いません。睡眠の秋でも良いですし、アニメの秋でも良い。スポーツの秋をもっと細分化して野球の秋やサッカーの秋を謳っても素敵でしょう。
人間というものは生きて存在しているだけでそこに意義があるもの。例え食っちゃ寝していようとも、人に迷惑をかけていようとも、ありのままその姿で秋の季節を過ごしているのです。
――私の場合はあまり胸を張って言えるような秋を過ごしていないような気がします。
生活苦のために貯金を切り崩し、貧困層を彷徨いました。車検や徴税といった度重なる支出……口座に入っている貯金額は一国を買収するにはとても叶わない額まで落ち込み、当ブログのグッズのサンプルを作成する金額ですら渋るほどに追い込まれていました。
この秋……貧困の秋。
スーパーに買い物に行けば物価の高騰したポップを見る度に憤慨し、黄色く充てがわれた割引シールの貼られた商品を買い漁る日々を過ごしておりました。
ブランド牛なんて到底ありつけるものではない。ましてや外国産のお肉を枝肉で買おうものならばいくつ財布があっても足りないですし、仮に手に入れたとしてもとても食べ切れたものではなく、文字通り持ち腐れしてしまいます。
食欲の秋とは言ったものですが、財政面が酷く落ち込んでいるのであればそれに比例して食べ物が粗末になっていくのは必然のこと。食欲の秋を語ることができるのは貪欲の秋を乗り越えた先にあると私は考えております。
――しかしながら、キノコという食べ物が粗末だと一体誰が言うのでしょうか?
昨今の物価高騰に伴い、精肉鮮魚だけでなく青果類も酷く高くなっているのは皆さんもご存知かと思われます。
それでもキノコという食材は価格高騰に然程左右されることなく、安定した供給が続けられているように感じます。
安いもので1パック100円弱。きっと世の中にはもっとお買い得なものがあると思われますが、1食を作るのにこの程度のコストで事足りるというのは非常にコスパの良いものです。
マツタケといった高価な種類もありますが、別段、マツタケに拘って食べる必要もない話。
キノコという存在はどれも似たような姿かたちをしていながら、それぞれに大きな特徴があり、食感に優れるもの、香りに優れるもの、味に優れるもの……人によっては安価でマツタケを超える満足感を得られる優れた食材だったりします。
栄養価も非常に高い。
特に目立つ成分は食物繊維で、適量であれば頻繁に食べることで腸内から健康になることが可能です。
その他、他の食材では接種できないような栄養素を豊富に含んでいますが、人間含めた動物というものは腸内環境を維持するために生かされていると言っても過言ではないほど腸という内蔵を重宝しており……
腸だけに?
何にせよ、キノコは安くて美味しい。それでいて栄養価もあって食べたらみんなハッピーになります。
しかし世の中にはキノコというものを嫌悪している人も少なくはありません。
かつての私も保育園児時代、給食で出されたシメジとほうれん草の炒めものを食べた際にそのシメジが生焼けだったのか、あまりの臭さにシメジが嫌いになったことがありました。
それからというもの当時のシメジの不味さがトラウマとなり、食卓に並んでも何一つとして手を出すことがなかったのですが、いつの日か自然と食べられるようになり、気がつけば平然と美味しく食べられるようになっていました。
シメジはどんな料理にも具材として非常に優秀。その大きさから取り扱いやすく、それでいて存在感も非常に大きい。
仮にキャベツと豚バラを炒めただけの料理があったとしても、そこにシメジが入るだけで見た目の貧相さがなくなってしまうほどに使い勝手の良い食材だったりします。
シメジだけに留まらず、キノコ全般はみんな同じ。扱いやすく、程よい主張をしてくれる。食べごたえもありながら、料理全体に旨味成分を付与してくれる非常に万能な食材なのです。
長々とキノコの魅力を語らせていただきましたが、ここまで私がオススメしているというのに、キノコ嫌いの方々は尚も嫌悪を続けるのでしょうか?
