【空想カオスツール】スーパーバイオコンクリート
おはよう、皆の衆。定次さんです。
最近の我が家ではマイブームとして生野菜を食べるといった習慣があるのですが――、平たく言えばサラダにハマっているいうわけですね。
サラダを食べるにあたって使用するものは大体レタスやキャベツ、スプラウトといったものや、時にはピーマンのようなものも生で食べるようにしています。
味付けは基本的に各々が好みで購入したドレッシングを使用するだけですが、トッピングとして生ハムだったり砕いた豆腐、細かく裂いたカニカマを載せたりとバリエーション豊富です。
しかしながら生野菜を下ごしらえする際に気を付けなければならないのが虫の混入。
おおよその野菜は農薬が効いているので有機野菜などでなければよっぽど混入していることはないですが、それでも全く可能性がないというわけではないため、不意のエンカウントには細心の注意を払わなければなりません。
特に葉物野菜についてはいくら農薬が効いていようとも葉っぱの裏にひっそりと隠れている場合があります。
昔、スーパーで一人買い物をしている際、野菜コーナーでふとほうれん草の袋の中を見た時に中で小さな虫がうにょうにょと動いている光景を見たことがあり、以降は野菜を一つ選ぶのにも十分に注意をしながら購入するようになりました。
また、安く購入したカットキャベツを包丁で両断した際、中から勢いよく小さなミミズのようなものが飛び出てきたこともありました。まな板の上で蠢くミミズのような何か……幸いミミズ自体は触るのが平気なので問題ありませんでしたが、当時はその驚きに思わずキャベツの葉を1枚1枚丁寧に剥いて処理したものでした。
紹介が遅れましたが、私は虫が苦手です。
虫と言っても足や羽が生えているものは平気です。
苦手なものは芋虫毛虫といったような幼虫の類。その見た目の気持ち悪さと相まって、体をくねらせてもがくしか出来ない非合理的な行動原理が理解できないため、心の奥底から嫌悪感を抱いています。
だからこそ料理で野菜を扱う際には十分に注意を払っているわけです。
いつどこから虫が出てきてもおかしくない状況……万が一出てきたとしてもその見た目の気持ち悪さに硬直するばかりで処理することができないため、私はいつも慎重にサラダを作っています。
――さて、そんな虫に怯えながら日々キッチンに立っている私ですが、先日遂にそんな恐れていた自体が起きてしまいました。
厳密に言えば虫のようなものを見つけてしまった――という話なのですが、それはキャベツの葉の間に潜んでいました。
見つけたものは赤い小さな点のようなもの。
葉っぱの表面にはいくつかの小さな黒い点々が見受けられたので慎重に中身をめくっていたのですが、案の定小さな赤い点を見つけてしまいました。
その形はあまり幼虫の姿形には見えず、どちらかと言えば色やサイズはコンクリートの表面でよく見かけるタカラダニのようなもの。
怖いもの見たさで少しばかり様子を観察していましたが、動く気配はまるでない。本当に虫なのかも怪しいものでしたが、もし万が一のことがあればと思い、私はその葉っぱを慎重に外して三角コーナーに向けて表面を水道水で洗い流しました。
何の抵抗もなく流れていく赤い点。その虫のような何かは水道水に押し流され、大人しく三角コーナーの奥底へと消えていきました。
虫のようなものを流して無事にその日のサラダを作り終える私。食事が終わる頃に嫁さんの器から小さな黒い羽虫の死骸が出てきたのですが、その話はともかくとして、問題はその翌日に発生しました。
昨日に流したはずの赤い点が三角コーナーに盛られた生ゴミの上にちょこんといるのです。
いくら三角コーナーと言えども生ゴミが詰め込まれた世界は小さな虫にとって広大なジャングルと同然のもの。奥底から上ってくるのも至難のはずです。
ここまで上ってきたというのであればそれなりに活発な虫だろうと改めて様子を観察したのですが、これまたどういうわけか動く気配はまるでありません。
その日の料理には唐辛子が含まれた調味料を沢山使用したので、もしかしたら単なる唐辛子の端くれを虫だと見間違えたものだと考えましたが、万が一のことを考えて私は今一度水道水を三角コーナーに浴びせ、これまた前回と同じように生ゴミの奥底へと流し込みました。
何の抵抗もなく三角コーナーの底へと消えていった赤い点。以降は姿を見ていませんが、折角頑張って一番上まで上ってきたところを振り出しに戻してしまって何だか申し訳ないなと少しばかり思った出来事でした。
――さて、いつどこで見てもその見た目の気持ち悪さに吐き気すら催す芋虫毛虫ですが、その類の虫が大嫌いな私が万が一エンカウントしてしまった場合には、コンクリートブロックを武器に押し潰して応戦したいと常日頃から考えております。
また、今回の話の中にも登場しましたが、コンクリートというものは何かとタカラダニが多くこびりついているのと同時に様々な用途で扱えるように便利なものです。
タカラダニの存在意義については特段言及することはないのですが、今回の記事ではそんな便利なコンクリートに関係した仮想のツールを紹介していきたいと思います。
そんなわけで今回考案されたのがこちらのアイテムでして。
テッテレテーッテッテー!!
“スーパーバイオコンクリート"!!
なぁにこれ?
自然環境に配慮したコンクリートブロックです。
どう配慮しているんですか?
設置したら2日で土に還ります。
ダメじゃん。
・・・いや、珍しく使えるアイテムなのでは?
強度も通常のコンクリート並みです。
使用後は放置することで勝手に微生物が分解して土にしてくれます。
場合によっては素晴らしい使い道があるアイテムですね。
ただ、一つ欠陥がありまして。
またか。
このコンクリートブロックには自然環境に配慮して植物の種子が埋め込まれています。
良いことじゃないですか。
ただその種子がミントの種子でして。
・・・というと?
ミントの繁殖力はとても強いものなので扱いが難しいのです。
ダメじゃん。
あと、その話とはまた別に一昨日に作った試作品の保管場所に困っていましてね。
ちょっと場所をお借りさせて貰ったんですが、問題なかったですかね?
そう言えばちょっと前から庭に妙なブロックが積まれていたような・・・。
・・・。
・・・。
わっはっは。
笑い事では済まされんぞ!