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戦え!アヒルの卵マン!

戦え!アヒルの卵マン!

ご挨拶(ノーマル)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

スーパーでたまたま見かけたアヒルのゆで卵。

興味を惹かれ、それを購入し、後悔をしてからどれくらいの月日が経過したでしょうか。

期待と高揚を抱いて食べた1個目のゆで卵。

失望と落胆を覚えて食べた2個目のゆで卵。

拒絶と惰性で覚悟を決めた3個目のゆで卵。

工夫と敗北で心が折れた4個目と5個目のゆで卵。

冷蔵庫内のインテリアと化した最後のゆで卵。

 

以前に書いた記事から何だかんだで我慢をしながら食べ続け、残るゆで卵も1個だけとなりました。

2個目を食べたところまでは皆さんに紹介したかと思いますが、3,4,5個目の卵を完食した時もまた、とてつもなく険しい道のりがあったことを皆さんにお伝えしたいと思います。

泥みたいな食感とただしょっぱいだけの卵黄。まるで塩害をうけた畑の土を食っているかのような拷問を私は続けておりました。

この拷問をいかにして緩和させるべきかを考えることに躍起になっていたのは否めません。

まず、2個目を食べる時には白飯を用意しておかずとして平らげてやろうと試みたものでした。

本来おかずというものはその味の濃さを利用して相乗効果をはかり、淡白な白飯の旨味を一層引き立たせるのが目的ですが、このアヒルの卵というものはただしょっぱいだけであって、早々に口の中の不快感を押し流そうと白飯をかきこむことを強要させるという"ご飯のお供"とは真逆の存在であることがわかりました。

 

3個目のゆで卵を食べる時、私はラーメンの中に入れるという試みをしました。

ゆで卵という形状を保っている分、もしかしたらラーメンの濃いスープに紛れて美味しくいただくことができるかもしれない……ゆで卵自体をまるごと丼の中に入れて食べようとするだけあまり期待こそできませんが、ラーメンの味玉よろしく、すんなり食べられることを願って私はスープを絡めた麺と一緒にゆで卵を口の中へと放り込みました――

 


……うーん、ここは?

気がついたか?

君はこの2日間、この記事を下書き保存したまま放置していたんだ。

そうか、私はあれからアヒルのゆで卵を食べようと工夫して――結局その不味さをカバーすることができず、更には自身の語彙でその不味さを表現するのが難しく感じていたから心が折れたんだ……。

君はどうしてアヒルの卵が美味しくないと思ったんだい?

……いや、むしろどうしてこんなにも不味いのかを逆に私が聞きたい。

結局ラーメンに入れても味玉よろしく、美味しさに紛れることはなかった。
それでいて自己主張も強いものだから美味しいと思える代物に変わることはなかったんだ。

突然人の目の前に現れたどこの馬の骨だかもわからない不躾なあなたに訴えかけるのもなんだけど、4,5個目のゆで卵を食べる時にどれだけの工夫を凝らしたと思う?

私は全てのアヒルの卵の味方、アヒルの卵マンだ。
たまたま通りがかった際にアヒルの卵の記事を書いている君をみかけたものだから、特に介抱したわけでもないが声をかけてみたんだ。
不躾な態度は謝ろう。だが言うならば馬の骨というよりアヒルの骨と例えてもらいたかったな。

――で、君はアヒルの卵を食べるためにどんな工夫を凝らしたんだい?

律儀に答えてくれてありがとう。アヒルの卵マン。
――で、結局私はこのクソ不味いアヒルの卵というものを丸ごと食べては駄目だと思って、ポテトサラダに混ぜ込んでたまごフィリングのようにしようと思ったんだ。

それは――うん、いい考えだね。

フィリングを作るために用意したものも多かった。
全てコンビニで用意した既製品だけれど、ポテトサラダを始め、明太ポテトサラダ、コンビーフ、チーズを買ってきたんだ。更にそれにガーリックオイルとブラックペッパー、マヨネーズも加えてボウルの中でごちゃまぜにしたんだ。

――で、その結果美味しいものができたと思うかい?

その口ぶりだと――、美味しくなかったんだね。

うん、その通り。
これだけ濃い味付けをすれば紛らわせるだろうと思ったんだ。
――でもそれは傲慢だった。無理だったんだよ。一口食べて2つの意味で『まずい』と思ったんだよ。

どうだったんだ?ぜひ詳しく聞かせてほしい。

泥を食ってるみたいだった……。例えるなら干潟に諸手を突っ込んで口にかきこんでいるかのような苦痛だった。
これだけ濃い味付けをしたのに、奥底から自己主張の激しい不快感が押し分けてくるんだよ。
つんざくようなしょっぱさはなくなったけれど、肝心の食感はどこまでもアヒルのゆで卵なんだ。
ただ私は色々なものを混ぜてアヒルの卵という不快な物質をかさ増ししただけだったんだ。

それはさぞかし辛かっただろうね。

ああそうさ。辛かったさ。
嬉々と購入したアヒルの卵がまさかこんなにもクソ不味いものだとは思いもしなかった。
こんなにも自己主張が強い食品を食べたのは本当に久しぶりだよ。

――ところで、あなたはアヒルの卵に関係した正義の味方なんだろう?

正義を振りかざしているわけではないが――そうだ、私はアヒルの卵の味方のアヒルの卵マンだ。

そんなアヒルの卵マンに一つ提案――というかお願いがあるんだけど聞いてくれる?

ここまで話を聞けたのも何かの縁だ。叶えられるものなら聞き入れよう。

今回購入したアヒルのゆで卵は全部で6個入りのもので、今回ようやく5個まで消費することができたんだけれど――

ふむ。

冷蔵庫にある残り1個を――

すまない。それは聞き入れられない。
私はアヒルの卵の味方ではあるが、別にアヒルの卵が好きなわけではないんだ。
申し訳ないが、最後の1個は君の力で乗り越えてもらいたい。

けちー。

これは仕方のない話なんだ。
どちらかと言えば私はアヒルの卵の消費者に対するカスタマーサービスみたいな存在だからね。

ちぇー。

定次さんとアヒルのゆで卵の塩漬けとの戦いもついに最終決戦の舞台へ!次回乞うご期待!


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