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ちょっとしたダイアリー『クレームでメンチカツマシマシ大作戦』

ちょっとしたDiary.

ご挨拶(正拳突き)

おはよう、皆の衆。定次さんです。

皆さん、クレームは好きですか?

 

 

 

……間違えました。クレープはお好きですか?

うっすい生地に果物やら生クリームやらチョコソースやら、時にはお惣菜みたいなもんを詰め込んで巻いたスイーツを世間ではクレープと呼ぶそうですが、奇しくも私もそんな食べ物をクレープと認識しております。

 

先程は「クレープはお好きですか?」なんて聞いておりましたが、この世の中にクレープを嫌っている人は存在するのでしょうか?

 

これまで別の世界線で私は幾度となく人気クレープ屋さんの前でクレープを心待ちにしている人に直接声をかけてアンケート調査を取ってきましたが、皆が皆、口を揃えて「嫌いなわけないじゃん」と答えておりました。

いくら唐突な質問が不躾だったにしても、初対面の人間にタメ口で答えるのは如何なものかと疑問を呈しながらその列の最後尾に並び、生クリームにカラースプレーだけをトッピングしたクレープを注文していた私でしたが、シンプルなトッピングとは言え、人気店のクレープは舌を巻くほど美味しかったために、改めて世の中に蔓延る人間は皆クレープが好きなのではないかと実感した実態調査でしたが、一通りクレープを食べ終わった後で今回のアンケートについて思い返したところ、クレープ屋さんの前で並んでいる人にだけクレープの好き嫌いを問うのはナンセンスではないかと思い、日を改めて実態調査を行うこととした次第でした。

 

調査対象となる場所は半径300m以内にクレープ屋さんが存在しない都心部。

嘗て江戸幕府はキリスト教徒をふるいにかけるために踏み絵を行ったそうです。

私はそれに習い、道行く人々に地面に置かれた本物そっくりのクレープの模型を踏めるかどうか確認してみました。

偽物だと言われた上で、尚且つじっくりと間近で見なければ本物ではないとわからないくらい精巧に作られたクレープの模型。

本当は地面に透明なビニールを敷き、そこにクレープを置いた上で踏み絵ならぬ踏みクレープの実験を行おうと考えておりましたが、最寄りのクレープ屋さんでクレープを購入して現地に向かうまでにどうしても食べてしまうという理由から面倒にも偽物のクレープを用意する羽目になりました。

 

――地面に置かれた精巧なクレープの模型。

その日は生憎の雨。それも降ってきた雨水が膝下辺りまで跳ね返るくらいの土砂降りでした。

雨傘もろくに機能しない大雨の中、予め天気予報を確認していなかった私は全身をビシャビシャに濡らしながらその場に立ち尽くしておりました。

泥だらけになった模型を徐ろに回収し、近くのコンビニのゴミ箱に捨てて家路へと就きました。

 

以上のことから、別の世界線ではクレープを嫌う人がいるのかデータを取ることが出来ず、同時に現世界線でもクレープの好き嫌い事情がわからないまま、今回の本題へと入っていきたいと思います。

 

冒頭では言い間違いをしてしまいましたが、皆さんはクレームというものをご存知でしょうか?

クレームとはざっくりと説明をすれば苦情。その定義は幅広いものですが、世間的には『企業側に煩わしい難癖をつける厄介者』という認識がされている傾向にある行為です。

 

実際には『企業側から見えていなかった問題点を浮き彫りとさせる受け手側からの苦情』と捉えるのが正しいですが、実際問題、上記の通りあることないこと難癖をつけて自身の憂さ晴らしに使われているケースも存在します。

私もそんなクレームを懸念して、別の世界線で行った踏み絵調査では実物のクレープを使用せずに偽物を使用していたわけでしたが、何だかんだで顧客に提供する側としては波風を立たせたくないがために予め対策を練るものです。

 

