【第10回】AIタッグノベル!!
おはよう、皆の衆。定次さんです。
“AIタッグノベル!!“ルール説明
概要:当企画はWebサービス『AIのべりすと』を使用したオリジナル小説制作企画です。
ルール:下衆と皮肉管理人である定次さんから文章をスタートし、AIと交互に小説の内容を作り上げていきます。
1.無料会員なため最低限のサービスからのスタート(評判なら今後アップグレードもあるかも?)
2.AI設定はデフォルト(条件次第では変更の可能性あり)
3.ストーリー自体に重きはおかず、話の進行は全て成り行きのみ
4.ストーリーの進行上、無理だと思われる部分は修正が加えられ、加筆修正部分は別色で表示
5.当企画にのみコメント許可(コメントの内容次第では条件に加えられる可能性も)
6.更新頻度は日記投稿に困った時のみのため不定期(長期シリーズにしたいため、内容も適度なもので)
7.真面目に話を作り上げるだけでは面白みに欠けるため、不定期で定次さん陣営にぶち壊し役が出現
8.10話ごとで区切り、その時点でまとめた内容を公開
9.前回までのあらすじは面倒なため廃止
※ルールは随時更新予定
無意識に掴んだ男の手は温かかった。そしてゴツゴツと固く、力強さがあった。
ぐいと引っ張られた田中はあたかも空を飛んだかのように体を大きく浮き上がらせ、そしてそのままきれいに着地をした。
空を飛んでいる最中、田中の目には世界がとてもゆっくりに見え、そして大きく見えた。
しっかりと両足を地面に着かせて直立する田中。伸ばした右手は未だに持ち上げられており、その先には逆光で陰った男の顔がにやりとほくそ笑んでいた。
「ありがとうございます……」
お礼を言う田中だったが、その言葉は震えており、声は今にも泣き出しそうなほど弱々しかった。
男はそんな田中の肩を軽く叩いて、「気にしないでいいよ。ところで、君は一体誰だい?」と言った。
「どうも、佐藤です」
田中は答えた。
「俺も鈴木です」
「俺も高橋です」
「俺も田中です」
「俺も鈴木じゃなくて田中なんです」
「えっ?……そうか。なら仕方ないね」
『もうみんな田中でいい』
そんな空気になっていた。
「自分自身が誰だかわからなくなっていた」
雰囲気に流され、今や田中ではなくなってしまったかつての田中にはすでに田中の面影はなく、また新たな人生を歩み始めようと元田中の自分探しが始まった。
社会は田中を求めているが、その圧倒的多数派の意見から逃れようと孤独に生きようとする人間もいる……。
彼らが本当の自分を見つける時は一体どれだけ先の未来になるのだろうか。
(完)
【登場人物】(年齢は初登場時のもの)
・高橋
・田中太郎
・佐藤
・鈴木
・山田
・田中次郎
・「ねぇ、知ってる?」
・「何を?」
何かよくわかりませんが無事完結しました!
AIも空気を読んでか知りませんが、最後にちゃんと締めてくれたので驚きです。
次回、総まとめ。乞うご期待!