君たちがぐっすりおやすみをしている間、かわいいシュシュを首につけておいたぞ
おはよう、皆の衆。定次さんです。
皆さんは究極の二択を迫られた時、一体どんな判断をしますか?
今、私の部屋のバルコニーにはとてつもなく大きなクモの巣がかかっています。
それはもう傍から見たら管理が行き届いていない見窄らしい一室に見えるくらい大きなもので、本来であれば景観を損なわせないために取り除くべきですが、未だ我が家ではそのクモの巣を除去するべきか検討段階にあったりします。
それは何故か。
先にも話したように、このクモの巣は外からも目立つくらい大きなもので、規模としてはバルコニーの半分を覆うほどのものです。
しかしこうまでも大きなクモの巣があるのであれば、折角ならば活用するべきではないかと。
夏の季節、暑さに堪えて窓でも開けていようものならば、昼夜問わず羽虫が室内に入り込んでくることはごくごく自然なことです。
しかしその小さな羽虫がパーソナルスペースを侵そうというものならばそれはもう居住者にとってストレスでしかない。
ましてや虫が苦手な人であれば尚更虫の侵入は許しがたいものです。
私の嫁さんも虫が大の苦手です。先日なんかは夜のコンビニに入ったところで床に転がりまくっている虫を見て「不衛生である」と憤慨し、何も買わずに店を後にすることがありました。
そりゃあまぁそうでしょう。いくら夜のコンビニが明るくて好光性である虫の温床になっていたとしても、ろくに掃除もせずに商品棚や床に散らばっている虫を処理できなければ少なからずとも不快感を示す客が出てくるのも仕方のない話です。
処理をするのも大変であるという言い分もわかります。何しろ無限に湧いて出てくるような存在ですからね。
で、あれば予防策を練るのもまた一つであるとも言えるわけです。
ここで話はクモの巣の話まで戻るわけですが、バルコニーの半分、それも開放する窓側をクモの巣が丸々覆っているのであれば、敢えてこのクモの巣は残しておいても問題ないのではないかと考えたわけです。
確かに景観は最悪です。クモの巣のかかった建物というのはオンボロの代名詞、放置されている現れです。
しかしそのお陰で羽虫の侵入を拒むことができたのであればどちらを取るべきか。顔か性格、どちらを選ぶべきかというようなもの。
我が家は2分間もの長丁場に渡った家族会議の末、クモの巣を残すことと決めました。
バルコニーの中は凄まじいことになっていますが、別段使用しているわけでもないので目を瞑れば何ら問題のないことです。
クモを可愛いとまでは言いませんが、益虫と言われるだけはあると改めて実感する一件となりました。
その内気候は次第に寒くなり、季節は冬へと向かいます。
その時にはクモの巣は廃れ、虫たちはどこかへと旅立っているでしょう。
その時までの辛抱です。また冬場にでもバルコニーを綺麗にするとしましょう。