しかしどれだけ対策を練ろうともヒューマンエラーというのは付き物。ミスが発生してしまうのと同時にそれを被る消費者が出てしまうのは避けられません。

 

――先日、私はこんな体験をしました。

それは夕食を作るのが面倒だからと外食に出かけたときのこと。

「ちょっとガッツリしたものが食べたいな」という気分で私はとあるチェーンのレストランに行きました。

ハンバーグだのカレーだのパスタだの……子供が好きそうなメニューが並ぶ中、私はメンチカツの乗ったカレーに目が行き、それを注文しました。

空いている店内とは裏腹になかなか料理が出てこないことに若干の苛立ちを覚えましたが、人間気は長く持ちたいもの。この程度でクレームをつけるなんて言語道断と思いながらゆったりとメンチカツカレーが出てくるのを待ちました。

 

暫くしてようやく運ばれてくるメンチカツカレー。

深く、小さめの器に盛られたカレーと、その上に蓋をされるように置かれた大きなメンチカツ。

店員さんからは「一度メンチカツを除けてから中を軽くかき混ぜて食べると良いですよ」と言われ、私はその通りにメンチカツを別途用意された小皿に除け、中身をかき混ぜようとしました。

 

するとどうでしょうか。

 

カレールウの中から覗く妙に人工的な青色。

明らかに不自然なそれは食材とは言い難い色と形をしており、最初はビニールか何かが混入したのかと思ったのですが、一体何かと取り出してみたところ、どうやらゴムの切れ端の模様。

恐らく調理過程で切れたか千切れてしまったであろうニトリルゴム製の手袋が混入してしまったのだろうとすぐさま察しました。

 

すくい上げたゴムの切れ端を見ながら暫く首を傾げていましたが、流石にこれは見過ごせないだろうということで店員さんを呼ぶ私。

パッと見ですぐに察したか、店員さんは平謝りした後にすぐ作り直す旨を説明し、慌ててカレーを下げて厨房へと消えていきました。

――直後、今一度テーブルにやってきて頭を下げる店員さん。一通りペコペコしたら再び厨房へと戻っていきましたが、テーブルには除けたメンチカツだけ取り残されていました。

 

メンチカツが残って作り直しとなったら……もしかしたらメンチカツが2個になる?

 

異物混入の問題があったのだからメンチカツの1つくらいサービスされてもいいだろうと、改めて出てくるカレーにメンチカツが盛られているかどうか少しばかり楽しみに待っていたのはここだけの秘密です。

暫くして軽い謝罪と一緒に熱々のカレーが運ばれてきたのですが――、生憎そこにはメンチカツは盛られていませんでした。

熱々カレーが出てきたのは良いですが、置いてけぼりにされたメンチカツは結局冷めてしまいました。

店員が去った後に冷めたメンチカツを無言で乗せ、どうも釈然としない気持ちで私はその日の夕食を済ませることとなったのでした。

 

――申し訳程度の謝罪なんてどうだって良かったんです。

その時私が失ったものは幾ばくかの時間と温かいメンチカツ。

トータルで考えたらマイナスだと考え、カレー臭いため息を吐いて帰路に就いたのでした。


結局クレームをする事態が発生した時点で消費者に得はないんですよ。

かかる手間や時間に対して見返りはないですからね。

以前も定次さんはコンビニで購入した商品にプラスチック片が混入していたということでクレームを入れたことがありました。

「こんなものが入っていましたよ、気を付けてくださいね」で済まそうとしたのですが、窓口の人はマニュアルなのか、わざわざ車を走らせて謝罪のためにやってきてくれました。

で、その際に菓子折りをいただいたのですが――、

ほう、菓子折り?

お世辞にも美味しくなかったんですよね。

・・・。

もったいないとは思いますが、結局食べずじまいで廃棄する羽目になりました。

釈然としないですね。

だから思うんです。

この下衆と皮肉で何かあってもクレームはしないでねって。

そこは運営側としての自覚を持ちなさいよ。