それはカラスの勝手でしょ
おはよう、皆の衆。定次さんです。
皆さんはカラスという動物をご存知ですか?
カラスと聞いていまいちピンときていない方のためにいくつかヒントをお教えしますが――、黒い鳥と言えばわかるでしょうか。
道端でよく「カァカァ」と鳴いている、頭が良いと言われている鳥です。
『幸せの青い鳥』という言葉をよく耳にしたかとは思いますが、対してカラスは黒くて小賢しいばかりの害鳥とよく言われています。
人間のゴミを荒らしたり、時には攻撃的になって襲ってきたり。
仲間意識も強くて数も多いことから集団で嫌がらせをしてくるなんてこともあるそうです。
ネズミと同じく病原菌を多く保有している可能性も高く、それでいて変に頭が良いものですから、下手に反撃でもしようものなら顔を覚えられて後々嫌がらせをしてきたりなんてことも。
過去には私もそんなカラスと戦ったことがありました。
詳細については上記記事を参照してください。
今回のお話はそんなカラスから受けた嫌がらせ……なのかどうかはわかりませんが、先日体験したとある出来事をお話していきたいと思います。
私は職場まで自転車を使用して通勤をしているのですが、雨ざらしの駐輪場に自転車を駐めて過ごしているので普段から何かと自転車にイタズラや嫌がらせなどを受けるなんてことがあったりします。
そのイタズラについては全く軽微なもので、例えイタズラを受けたとしても少しばかり嫌な気分になる程度のものばかり。
過去の記事でもいくつか紹介する機会がありましたが、最終的には笑い草になる程度で済んでいます。
過去に受けた自転車へのイタズラはこちら!
ぜひ読んでみてね!
そんな自転車のイタズラとカラスの話がどう繋がってくるのかというところですが――、今回の記事はうたた寝から起き上がったばかりの状態から書いているのでざっくりとだけ説明していきたいと思います。
上記リンク先にもあるように、私が通勤で使用している自転車には小さなバッグが取り付けてあるのですが、イタズラをされる際は何かとこのバッグにされることが多く、今回も例によって通勤前にバッグに何かしらのイタズラがされていたのに気が付きました。
自転車に近づくと普段閉じているはずのバッグの口が開いている……おかしいなと思ってガバっと中身を開けてみたら案の定、中からとある物が落ちてきたんです。
――それは2,3本のパンの耳。
前回は接着剤をつけたウインナーが入れられていましたが、今回はカスカスに乾いたパンの耳。まるでラスクみたいなパンの耳。
一回解決したと思っていたイタズラがまたしても行われたものかとその瞬間はげんなりしたのですが、どうも今回は様子が違う。
人間がイタズラしたにしては妙に動物的と言いますか、バッグの蓋が開けっ放しであったり、パンの入れ方に悪意がなく、どちらかというとバッグの中に餌を隠しているような雰囲気を感じ取りました。
ポロッと落ちたパンくずも何かしら細工がされているわけでもなく、小動物が食べるのに丁度お手頃な感じ。
もしかしたらこれはカラスの仕業なのかもしれないと思い、やれやれという具合でパンくずを払い除けて私は自転車を後ろに下げて職場へと向かおうとしました。
するといたんです。カラスが。
すぐ真後ろに。
距離にして1mもなかったでしょうか。
ハンドルを持って振り返った視線の先で、隠してあったパンを払い除けられて物悲しそうにしていたカラスがそこにいたんです。
玄関から出て駐輪場に向かう途中、カラスの鳴き声が上からしていたのには気が付いていました。
しかしその鳴き声の主がまさかこのパンくずを隠していたであろうカラスだったとは……。
カラスも私の自転車のバッグにパンくずを隠すのは間違いだったと理解したのか、その翌日、その翌々日にはもうパンくずが入っているということはなく、カラス自体の気配もいなくなっていました。
今回の話、冒頭ではカラスのことを害獣だの小賢しいだの病原菌がたくさんだの散々悪く言っていましたが、カラスも害がなければ可愛いものだったりします。
動物園で檻の外から動物を見たり、サーカスで芸を見る分には楽しい――そんな具合でしょうか。
自転車のバッグにパンくずが入っていたという今回の出来事。
自身のものに何かしらの手が加えられるということに嫌悪感は否めませんが、カラスの可愛げを再認識するという出来事でもありました。