かつて、別の世界線ではキノコ嫌いを問答無用で獄門にかけると言われる世界がありました。
私はその世界を牛耳るキノコ教団の幹部を務めていたのですが、日々捕らえられては処刑場に送られてくるキノコ嫌い達を見てキノコの偉大さをもっと世に知らしめるべきだと常に考えておりました。
キノコ嫌いを刑場に送ることを『きのこ狩り』と人々は呼んでいましたが、きのこ狩りとはキノコを狩ることであって、キノコ嫌いはキノコではない。故にキノコ嫌いを刑場に送り込むことをきのこ狩りと呼ぶことに私は疑問を呈していたのですが、いつからかそんな態度が反抗的であると捉えられ、反乱分子とされて私は処刑されることが決まりました。
幹部という立場を鑑みて、処刑される時まで菌床部屋の中である程度の猶予を与えられたのですが、何にせよ処刑されてしまうのであれば反省なんて何の意味もないものと考え、私はその部屋の片隅に生えていたキノコを一つもぎ取って現世界線へとやってきました。
当時握りしめていたキノコはそのまま腐り落ち、結局可燃ゴミとして捨てる羽目になってしまったのですが、そんな経験もあって、今の私はキノコを好んで食べております。
必ずしも無理をしてキノコを食べろと進めるわけではありませんが、別の世界線ではキノコを食べないだけで首を切り落とされてしまうところもあるとキノコ嫌いの方々にお伝えしたいと思います。
――キノコの魅力といえばその汎用性。料理の具材としてのレパートリーの多さ。
今回の記事をキノコ料理のレシピを教えてもらえるものだと思って閲覧している方々も多いでしょう。
大変お待たせして申し訳ありませんが、いよいよ下記にて最近私が好んで食べているキノコ料理を伝授していきたいと思います。
ざっくり前もって説明すればホイル焼き。
キノコをホイルで包んで焼いて食べるだけで美味しく、安く、そして簡単に、それでいて片付けも楽に済ますことができるパーフェクトな料理を皆さんにお教えしたいと思います。
そんなわけで、今回も相変わらずの調子でキノコ料理のレシピを紹介していきたいと思います。
よろしくお願いします。
キノコといっても種類は様々。
王様と呼ばれるマツタケから部屋の片隅に生えている得体の知れないものまで。
使用するキノコはぶっちゃけ何だって良いような気もしますが、今回は一般的によく流通しているキノコから紹介したいと思います。
まずはエノキ。
細長く、小さな笠のものが束になった白いキノコです。
全体的にクセが少なく、味も染みやすい。汁物や鍋に使いやすいです。
次にシメジ。
香りマツタケ味シメジと言われるほど味の強いキノコです。
石突部分を切り落とせば簡単に株からポロポロと取り外すことができ、サイズもエノキほど細長くなくて使い勝手が良いです。
汁物もいいですが、バターなどで炒めるとより一層味濃く、食感も楽しめます。
次にシイタケ。
味シメジと紹介しましたが、シイタケに至っては味も香りもトップクラス。それでいて旨味成分も非常に豊富。スライスして汁物にするも良し、丸ごとステーキにするも良し、軸も輪切りにすれば食感が楽しめるキノコ界の超エリートです。
次にマイタケ。
味も去ることながら、最も特徴的なのはその触感です。
他のキノコと比べてビランの目立つ一風変わった見た目から味わえる食感は天ぷらにしたら絶品。
炒め物にしても優秀な隠れファンの多いキノコの代表格でしょう。
次にエリンギ
ザ・パワー。力こそ正義。ガッツリキノコステーキを食べるのであればエリンギこそ至高でしょう。
その圧倒的ボリュームをスライスしてバター炒めにすればそれだけで満足が得られます。
ゴツい見た目とは裏腹に、簡単に裂ける身質から取り扱いやすさもなかなかのもの。コスパで言えば上記キノコと比較してもトップレベルでしょう。
最後にキクラゲ。
食感オブ食感。コリコリとしたその食べごたえは、どんな料理にも良いアクセントを加えてくれる名脇役のなせる技です。
他のキノコと比べて味の印象は薄いですが、その分中華料理と言った味の濃い料理であればどれだけでも染まることができます。料理の表情を変えたいというのであれば欠かせないキノコ。それがキクラゲ。
他にもマッシュルームやヒラタケと言ったものがよく売られていますが、今回紹介するレシピでは上記のキノコを選んで使っていけたらと思います。
組み合わせは何でも良いんですか?
何でも良いとは思いますが、メインとサブに分かれて組み合わせた方が一層美味しくなると思います。
例えばエリンギとシメジだとか、シイタケとエノキだとか。
今回私はマイタケをメインに、シメジとシイタケの計3種類を使用しました。
なるほど、参考になります。
作り方は簡単。メインとなるマイタケを大きめに裂き、大きめに切ったアルミホイルの真ん中に置きます。その上に散らすようにシメジを置いて、その上から小ぶりのシイタケの笠部分を丸ごと2,3枚乗せます。
本来であればそこにバターを1個乗せてコショウや塩などで味付けをしていくところですが、今回はバターを使用せずにきざんだ鶏皮を一緒に包みます。
おろしニンニク、塩、コショウ、鷹の爪1本、最後にオリーブオイルを振りかけて、アヒージョをイメージしながら隙間なくホイルを包みます。
具材が多すぎてホイルで包めませんでした!
そんな時は慌てずもう一枚ホイルを用意して蓋のように被せて包んでください。
多少の隙間は問題ありません。
あとはこれをフライパンの上に乗せて火にかけるだけ。
ホイルの中で加熱されるので、特に蓋も必要ありません。
簡単ですね!
鶏皮から染み出した油とオリーブオイルでクタクタに茹でられたキノコはとっても美味しい。
フライパンも汚れず、簡単に洗い物さえすればアルミホイルを丸めて捨てるだけで片付けも終わりです。
簡単ですね!
どうですか?
キノコ嫌いの方々も少しばかり興味が湧いたのでは?
旬のキノコを満喫できる食欲の秋もまだまだ猶予があります。
簡単にできる美味しいキノコ料理で一緒に貪欲の秋を乗り越えていきましょう!
きのこで生きのこる!