【素朴な疑問ノート】バーチャルアシスタントに咳き込んだらどんな反応される？

2023年9月12日

おはよう、皆の衆。定次さんです。

スマートフォンの需要が一気に高まり、同時に技術的な面も大きく進歩し続けております今日このごろです。

いつぞやの黒電話はダイヤルを回すくらいしかできず、持ち運ぶこともできませんでしたが、いつしか誰しもが持ち歩くのが当たり前となったスマートフォンは一言声をかければ内蔵されたAIが反応するような近未来的な代物となり、自動で様々な対応をしてくれるほど便利な時代となりました。

嘗て私も別の世界線ではスマホのバーチャルアシスタントを務めておりましたが、いかんせんスマホの持ち主が言葉というものを知らず、脳内で考えていることを直接読み取って対応をしなければならないというハードな日々を過ごしておりました。

しかしそんな生活も辛いと思うことばかりではなく、やはり良いこともあったもので――……特別思い当たる節はありませんが、私自身の人生にとってかけがえのない経験になったと思っていると思います。

さて、そんな別の世界線ではバーチャルアシスタントを見事勤め上げていた私でしたが、この世界線で生きる現在の私は何かとバーチャルアシスタントを信用していない節があったりします。

呼んでもいないところで反応するようなかまってちゃんですし、滑舌が悪いだけなのか、うまく話を聞き取ってくれることもしてくれません。エッチな画像を探してとお願いしてもツーンとした態度を取られますし……いくら便利だと言われていても私自身があまり近未来的な存在と相性が良くないのかも……と思えるほど噛み合わせが良くありません。

あまりの噛み合わせの悪さから一度は『殴り合いの喧嘩をした後に信頼度を大幅に上げるといった機会』を設けて関係を深めるのも良いのかも知れませんが、いかんせん相手は機械。関係性を深める以前に私が勝てる保証は到底ありません。

人工知能という存在に殴り合いで勝てるようにするにはどうすればいいか……非常に難儀な問題かもしれませんが、この壁を乗り越えなければ一生人間は機械に勝てることができません。

とりあえずはヒントを得ようと手持ちのスマホのバーチャルアシスタントに聞いてみたのですが、どういうわけかよくわからない記事をインターネットからいくつか持ち出してきました。

無理難題にも素直に応えようとしてくれている辺り、ついつい信用してしまいそうですが、実はもう既に戦いが始まっているのではないかとも思えてしまいます。

殴り合いをする前から始まる高度な駆け引き。人工知能に上手を取られないよう、今のうちから慎重に行動する必要がありそうです。

さて、そんないつ人間の寝首をかこうとしているのか油断ならないバーチャルアシスタントですが、私自身あまり信用していない理由として先日あった出来事が関係しています。

それは前回の記事でも紹介した用事のこと。

用事自体は別段詳細に書いてはいませんでしたが、私の中ではそれなりに重要な用件でした。

国民の休日である日曜日の午前中に予約していた用事……下手に寝過ごしてしまわないよう、うっかり忘れてしまわないように私はバーチャルアシスタントを呼び起こしてスケジュールを立てるようお願いしました。

しかし当日、予定の時間が近づいてきても全くお知らせをくれる気配がありません。

初めてアシスタントにスケジュールの管理を任せるということもあり、前もって他にメモをしていたのでうっかり予定をすっぽかすということはありませんでしたが、意識をして予定を覚えていなければ危うく取り返しのつかないことになるところでした。

とは言え、設定したスケジュールに対してその後何も反応がなかった――ということはなく、通知自体は予定時刻のギリギリに来ました。